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ia19200102
携帯依存症なのに・・・
携帯がない・・・
携帯がない・・・
携帯がない・・・
そう言って家の中を歩き回る私
おかしい・・・
ベッドにも机にもソファーにもない。
そんな私を見て父が
あんた、いっつも手から携帯が生えとうっちゃないかってくらい
携帯依存症なのにどげんやって無くすと笑
と笑う。
いつもなら、父が笑顔になってよかったよ。
と、思うが
そんな余裕はなかった。
本当にどこをひっくり返してもないからだ。
そんな私を見かねて父が
鳴らしちゃろうか?
と言ってくれたが
いや、多分マナーモードやけん
音ならんっちゃんね。
と実は普段父が携帯を無くした時に
携帯を鳴らしてくれと頼まれる度に
イラついてごめん・・・
と思った自分を隠しながら言う。
とりあえず、電話するわ。
そう言って
私の携帯に電話をかけてくれた。
すると・・・
ティントンティントンティントンティン♪
私の携帯が鳴った。
冷蔵庫から・・・
冷蔵庫から!!!
あ、携帯が熱くなっとたけん
冷蔵庫に入れとったっちゃん!!
携帯を冷蔵庫に入れるなんて特別な事なのに
すっかり忘れてしまう自分
俺の携帯も、電話しただけなのに
もうこんなに熱いばい!!
と自分の携帯を触らせてくる父
今日も田中家は平和です。
より多くの人の話を聞き文章化していきたいと思っております。 取材に際しかかる費用があるので 是非、サポートしていただけると嬉しいです。 絶対に1+1は0にはならないと思っておりますので よろしくお願いします。