MAROON5というロックバンド
MAROON5(マルーンファイブ)というバンドをご存知の方もそうでない方も、彼らの「曲」を聴いたことはあるのではないでしょうか。
今では「オシャレ」や「ポップ」といったバンドのイメージがありますが、元々は違いました。
ロックバンドとしてスタートし、一度は解散状態を経験。
そして再びデビューするもなかなか注目されず、地道な活動を続け、時にサウンドを変化させ、考方すら変化させながら突き進んできたバンド。
そして20年に渡り、今なおヒット曲を生み出し続けているバンド。
そう、『MAROON5はロックバンドだ』
ということをお伝えします。
発売から2年をかけての逆転劇
前身バンドは解散
MAROON5の前身となるバンドは1994年、
当時高校の同級生だった4人で結成されました。
アダム・レヴィーン(Adam Levine)
=ボーカル&ギター(Vo&Gt)
ジェシー・カーマイケル(Jesse Carmichael)
=ギター&コーラス(Gt&Cho)
ミッキー・マデン(Mickey Madden)
=ベース(Ba)
ライアン・デューシック(Ryan Dusick)
=ドラム(Dr)
バンド名は「Kara's Flowers」
地元では評判になったようで、1997年に1stアルバムを発売します。
プロデューサーはグリーン・デイなどを手掛けたカブァロ氏。
ロックバンドらしい、ギターを押し出したサウンドです。
まるでビートルズ?(Till There Was You風のテイスト)な曲も↓↓
上記から、彼らのロック好きが伺えます。
しかしアルバムは商業的にはうまくいかず、半年後にアルバムは廃盤。
2年後の1999年にバンドはレーベルを離れ、メンバーはそれぞれ大学に進学。
事実上の解散状態になりました。
再集結!MAROON5結成!
それぞれ大学に進んだメンバーですが、
アダム(Vo)とジェシー(Gt)は大学でR&Bやソウルに親しんだようです。
(ここで現在のサウンドの特徴が)
そして2人は大学を中退。
ミッキー(Ba)とライアン(Dr)と共に再びバンド活動を再開します。
作成したデモテープが注目され
「Octone Records」という新レーベルとの契約。
同時期に
ジェイムス・ヴァレンタイン(James Valentine)=ギター&コーラス(Gt&Cho)
が加入。
元々ギターだったジェシーはキーボード(Key)に専念することに。
そして、名前も新しく
MAROON5
と改名しアルバムを発表します。
発売から2年以上をかけてのトップ10入り
こうして、MAROON5としての1stアルバム『Songs About Jane』が
完成し2002年にリリースされました。
アルバム1曲目がコチラ『Harder to Breath』
スネアから始まるイントロがカッコいい。
初期MAROON5の代表曲で未だに演奏し続けている定番曲『This Love』
様々なアーティストにもカバーされるようになった名曲『Sunday Morning』
今聴いても素晴らしい曲だらけなのですが・・・
発売当時は、ほとんど注目されなかったそうです。
それでも様々なアーティストの前座を務めるライブ活動を行ない、
2003年にはBillbordチャート92位。
2004年にはBillbordチャート6位にまでなりました。
発売してから2年以上かけてのチャートイン!!
