【041】ブッダの生涯-【17】(仏教哲学の世界観第2シリーズ)
輪廻の話
前回は初転法輪における「中道」と、それ以外にも存在する二つの中道が解説されました。
一つは「常見と断見を離れる」中道、
それぞれ魂のような主体が死後も続くか続かないかという常見や断見の考え方の中間を取る考え方でした。
もう一つは「言語表現による規定を離れる」中道でした。
こちらは大乗仏教によって発展した考え方ですが、正しく世界を見れない原因として言葉による定義が現実世界との齟齬が発生するとして、言葉による理解に中間の姿勢を取るというものでした。
今回は常見と断見