姫路の魅力
私は兵庫県姫路市出身で、就職して神奈川県に住んでます。
大学入学と同時に姫路を離れ早14年経ち、姫路のことを客観的に見れるようになった気がします。
姫路の魅力ってどんなものが思い浮かびますでしょうか?
大半の方は、姫路城、と答えると思います。
確かに姫路城は日本で初めて世界文化遺産に登録され、姫路のシンボルとして誇れるものです。
ただ、今一度、地元にいた高校生までの記憶を思い返してみると、私は別の解にたどり着きました。
それは、秋祭りです。
灘のけんか祭りを筆頭に、姫路市含む播州地方では10月あたりに毎週どこかで秋祭りが開催されます。
重さ1トンとか2トンとかを超える神輿に太鼓と乗り子をのせ、30〜50人の男性が屋台を担いで2日間練り歩きます(一応台車があるので担ぎっぱなしではありません)。
こんな祭りが、播州地方のそこら中で開催されます。
これだけでも滑稽なんですが、他にも、例えば祭りがある日はその地域の小中学校はお休みになります。祭りが開催される日が決まっているので、土日になるとは限りません。
あと、灘のけんか祭りとかでは、年によっては死人が出ます。
祭りに命をかけている人が結構います。
さらに、私は小学校6年生の時に、魚吹八幡神社の秋祭りに乗り子として参加したことがありますが、2日間乗り子として着る着物があって、それが数十万円した気がします。たった2日しか着ない着物です。
あと、祭り2日間のうち、2日目は朝6時から深夜0時まで乗り子は太鼓を叩き続けます。途中休憩や食事は当然ありますし、本人希望の上乗り子をやってますが、見方によっては小学生に過酷なことをさせているようにも見えます。
この秋祭りというイベントは、地元にいる間はなんとも思いませんでしたが、地元を離れて10年以上経った今、存在意義もよくわからないし、かなり非合理的だなと思いました。
ただ、この存在意義もわからないし、非合理的にも関わらず、それに命をかけている人が結構いるという事実、これこそが、文化であり、姫路の魅力なんじゃないかと思っています。
多分、日本には姫路の秋祭りのような、よくよく考えると存在意義がわからないし非合理的だけど、昔から続いている伝統みたいなのが、ゴロゴロあるんじゃないかと思っています。
少子高齢化で、田舎は過疎が進み、こういっあ伝統も引き継ぐのが難しくなってきてきますが、実は外国人旅行者にはウケるんじゃないかと思っています。
外国人にうまく売り込めれば、人とお金が集まりますので、伝統の継承もできていくのでは、とか思ってます。
どなたか、播州地方の秋祭りを本気でプロモーションしてくれないかな?
以上、姫路の魅力でした。
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