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携帯依存症なのに・・・

携帯がない・・・

携帯がない・・・

携帯がない・・・

そう言って家の中を歩き回る私


おかしい・・・


ベッドにも机にもソファーにもない。


そんな私を見て父が


あんた、いっつも手から携帯が生えとうっちゃないかってくらい

携帯依存症なのにどげんやって無くすと笑


と笑う。


いつもなら、父が笑顔になってよかったよ。


と、思うが


そんな余裕はなかった。


本当にどこをひっくり返してもないからだ。


そんな私を見かねて父が


鳴らしちゃろうか?


と言ってくれたが


いや、多分マナーモードやけん

音ならんっちゃんね。


と実は普段父が携帯を無くした時に

携帯を鳴らしてくれと頼まれる度に

イラついてごめん・・・

と思った自分を隠しながら言う。


とりあえず、電話するわ。


そう言って

私の携帯に電話をかけてくれた。



すると・・・


ティントンティントンティントンティン♪


私の携帯が鳴った。



冷蔵庫から・・・


冷蔵庫から!!!



あ、携帯が熱くなっとたけん

冷蔵庫に入れとったっちゃん!!


携帯を冷蔵庫に入れるなんて特別な事なのに

すっかり忘れてしまう自分


俺の携帯も、電話しただけなのに

もうこんなに熱いばい!!


と自分の携帯を触らせてくる父



今日も田中家は平和です。

より多くの人の話を聞き文章化していきたいと思っております。 取材に際しかかる費用があるので 是非、サポートしていただけると嬉しいです。 絶対に1+1は0にはならないと思っておりますので よろしくお願いします。