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【全種目掲載】高体連・高野連登録数推移(H15-R3)

高校部活動の現状調査、ということで高体連ならびに高野連への登録状況を集計しました。平成15年度に比べて登録人口が増加している競技は10競技ほどでした。競技人口が増えていても登録校数が減少している競技も確認できました。巻末には競技別の増減と、各年度での実数を掲載しています。

3行AIさんにも要約していただきました

高校部活動の現状調査で、高体連・高野連への登録状況を集計した。平成15年度に比べて登録人口が増加している競技は10競技ほどだった。競技人口が増えていても、登録校数が減少している競技も確認できた。


注)あくまで高体連・高野連でのデータであり、各競技全ての高校生年代の人口ではありません。

令和3年度の高体連登録状況などをまとめた資料が公開されました。
毎年公開されており、現在アクセスできるものとしては平成15年度以降になります。

この18年間での推移を全体傾向と競技別でまとめてみました(全種目掲載しています)。また高野連のデータについても同じ年度から集計しています。それらのデータと、学校基本調査から高校生人口を確認しています(速報値含む)。数字におかしい点があればご連絡いただけたら幸いです。

1)H15年度以降の登録推移

R3更新:高体連登録人数総合計(高野連含)

昨年度に比べて、高校生人口が80,000人近く減少している中で登録者数は10,000名ほど増加しました。
加入率も回復傾向にある、、、と言いたいところですが、昨年度の状況を考えるとそうは言えませんね。公立の学校では6月ころまでは集まることさえできなかったですから。

単純に競技人口よりも「登録校数」。こちらの方が大きな課題ではないかなとも思うんですね。「そのスポーツをする場所」が減っているということですから。合計の数字だけ見ると全国規模では大きな変化ではない、とも言えますが競技によっても随分と異なってきます。

2)H15年度と令和3年度の比較

全体としては約20年前の平成15年度よりも減少している登録人口ですが、高校生人口も減っているので、割合としてみると増加していることもわかります。

2)-1.高体連登録校数、登録者数

高体連登録データ比較H15-R3⑨合計データ-1

2)-2.高校生人口との比較

高体連登録データ比較H15-R3⑩

3)競技別比較(H15-R3)

以下に競技別の集計データを載せています。
競技によっては集計が途中から追加されたり、他の道府県と区分が異なっている競技もあります。詳細は巻末のデータをご確認ください。

15年前、あるいは集計開始時よりも競技人口が増加している競技は

陸上競技、ハンドボール、サッカー、水球、卓球
バドミントン、ボート、登山、フェンシング、カヌー

という結果でした。全体で10種目ほどですね。

この中で特に

卓球、バドミントン、フェンシング、カヌー

上記の競技は男女ともに校数も増加していることがわかりました。

3)-1.陸上、卓球、体操

高体連登録データ比較H15-R3①

3)-2.水泳、バスケットボール、バレーボール

高体連登録データ比較H15-R3②

3)-3.ソフトテニス、ハンドボール、サッカー、ラグビーフットボール、相撲

高体連登録データ比較H15-R3③

3)-4.バドミントン、ソフトボール、柔道、スキー、スケート

高体連登録データ比較H15-R3④

3)-5.ボート、剣道、レスリングマン、弓道、テニス

高体連登録データ比較H15-R3⑤

3)-6.登山、自転車競技、ボクシング、ホッケー、ウェイトリフティング

高体連登録データ比較H15-R3⑥

3)-7.フェンシング、空手道、アーチェリー、なぎなた、カヌー、少林寺拳法

高体連登録データ比較H15-R3⑦

3)-8.高野連

高体連登録データ比較H15-R3⑧高野連


4)競技別登録校、登録者数推移(H15-R3)

掲載各種目での15年間の推移です。

4)-1.陸上競技

R3更新高体連登録データ【陸上】

4)-2.体操、体操(合算)

*合算項目は筆者作成

R3更新高体連登録データ【体操(合算)】

体操

R3更新高体連登録データ【体操】

新体操

*茨城(女子のみ)、東京、神奈川、大阪は体操に含む

R3更新高体連登録データ【新体操】

4)-3.水泳(合算)、水泳(競泳・飛込・水球)

*合算項目は筆者作成

R3更新高体連登録データ【水泳(合算)】

水泳(競泳)

R3更新高体連登録データ【水泳(競泳)】

水泳(飛込)

*茨城、東京、神奈川、大阪は競泳に含む

R3更新高体連登録データ【水泳(飛込)】


水泳(水球)

*茨城、東京、神奈川、大阪は競泳に含む

R3更新高体連登録データ【水泳(水球)】


4)-4.バスケットボール

R3更新高体連登録データ【バスケットボール】

4)-5.バレーボール

R3更新高体連登録データ【バレーボール】

4)-6.卓球

R3更新高体連登録データ【卓球】

4)-7.ソフトテニス

R3更新高体連登録データ【ソフトテニス】

4)-8.ハンドボール

R3更新高体連登録データ【ハンドボール】

4)-9.サッカー

R3更新高体連登録データ【サッカー】

4)-10.ラグビーフットボール

R3更新高体連登録データ【ラグビー】

4)-11.バドミントン

R3更新高体連登録データ【バドミントン】

4)-12.ソフトボール

R3更新高体連登録データ【ソフトボール】

4)-13.相撲

R3更新高体連登録データ【相撲】

4)-14.柔道

R3更新高体連登録データ【柔道】

4)-15.スキー

R3更新高体連登録データ【スキー】

4)-16.スケート

R3更新高体連登録データ【スケート】

4)-17.ボート

R3更新高体連登録データ【ボート】

4)-18.剣道

R3更新高体連登録データ【剣道】

4)-19.レスリング

R3更新高体連登録データ【レスリング】

4)-20.弓道

R3更新高体連登録データ【弓道】

4)-21.テニス

R3更新高体連登録データ【テニス】

4)-22.登山

R3更新高体連登録データ【登山】

4)-23.自転車競技

R3更新高体連登録データ【自転車競技】

4)-24.ボクシング

R3更新高体連登録データ【ボクシング】

4)-25.ホッケー

R3更新高体連登録データ【ホッケー】

4)-26.ウエイトリフティング

R3更新高体連登録データ【ウエイトリフティング】

4)-27.ヨット

R3更新高体連登録データ【ヨット】

4)-28.フェンシング

R3更新高体連登録データ【フェンシング】

4)-29.空手道

R3更新高体連登録データ【空手道】

4)-30.アーチェリー

R3更新高体連登録データ【アーチェリー】

4)-31.なぎなた

R3更新高体連登録データ【なぎなた】


4)-32.カヌー

R3更新高体連登録データ【カヌー】

4)-33.少林寺拳法

R3更新高体連登録データ【少林寺拳法】

4)-34.高野連(硬式野球・軟式野球)

R3更新高野連

あとがき

年次ごとに見ている中で、全体傾向がわからないと不安になることがあります。そういったわけで今までのものを一度一覧にしてみました。

昔から人気があるスポーツ、もそうですが、ジュニア層からの強化がオリンピックなどでの結果に繋がっている競技の人口は増えている印象も正直あります。

そこがゴールではないし、そのことによる違う課題も別側面からは浮き彫りにになっているはずですが、あくまで競技人口という観点からはそれはプラスになっていますね。

令和5年度には部活動の地域移行が本格的に始まるということで、今後どのような変化が起きてくるのかは注目したいところです。実際には学校の部活や高体連の大会に出ていなくてもその競技に触れている生徒もいます。それは競技団体の報告書などからも見ることができます。

今回はあくまで高体連・高野連への登録数からの話でした。



読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。