【進路に悩む高校生に読んでほしい】海外大学卒の僕が考える「留学はチートだと思う理由」
高校2年生くらいから大学受験の事を考えだし不安になる学生さんも多いと思います。
・大学卒業後の就職でいい企業に入りたい→そのためになるべく偏差値の高い大学に入りたい→大学入学共通テストを突破するために勉強を頑張ろう
・大卒の資格は絶対必要だから大学にいきたい→だけど勉強を継続するのは向いてないかもしれない→時間だけが過ぎていく
・大卒の資格は必要なのはわかっている→だけど家庭の事情で経済的課題で選択肢に入らない→専門学校 or 就職しよう
企業に就職を前提とした上で色々と悩んでいる方も多いと思いますが、共通テストで悩む学生も、経済的理由で悩む学生も全ての高校生に読んでもらえたら嬉しいです。
※僕は院卒・大卒・専門卒・高卒、どんな進路でも自分で決めた事なら素晴らしいと思っています。よって海外留学は最高の選択ですといった記事ではなく、そういう選択肢もあるんだよっていう事を知ってもらうために書いています。
企業は学歴を重要視しているの?
まず進路で悩む理由の一番は進路決定後の就職についてだと思います。研究したい分野があるなどの学術的興味の理由で大学を選ぶ人以外は、OO大学に入れば就職に有利かもしれないからという考え方で進路を決めているのではないでしょうか。
ではそんな企業は学歴は絶対的有利に働くのか?という疑問に対して、結果からいうと「学歴も大事と考えている企業も多い」です。
高校生の皆さんもご存知の通り「共通テスト」は正直大変だと思います。この”大変さ”を乗り越えられる学生が評価されるのもなんとなく理解できるのではないでしょうか。
企業で働いていると色々な課題を解決する事が求められます。すごく初歩的で簡単な例を挙げると「お客様向けに資料を作ってもらえる?」と言われたとします。
その時大きく分けて2つの優れた人はこう解決するのではないでしょうか。
①元々地頭が良くて、論理的に考え、短時間で最高の資料を作る人
②地頭は良くないし時間はかかるが、継続的な集中力で最高の資料を作れる人
企業にとっては①の方がより良さそうに見えますが、実際の業務では結果が全てなので、その間のプロセスはあまり関係ないです。
それを踏まえた上で、共通テストを突破した学生は①または②の能力をもつ学生を見つけるのには良い方法と考えられます。
結局は良い大学に行くために努力しないといけないの?
学歴社会は確かに存在しますが、では全国の大学生の内、何校が優良大学と言われていますか?
国立大学と有名私立大学とその他の大学の割合だと圧倒的にその他の大学の方が多いでしょう。
またYoutubeやTwitterで「低学歴でも大手企業や外資系に就職した話」も見かける事があると思いますが、なぜ彼らは学歴社会で自分の理想の企業に就職できたのか?
企業が毎年採用した学生の大学名を出しているので、ぜひ見ていただきたいですが、高学歴だけを採用している企業というのは本当に稀です。
僕の会社に来てくれていたインターン生や友達には有名大学卒でなくても、大手企業、メガベンチャーなどに就職した人は多くいます。
どんな学生が就活を勝ち抜いているか
大学に入学した時点で人生は決まってしまうのでしょうか?
いえそうではありません。シンプルな話で大学生活は4年もあります。
4年間もあれば何ができるでしょうか?みなさんが高校生活の中で過ごした3年は長く濃い思い出はたくさんあると思いますが、それに1年追加して何でもできるといわれたら、どんな結果が想像できますか?
