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【おすすめ書籍紹介】好感を持たれる英語表現

今回は、最近発売したて(2022年10月下旬)のこちらの本「好感を持たれる英語表現」が自分好みですごく良かったので紹介します。

Twitterのイギリス英語仲間の方が「こんな本が出るよ」と教えてくれたことがこの本に出会ったきっかけです。つまり音声はもちろんイギリス英語ということになります。

自分はイギリス英語が大好きなので、英語教材で音声がイギリス英語の物は片っ端から色々と試しています。今回もその例に漏れず、ということですが、これはイギリス英語とかアメリカ英語なしにとても良い。

素敵な例文が多い

タイトルの通り、好感を持たれる英語を身につけることがテーマなので、上品な高級感のあるような例文が多いです。読んでいると、つい口に出したくなるような英語ばかり。

ただそれだけでなく、親しい友人同士で使うようなくだけた表現も同時に掲載されており、それらを比較することもできます。

そして全例文にフォーマル/カジュアル度を4段階で表示してくれているので、それも実際に使う際の参考になります。

解説も豊富

よくある例文と和訳が羅列されている表現集とは違い、例文に詳しい解説があります。

例えば、丁寧すぎる英文は、声のトーンや話し方などで皮肉に取られたりする場合もありますが、そういった例文に関してはそのようなことが言及されていたりもします。 

自分は逆に皮肉が大好きなので「なるほど、これは敢えて皮肉として使うのもアリだな」とか思ったりします。こういうのもイギリス英語の醍醐味の1つじゃないかと思います。

他にも英語圏の生活や文化に関するコラムや英語を使う上でのちょっとしたTips も充実していて、読み物としても楽しめる工夫を感じます。

パターン化して覚えやすい

相手に何かを頼んだり、感謝を表したりするときは、ある程度決まった定型文が存在します。そういった表現には単語や中身を入れ替えたものが複数出てくるので、印象に残りやすいです。

どういうことかというと、例えば

Could you possibly try that once more? (p.17より)

という例文があるのですが、try that once more がtake the rubbish out に変わったり、自分の行動の許可を求める表現の Could I possibly… に変わったりと、1つの定型表現に対して複数の例文があったりするので、何度も声に出しているうちに記憶にかなり残ります。

他にも似た表現の文がまとまっているのもすごく使いやすいです。

上品なイギリス英語の音声

男女2人のイギリス人ナレーターが例文の音声を読み上げてくれていますが、この2人はイギリス英語好きならおそらく誰もが知っている凄腕のナレーターです。

本当に素敵なイギリス英語でつい聴き惚れてしまうほど。この音声を聞きながら真似して音読するのがとても楽しいです。

また、上品で丁寧な英文が多いのでそれがイギリス英語との相性がとても良いです。それらの英文を音声を真似しながら音読することで、まるでイギリス人になったかのような気分に浸れます。笑

この本を使った学習法

ここまでどのような本なのかを紹介しましたが、次にこの本を使った自分が実践している学習法の手順を紹介します。音声は必須です。

  1. 例文と解説をしっかり読み込む

  2. 例文を見ながら音声を聞く

  3. 例文を見ながら音声と同時に音読

  4. 本を閉じて音声をシャドーイング

  5. 例文を見ながらリピート&暗唱

  6. 本を閉じて音声を止めながらリピート


まず1に関してですが、英文の単語や構造、文法的理解は大前提となります。少しでも英語的にわからないものは、それがクリアになるまで調べましょう。しっかりと理解できていない英語を何度声に出しても応用して使えるようにはなりません。

解説もシンプルでわかりやすいので必ず読みましょう。どのような場面や間柄で使うことが多いのか、どのような印象を与えるのかを確認します。

2については、音の繋がりやイントネーションを意識して、気づいたことがあればメモをするのも良いと思います。また、読まれている雰囲気も感じ取りましょう。

3はオーバーラッピングという練習法です。シャドーイングの前の段階として取り入れています。音読におけるメリットがあるのはもちろん、特に英語のイントネーションの習得において効果のある大事なステップだと思います。

4のシャドーイングでは、音声を聞きながらそれとほぼ同時かあるいは少し遅れて発声していきます。本を閉じてと書いていますが、難しいと感じる場合は本を見ながらする段階を挟んでも良いと思います。もしくは上記のオーバーラッピングに時間をたくさん使いましょう。

5では、例文を見ながら音声を聞き、そこで音声を一度止めて繰り返します。できるだけ聞いた通りの発音やイントネーションを再現しようと真似することが大事。そして次に、本から顔を上げて、何を見ずにもう一度その例文をリピート。なんとなくで良いので実際に使っている場面を想像しながら気持ちを込めると実践的なトレーニングになります。

6は最後のステップの、何も見ずに音声を止めながら例文をリピート。いきなりここをやるとかなり難しいですが、1〜5の手順を踏むうちにかなりの回数で例文を見て聞いて声に出しているので、いつの間にか体が勝手に覚えてしまっています。なのでこれがスムーズにできたらゴールということになります。

1回の学習でこなす文量についてですが、音声トラック1つもしくは2つ分ぐらいを上記の手順でじっくりこなすか、多くても1チャプター内の1項目に留めて丁寧に練習することをおすすめします。

Twitter で他の学習者とプチ交流

#好感英語音読会 というハッシュタグをつけて、そこでこの本の例文の音読練習の音声投稿をしたり気づいたことなどをシェアしたりできます。

この本を見つけて紹介してくれた方が出版社さんと連絡を取ってくれて、出版社さんと著者の方からも公認されているタグになります。

投稿しているうちに同じ本で学習している人たちと繋がれるかもしれません。また、他の人たちの素敵な音読も楽しめます。皆で楽しく英語を学びましょう。

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