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豊かな国は日本じゃない、貧しい国のケニアなんだ。

朝起きて、仕事に行き、ご飯を食べ、お風呂に入り、ベッドで寝る時に


死にたい・・・


と思ったことがありませんか?


幸せってなに?


と思ったことがありませんか?


僕は世界を2周して40ヵ国を旅しました。

経済的に豊かな国も見たし、貧乏な国も見ました。

日本は間違いなく豊かな国です。


ではなぜそんな日本が幸せを感じていない人が多いのか?


それは機会損失という考えにあります。


機会損失とは、ABCという選択肢があった場合

まずABCのどれを選んでいいか迷い

Aを選んだ場合BとCを選んだ方が良かったかもしれない

違う未来があったのかもしれないと思ってしまう

選択肢が選べる程の豊かさによるジレンマです。


つまりは、日本は経済や物質的に豊かだからこそ精神的には豊かではなくなった

という事です。


2年前にアフリカはケニアに行きました。

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(道路でフルーツを売る女性)

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(市場)

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(400年前から変わらない暮らしをしているドゥルマ族)

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(見惚れてしまった朝日)


ケニアは世界で最も貧しいといわれる国の一つです。

そしてケニアには世界最大のスラム

キベラスラムがあります。

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(地平線まで全部スラム街です。200万人が住んでいます。)

僕はそこに行きました。

キベラスラムでは

朝食のパン1つが5円、売春婦が20円です。


日本ではよく、食料廃棄の問題があげられますが

この国では廃棄する程の食料はありません。


ですが、ご飯を残す子供もいます。


それはなぜかというと、


シンナーを吸うから。

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子供たちもシンナーが吸いたくて吸っているわけではありません。

お腹が減りすぎて死にそうになった時、

シンナーを吸うとお腹が膨れるからだそうです。


日本ではよく、蛇口をひねれば水が出て

これはとっても幸せなことだと言われますが

なぜ幸せなことかと言うと


まず、貧乏な国の子供たちは学校に行かず

水を汲みに行く所から朝が始まります。

つまりは、学校に行きたくても行けないという事です。

そうすると教育が受けられないので貧困のままです。


そして僕はこのキベラスラムに暮らすある女性に

インタビューをしました。

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(左がキベラで暮らす女性、右がケニア在住でガイドの早川さん)


僕)もしも、何でも願いが叶うなら何を願いますか?

女性)仕事が欲しい・・・


この応えは僕にとって衝撃的でした。


なぜなら僕の中では何でも願いが叶うなら

宝くじが当たったり、また世界を巡る旅に出たり

そういった自分が一生遊んで暮らせる願いを叶えてもらおうと思うからです。


しかし、女性は


仕事が欲しい・・・


あまりに日本の価値観とかけ離れているケニア・・・


つづけて僕は聞きました。


僕)仕事はなんの仕事がいいですか?

女性)ごめんなさい・・・選ぶほど仕事を知らないの。


この応えにも、びっくりしたのを覚えています。


そして最後に思い切って聞きました。


僕)幸せですか?

女性)ええ、幸せよ。

僕)なぜですか?

女性)家族がいるから。





・・・・




つづけて女性は言いました。


女性)どんなに、貧しくても夢があれば生きていけるわ。


女性が言った言葉は、日本では聞いたことのある様な

キレイごとでした。


世界で最も貧しく、最も劣悪な環境で生きている女性が語る

キレイごと。


これ程の言葉の力をもらった事が

僕にはありません。


日本ではお金がないと生きていけないと思っていたからです。


そして女性はまた言いました。


女性)毎日絶望しているわけではなく、悲観しているわけでもないわ。
未来に希望を持って助けあいながら生きているのよ。


とのことでした。


このキベラスラムでは、助け合いながら生きています。


それは、助け合わないと生きていけないからです。


それはある種、貧乏だから助け合って生きていくしかないからです。


日本はどうですか?


自分だけが助かろうと物を買い占めたり

自分で問題を解決しようとするあまり

誰かに助けを求めたりすることを良しとしない

風潮がありませんか?


それによって、生きる喜びを感じにくくなってませんか?


僕は最後にまた女性に聞きました。


僕)この場所(スラム)は好きですか?

女性)大好きよ、自分が育った場所だからね。


と応えてくれました。


豊かさって・・・

何なのでしょうか?


キベラスラムに住む人たちには

選択肢はほとんどありません。


お金もないし、仕事もありません。


だけれど


大きな夢があります。

他人を助け合う心があります。


豊かさって何なのでしょうか?



僕が行ったケニアの旅の詳細はこちらから


より多くの人の話を聞き文章化していきたいと思っております。 取材に際しかかる費用があるので 是非、サポートしていただけると嬉しいです。 絶対に1+1は0にはならないと思っておりますので よろしくお願いします。