認知症の母が徘徊する理由

今日ラジオを聴いていたら流れてきたお話です。

感動して涙が出たので自分なりに書いてみました。

では、どうぞ↓


認知症の母がいてね……

毎日午後2時に家を飛び出して

迎えに行かなきゃ

って言うんだ。


最初の時は、びっくりしたけど

次第に言うことを聞かない母に

腹が立って

今じゃもう、何かを思う気力もなくて……

絶望

してたんだ。

この先、人生でいいことは起こらない。


そういう風にこの人生をまとめようと思った。


その日はまた

迎えに行かなきゃ

って母が外に出たんだけど


ほんとにもう……

どうしようもなくて……

でもただ

なんの気なしに


誰を迎えに行くの??


って聞いたら


俺の名前を言ったんだよね。

その時

キュルキュキュル

って時間が巻き戻って


思い出したんだよね。


自分が幼稚園の時に

幼稚園が終わると送り迎えのバスが

当時じぶんが住んでたアパートに停まって

母が出迎えてくれてた頃の事を。


俺は母が大好きだったから
母を見るなり抱きついてた。

その送り迎えのバスが来る時間がさ、


午後2時だったんだよね。

認知症になり……もの事が分からなくなり……

今まで持っていたものを捨てていくなかで


捨てないでいてくれたんやなー

って。


変な話なんだけどさ

いいことあったわ笑

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