おそらく想像できるわけないと思ったんじゃないでしょうか。その通りだと思います。想像できないほどの可能性が4年という時間に含まれているわけです。
企業側も学歴も判断材料かもしれませんが、学歴だけではもちろんありません。大学生時代にどんな活動をして、失敗や成功体験を繰り返し、どれだけ内容の充実した4年間を過ごしたかも重要な要素です。
僕の後輩や既に就職した友人達で”優良企業に就職した人”に共通している点は「大学時代に活発に活動していた」ということでした。
海外インターンシップに積極的に参加したり、ビジネスコンテストにでたり、ひたすらに研究論文に取り組んだり、とにかく英語勉強だけに力をいれたりと方向性ややっていることはバラバラですが、当時の彼らは全員がひたむきに行動していました。
逆に言えば、YoutubeやTwitter、その他のメディアで「高学歴でも就職に失敗した」という内容が見受けられるのは、良い大学に入った後どのように過ごしたかを語れないというのも大きな理由として挙げられるということです。
つまり学歴社会だからといって、人生大学だけで考えるのはもったいない。どう過ごしていくかで可能性を広げる方法はいくらでもあります。
留学は実はチートだと思う理由
さて前置きが長くなりましたが、タイトルにもある留学がチートな理由についてお話していきたいと思います。
先程お話した「大学生活をどのように過ごすかが大切」ということを前提に話しすると、共通テストで入学した大学の偏差値が”5”違えば何なのか?。
いわゆるFラン大学と呼ばれる大学があるとして、では”Dラン大学とCラン大学、もっと言えばBラン大学と何が異なるのか?”といえば、企業側からすれば、学歴重視している企業ほど誤差でしかありません。
大学誤差がない、かつ大学内活動が重要視されるのであれば、大卒の資格を取りに行くという点においては、言ってしまえばどこの大学でもいいのではないかと考えられませんか?
そこで大卒資格を取ることを目的とした大学選びの基準を”高学歴”を除いて、一旦考えてみましょう。
①入学の難易度が高くないか
②年間の学費は高くないか
③ある程度の学歴マウントがとれるか(一応です...)
④学びたい内容がそこにあるか
⑤就活の際に使える経験が得られるのか
この5つの点において実は留学って選択肢として有効なのではないかというのが、今回の本題になります。
マレーシアの大学を卒業して分かったメリット
まず前提として、僕はマレーシアの大学を卒業しました。よって欧米の大学の事は正直把握してないので、冒頭でお話した通り、あくまで選択肢の1つとして聞いてください。
先程の5つの基準からそれぞれマレーシアの大学を評価してきます。
①入学の難易度は高くないか
マレーシアの大学は基本的に共通テストはありません。必要なのは「高校時代の成績表」と「IELTSまたはTOEFLのスコア」のみになります。
高校の成績は5段階評価で平均3以上が必要ですが、高校の偏差値は考慮されないので、基本的に多くの人がクリアできると思います。
またIELTSのスコアは学部にもよりますが最低5.0以上を取得することが必要です。僕がサポートしていた学生さんでおおよそ3ヶ月くらい現地の英語学校に通えばクリアでした。
また入学時期は年間3回あるので、いつでも自分のタイミングで入学できます。
②年間の学費は高くないか
マレーシアの大学の年間の学費の平均は80万円程度になります。日本の国立大学が平均約53万円ですので、少し高く感じるかもしれません。
しかしマレーシアの大学は詰め込み式で、3年で学位が取れます。従って合計金額でみると日本の国立大学とそこまで大差ない学費で修了することが可能です。
また皆さん忘れがちかもしれませんが、生活費がとにかく安いです。この点マレーシアが移住したい国ランキング10年連続1位になった理由でもあります。
生活費が安い、つまり物価の安い国は世界中どこでもありますが、マレーシアの違いは物価は安いが生活水準は下がらないということになります。
一例をあげますと、僕はプール・バスケットコート・ジム・バトミントンコート・キッズスペース等々がある築5年以内の大型マンションで3LDKに友達2人と一緒に住んでいました。
家賃はなんと月約75,000円....3人で割ると一人当たり25,000円で住めるんです!
