うつ病のキノコvs毒親【東京シェアハウス/リバ邸の住人】

うん？この子はうつ病なんじゃ？？

と思えるキノコ（仮名）が住むことになって2日目

キノコはとにかくシェアハウスの中をうろうろ、うろうろ

さ迷い歩いていた。

さ迷い歩くと言っても狭いシェアハウスなので

同じ所をぐるぐる、ぐるぐるまわるだけだ。

そこで全盲のロッキーが

ロ）なにやってるの？

と聞くと

キ）あ・・・あ・・・・・あ・・・・・

と、

あ、やっぱこりゃ正常じゃないなという反応が返ってきた。

キノコの一日はたいてい

シェアハウスの中をさ迷うか、散歩に行くか、寝てるか

とても苦しそうだった。

キノコが居ない時にロッキーと俺は話をした。

ロ）あの子、なんなんですかね？

俺）まぁ、自分でも分かってないけん苦しいっちゃろう。

ロ）なんかずっと、家の中歩いてるか、止まってる時も

ず～と一点を見つめて何がしたいんですかね？

俺）へぇ～相手の目線まで分かるんだ

ロ）分かりますよ笑、自立したいなら早くバイト探せばいいのに。

俺）そうだけど、そうでもない・・・気長に待とうや。

その日の夜

キノコから話があると言われた。

うわ・・・シェアハウスを出たいって言われたらどうしよ～

と思ったが聞いてみる事に

キ）僕、携帯代を親に払ってもらってるんですよ。

俺）最高だね。

キ）でも、それが嫌で3月に自分で携帯を契約したんです。

俺）最高だね。

キ）親に電話して、親が払ってる方の

携帯を解約してもらった方がいいですかね？

俺）当たり前やろ

もうこれは何で俺に話すのか、なんで携帯を解約させてないのか

分からなかったが親とのコミュニケーションが上手くとれていないのが

原因なんじゃないかと思った。

そして、キノコは親に電話する事にしたようだ。

キ）もしもし、お母さん？

母）どした？あんた大変でしょ？

キ）大丈夫、あの

母）ご飯食べてる？なんか送ろうか？

キ）大丈夫。ちょっと話があって・・・

母）バイトもあんまり出来ないでしょう？

キ）いや・・・

母）お金おくるからね。心配しなくていいから！！

いや、お母さんとにかく喋るし

めっちゃいい親やああああああああん！！！！！！！！！

俺の想像ではお金だけをくれる毒親なんかと思ったら

声の出し方とか、話し方とか電話越しからでも

息子の事を心配するちゃんと

愛情を持った親

という感じが伝わった。

さらに

キ）あの、携帯を解約して。もう自分でお金払いたいから。

親）そうなの。なんで？

キ）自立したいから。

親）分かった。また連絡しなさいよ。

キ）うん、またね。

いや、親さらっとしてるうううううううう！！！！

だから全然そうぞうと違うんだって！！

もっと、あなたは何も出来ないんだから

とか

まだ子供でしょ！

とか

いつまでも子供扱いしてる親かと思ったら違った～

こりゃ、親がさほど原因ではない？

キノコの心の何がそんなにひかかってるんだ？

やっぱり自分は専門家でもなんでもないから分からないけど

俺）いや、いいお母さんやん。

キ）あ、はい。

ロ）ちょっと話を聞かないけど笑

俺）とにかくまた一歩踏み出せたね。おめでとうた～い♪

キ）あ・・・あ・・・・

よっぽどキノコは疲れたのか

電話が終わるとすぐに寝た。