(集計史上最も長い時間をかけてTOP10入りしたアルバムとなりました)
ライブパフォーマンスがロック
初期のライブではAC/DCの曲などをカバー
1stアルバム発売後のLIVE作品では、ロックバンド「AC/DC」のカバー曲を披露しています。
しかもアダム(Vo)がドラム。ライアン(Dr)がボーカルに担当楽器を変えて
『Highway To Hell』
前身のバンド時代にもクイーンの『We Are The Champions』を披露していたようです。カバー音源は無いので原曲を↓↓
やっぱりクイーンが好きなのでしょうか。3rdアルバムのボーナストラックには『Crazy Little Thing Called Love』のカバー。
個人的に大好きなアリシア・キーズ『If Ain't Got You』のカバー。
ボーカルのアダム、結構ギター弾く
音源やMVではあまりイメージ出来ないかもしれませんが、ライブではアダム(Vo)がギターを弾く場面が多いです(実際観に行った時はギターソロもガンガンに弾いていました)。
特に昔観た「Rock In Rio 2011」のライブパフォーマンスは圧巻でした。
現在「Rock In Rio 2011」の正式な動画は無いため、
今回は「Live@Home」という企画の動画を是非ご覧ください。
ちなみに初期メンバーのDrライアンは腕の痛みにより脱退、新たに
マット・フリン(Matt Flynn)がドラムとしてメンバーに加わっています。
こちらのライブ映像、特にロックの要素が感じられるのが、14:44〜の
楽器だけによる演奏シーンです。楽器だけ(インスト)で盛り上げ、次の曲に繋げるのですがこれがカッコいい!!(アダムさん金色のギターです)。
観客を巻き込むライブパフォーマンス
彼らのライブは大きな会場でも素晴らしい。
観客に歌ってもらうパフォーマンスはよくありますが、
「Rock In Rio 2011」で観せたソレは少々やり方が違いました。
観客を半分にわけ、2つのメロディを歌ってもらうのです。
『She Will Be Loved 』の最後(アウトロ)でメロディが混じり合うのですが、
ライブでは「Bメロのメロディ」と「サビのメロディ」の2つのメロディを観客の大合唱で行います。
楽曲のリズム構成がうまい
ベースとドラムが曲の骨組みとしてリズムを作り、ノリ(グルーヴ)を生み出す。
しかし、MAROON5の場合はギターまでもリズムの骨組みとして使う曲があります。
まずはこの「If I Never See Your Face Again」のイントロ部分を聴いてみてください。
ライブバージョンでは更に聴き取りやすいのですが、
イントロのギター2本のリズムは下記のようになっています。
こうしてギター2本でリズムをズラすことによってリズムとしての奥行きが生まれ、バンドとして特有のグルーヴが生まれます。
変化していくバンド
外部のソングライターを導入
3rdアルバムまでメンバー主体で楽曲制作を行なってきたMAROON5でしたが、変化が訪れます(苦境だった説も)。
初めて外部ライターと製作した曲『Moves Like Jagger』をリリース。
この曲が18カ国でチャート1位を獲得する曲となりました。
このヒットもあり、4枚目のアルバムでは外部ライターとの共作を増やします。
アルバムの1曲目は『One More Night』
バンド初の全英1位になった曲『Payphone ft. Wiz Khalifa』
変化していくということ
この後、
5枚目のアルバム『V』、6枚目『Red Pill Blues』、7枚目『JORDI』
と様々なサウンドを取り入れながらバンドは進化していきます。
メンバーも現在は7名。
その間にアダム(Vo)のソロ曲も。
映画『Begin Again(邦題:はじまりのうた)』に使われています。
彼の歌の魅力はこの曲が最も伝わるのでは…と思ったり。
アルバム発売ごとにサウンドは変化しましたが、ライブパフォーマンスはやはりロックの魂が感じられます。
「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ」
こんな言葉がありますね(ダーウィンが言ったor言わない説はありますが)。
軸は変わらずに、変化していく。
変わることと変わらないこと。
こうして変化していく。ということがMAROON5の魅力の一つなのかもしれません。
まとめ
そう。MAROON5はただのオシャレでポップなバンドではない。
オシャレでカッコいい、ソウルでポップで偉大なロックバンドである。
最後までお読み頂きありがとうございました。
よろしければ是非、MAROON5を聴いてみてください。
私がMAROON5を初めて聴いたのは、中学生の時。
当時一緒にバンドをやっていた友人H君に「きけ!」とMDを渡され聴いた所、
とにかく異質で「なんだこれは…」と少し苦手な印象だったことを覚えています。
しかし、頭から曲が離れず、気づいた時には好きになっていました。
今回、自分の「好き」を少しではありますがご紹介出来たように思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
KEN
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