その他光熱費や食費を入れても、日本の生活費の約半分くらいで生きていくことができます。
③ある程度の学歴マウントはとれるか
そもそも海外の大学をどこまで日本企業が把握しているかは分かりませんが、マレーシアには先程の入学が簡単と話しましたが、かといって大学のレベルが低いわけではありません。
例えばマレーシアにあるモナッシュ大学は世界大学ランキング(QS)では東京大学と京都大学に位置する50位台に入っています。
学部ごとのランキングではテイラーズ大学のホスピタリティ学部が世界ランキング16位に入っています(今年のデータは少し異なるかもです)。
他の大学も世界大学ランキングに入っていたり、イギリス名門のノッティンガム大学の分校がマレーシアにあったりと、正直学歴の”見た目”で言えば十分だと思います(ちなみに僕はAPUのAccounting & Financeを卒業しましたが、そこの大学はQS Starsで星5+1という謎の評価をもらってました)。
④,⑤学びたい学部はあるか。就活の際に使える経験はあるか。
学びたい学部の種類はみなさんが思いつく学部はおそらく全てあると思います。かつ最近ではテック系の大学で仮想通貨を取り扱う学部が出てきたりと、常に新しい学部が更新されていっています。
学部で学んだことと関連して、就活の際に使える経験についてですが、これは最初の話に戻ります。
繰り返しにはなりますが、採用側の企業は国立大学卒または有名私立大学卒以外の学生も採用を行っており、一概に学歴だけが判断基準ではありません。
大学在学中にどんな活動をして、どんな経験を得るのかはみなさん次第です。ただマレーシアでは多くの大学が長期インターン経験を必須単位として採用しており、3ヶ月近い社会経験を行えます。
また海外という環境なので、日本の学生とはまた違った経験を得られる可能性も十分にあります。もちろん行動するかしないかもあなた次第です。
ついでに補足的に採用機会のお話をしておくと、ボスキャリといった海外留学生を対象にした採用イベントの参加や、外資企業を受ける際には海外経験が優位に働くこともあると思います。
今日僕が伝えたかったこと
長々とお話してきましたが、僕は高校生に伝えたいことは「自分の可能性を広げてほしい」ということです。
既に学びたいことも、行きたい大学も決まっている人。
特に将来の事はまだ考えられてないけど、大学にはいっておきたいという人。
行きたい大学はあるけど、経済的理由で悩んでいる人。
色々な人がいると思いますが、大学入学時点で将来が決まってしまうなんて事はありません。
僕の周りにも共通テストは受けたくないが、学位がほしい学生もいました。彼は今AIエンジニアとして、外資企業で働いています(当時彼は授業中も先生の話を聞かずプログラミングしてました)。
中には起業した人、日本のメガベンチャーに内定が決まった人、フリーランスになった人など色々な形でみなさん自分のやりたいことを実現させていきました。
みなさんが「これでいいのかな...?」と思ったことは、良いきっかけだと思うので、ぜひ可能性を広げて大人達に相談してください(おそらく自分の周りではなく、Twitterやサポートしている企業さんにメッセージを送る方がいい›。
最後に(経済的理由で悩む学生さんへ)
日本は先進国の中でも教育にかける予算が少ない国です。親御さんも大変な経済状況の中、子供の学費を考慮できない場合もあると思います。
そもそも大学に行くことに疑問を感じるのも1つの選択肢として正しいと思いますし、大学に行くなら自分で稼げる力を身に着けるというすごい人もいるでしょう。
ただもし大学にどうしてもいきたい方は、現状の解決策としては奨学金なのかもしれません。
高校生の早い段階で行動できる場合は、返済不要の奨学金もあります。返済義務のある奨学金を借りる場合は450万円程度借りられれば、マレーシアの大学なら生きていけます。
なぜ勉強したいだけなのに「借金をしなければならないのか」という気持ちは分かります。ただ返済不要の奨学金やマレーシアの大学も優秀成績を収めている学生には学費を減額する優遇もあります。
多少のリスクは最初取らなければなりませんが、自分のしたいことを実現する実行力さえあれば、方法はいくらでもあるということを今日伝えたかったのです。
このnoteが参考になったかは分かりませんが、少しでも考えるきっかけになれば嬉しい限りです。
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