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【世界で最も貧しい国ケニア】㉑日本にはなく、スラムにはあるもの。

あらすじ

世界最大のスラム街

キベラスラムにある学校マゴソスクールでネタをやったラッキータウン!!

子供たちの笑顔に別れを告げ、次に出会ったのはまたとんでもない

スラムのリアルだった!!

前回の記事はこちら

本編

マゴソスクールを出た後

このキベラスラムで御宅訪問をする事になった。

これは、ガイドの千晶さんの口利きで実現しているツアーなのだが

実際にこのスラムに住んでいる人たちの生の声を聞けるという事だ。

5分程度歩くと

ある女性の家に着いた。

この女性も、以前はマゴソスクールの生徒だったらしい。

歳は高校生程だが子供が4人居て

毎日朝5時に起きて、朝ごはんを作り仕事に出掛けるそうだ。

17,18歳くらいの【子供】が営む

スラムの暮らし…

当たり前だが日本とは大違いだ。

暫く話を聞かせてもらった後、

質問タイムになったので俺は思い切って

俺)願いが一つ叶うなら、何を願いますか??

と聞いた。

すると

女性)仕事が欲しい。

予想外の答えに、俺はとてもびっくりした。

遊んで暮らしたいとか、お金を一生分欲しいとか

そんな発想はないのだ。

そして

俺)なぜ、仕事が欲しいんですか?

と聞くと

女性)朝、冷たいご飯ではなく暖かいご飯を子供達に食べさせてあげる事が出来るから…

俺は少し、涙が出そうになったが続けて

俺)どんな仕事をしたいですか??

と聞くと

女性)選ぶ程、仕事を知りません。

との事だった。

このスラムでは、女性が出来る仕事も限られているそうだ。

さらに

俺)笑う時はどういう時ですか??

と聞くと

女性)人生が過酷すぎて喜びを感じる余裕はありません。

だけれど毎日自分と子供が健康でいられる事を神様に感謝しています。

正直、俺はスラムを歩いていると笑ってる人もいる様に思えたが

やはり、本人たちは必死なのだ。

と、ここでランボーさんも一つ質問をなげかけた。

ラン)一番興味がある事は?

すると女性は

女性)毎日お祈りする事です。

人生を変えるチャンスが欲しいんです。

人間というのは平等にチャンスがある、でも掴まずにそのままの人もいる。

教育こそが人生を変えるチャンスなの。


この女性の話は教訓ばかりだと思った。

改めてケニアで教わる教育の大切さ……

一番心に残ったのは

人間には【平等】にチャンスがある

という考え方。

話の終わりに、千晶さんがまとめてくれた。

千)このスラムにはね、絶望もなければ悲観もないの。あるのは夢と希望だけ。

ここの人たちは助けあって生きていってるの。

具体的にはチャマという毎日積み立て式の保険の様なものを自分たちで行い

大きなお金が必要な時はそのチャマからお金を出すのよ。

ハランベーでしょ?笑


俺は…実際にこの目で見るという事がどれどけ大事か分かった。

だって、夢や希望がないスラムと思っていたら

夢や希望しかないなんて想像出来なかったからだ。

俺の中で一生続くであろう

熱いモノが脈を打ち出した。

本当にありがとうございます。

こうして、御宅訪問は終わり

この後ケニアで一番有名な日本人

神戸先生との食事会に行くのであった。

集合


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