【世界で最も貧しい国ケニア】⑫儀式プングヮ
あらすじ
ケニアのドゥルマ族の村を訪ね、次々と起こる不思議体験!!
ついに儀式はクライマックスに!!
果たしてラッキータウンに精霊は舞い降りるのか!?
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本編
夜9時、車でホテルを出発。
儀式のある広場へと向かう。
広場は何やら物々しい雰囲気だった。
儀式のクライマックスという事で皆、気持ちがほとばしっていたのだろう。
なんたって40年ぶりだ。
しかもこの儀式は、病気にならないと出来ないらしく
やりたいからと言って出来るものではないらしい。
当然マテラ長老の親族もいっぱいいて
娘のスワムと写真を撮った。
この俺の浮足立ってる感じ凄くない!?笑
実はスワムは一番踊りが上手でこの期間中儀式の度に何度も
精霊が舞い降りて失神していた。
スワムは
うちのお父さんは凄いのよ!!なんたってあたしみたいな
美人で踊りの上手な娘のお父さんなんだからね!!
と笑顔で言っていた。
高飛車な女はタイプだ笑
スワムともっと話したいと思ったが、俺は英語が喋れない・・・
いや、そんな事は言い訳か。
もっと感情を解き放ち、考える前に行動するようにしないとな。
と儀式のクライマックスを前に俺はとてもつもなく俗物的な事を考えていた。
いや、何してるんだろうね?笑
いざ儀式が始まったのだが、
あまり人は来なかった。
おそらくもう、伝統は廃れているのだろう・・・
今までになかった学校や、会社。
若者は村を離れて都会に出ているらしい。
ケニアが国として豊かになる為に失われている物もあるような気がした。
でも、それは仕方のない事だし見方によっては良い事だとも思った。
センゲーニャが始まると、すぐにスワムは失神していた。
俺はスワムの所に駆け寄ると
スワムは笑顔で俺の手を引き
一緒に踊ろうと言ってくれた♡
そして、俺もスワムと一緒にセンゲーニャを踊った。
ひとしきり踊るとスワムに
愛してる
と伝えた。
するとスワムは
知ってるわ
と応えた。
いいぃ~女だぁ~。
そしてまたスワムはまた踊り出し失神した。
あぁ・・・英語が話せればもっと愛を育められるのに・・・
時刻は深夜2時。
俺とパープルはテントで寝る事にした。
そして朝9時頃
続々と人が集まってきた。
どうやら他の部族の人たちはこのタイミングに合わせて集まったようだ。
とても、鮮やかな色合いの服装でそれぞれ色には意味があり
精霊を表しているらしい。
いよいよ儀式もクライマックス
マテラ長老の顔を見ると、とてもとても
いい顔をしていた。
男マテラの覚悟を決めた顔だ。(真ん中の赤い服の老人)
この儀式によりはれてマテラ長老は正式に旗持ち(この地域のリーダーの1人)になったのだ。
そして、日本からも旗持ちが選ばれた。
それが千晶さんと匡哉さん!
このドゥルマ族の文化を広めて欲しいという事だった。
もともと9つの部族から12人の旗持ちが選ばれるプングヮという儀式だという事らしいが
今回は16人が選ばれた。
これはドゥルマの文化が失われそうだから、突発的にマテラ長老が考えての行動らしい。
マテラ長老は文化を守ったり広めたりするのがとても上手で古いしきたりにこだわらず
新しい物を取り入れて、継承していくのが得意のようだった。
実は、旗持ちはこの日
マテラ長老の息子さん(現在ドイツ在住)
他の部族で民俗学を大学で勉強している女性(現在アメリカ在住)
千晶さん、匡哉さん(現在匡哉さんは日本在住)
と各国に住んでいる人々も就任された。
そして僕ら日本はセンゲーニャジャパンというチームを立ち上げた。
もちろんラッキータウンもメンバーですよ!!
もしかしたら、ツアーであなたの街にやってくるかも!?笑
儀式は終わり、これから皆でお昼ご飯を食べる事になった。
その時、自転車でアイスを売っている青年が現れたので買おうとしたら
こういう風に売ってるアイスは家で水を凍らせて色を塗っただけのやつもあるから
気を付けてね。
と教えてもらったので絶対に買わない事に決めた笑
いや、色塗るって何!?笑
こうしてこの旅の目的である儀式プングヮは終わった。
ホテルに車で戻ると、また、
とんでもない事が起こった笑
つづきはこちら
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