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本当に「何度も言っている」のか?

「自分棚卸」第1弾。トレーニング指導や講義の中であったこと等、
そこで考えたことを題材にしていきます。

「何回も言ってるだろ!」「何回も言わせるな!」

表現の違いはあれど、口にしたことある人は多いのではないかなと思います。以前にも指摘したことや、何か指導したことが実践されていない時なんかに出てきてしまう言葉です。

確かに、指導者側は何度も言っていると思います。ただ、

言われている対象が何度も言われているかはわかりません。

・色々な相手に言っているかもしれない、
・そこでは言っているが、年度を跨いでいる
・言っている場所がそこだけではない

実はこういう状況だったこと、あります。相手は実際にそんなに言われたことがない、なんてことは結構あると確信しています。

特に環境に定着すればするほど、起きやすいかもしれないと疑う必要があります。指導者側の信念、おそらくそこに詰まっていると思うんですよね。でも、それが相手にしっかりとした濃度で伝わっていなかったりする。

何度も言っているだろう、と言ってしまったことを5W1Hで分類していくとそれぞれの状況では案外少ないかもしれません。

「いやいや、それはここでも言えるだろう」は言っている側の思い込みかもしれない。頭の中に描いている情景や範囲が違う可能性も大きいですから。

もしかしたら本当に何回も言っているけれど、その重要度が伝わらずに聞き流されているかもしれない、という一番苦しい現実がそこにあるかもしれませんね。


読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。