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楽器が弾けるとは

先日、友人と話していてふと思った。

「楽器が弾ける」というのは人によって認識が違う。

みなさんにとって楽器が弾けるというのはどういった基準なのだろうか?

もちろん答えはないのだけれど。


弾けると宣言して
「楽器弾けるんですね!?すごーい」と言ってもらえる(目の前で弾いていなくても)パターンから、

「そんなので弾けるうちに入らない。」と言われる(これまた目の前で弾いていなくても)パターンまで幅広い。


また、実際に楽器をやっている人達特有なのかもしれないが、

楽器をやっている人ほど
「そんなので弾けるうちに入らない!」
と他者に言ったり、
「こんなので弾けるうちに入らない!」
と自分自身に対して言っていないだろうか。

例え1曲通して弾けても…である。


料理に置きかえてもよい。
「料理が出来る」とはどういう基準なのだろうか。

鶏胸肉をフライパンで焼く、ブロッコリーを茹でる。そしてお米を炊く。
これで料理が出来ると言ってはいけないのだろうか。

スパイスからカレーを作ったら、「料理が出来ると」言っていいのだろうか。
赤缶を使っているようではダメだとなってしまうのだろうか?(インデラカレーではどうだろうか?)

話を楽器に戻すと、

もしも小学生の子どもが楽器を…
例えばドラムの8ビートをたどたどしく、
「ドンチッパッチドンチッパッチ」と叩いたらどうだろうか?

ギターのGコードを「じゃらら〜ん」と弾いたらどうだろうか?

「すごい!叩けた!(弾けた)」
と言えるのではないだろうか?

ここで満足して欲しくは無いから…などの理由で、そんなので弾けたとは言えない。
と言うのも間違い…とは思わない。
が、全く出来なかったことが出来るようになったのだから、「弾けた!」で良いのではないだろうか。


ギターのGコードじゃらら〜んで
「おぉ!弾けてる!!一緒に演奏しよう!!!」
そんな風に言える人が増えればもっともっと輪が広がるのではないだろうか。

「楽器が弾ける」に明確な基準は無い。


誰かが出来るようになったら「できたね!」
誰かに褒められたら「ありがとう!」
自分に対しては「ここまで弾けた!よし次!」

そのくらいでも良いのではないだろうか。

少なくとも「そんなので弾けるうちに入らない」と言うのは好みではない。


と、ここまで書いていて思ったが、

楽器をやっている人程
「そんなので弾けるうちに入らない!」
と他者に言ったり、
「こんなので弾けるうちに入らない!」
と自分自身に対して言っていないだろうか。

この発言は学生時代の私そのものだ。。

こう…書いていてグサグサくるものがあった。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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