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史上最強の弟子ケンイチを読む！！

ささきけん

新型コロナウイルスの影響で全国の学校や幼稚園などが、休園・休校となった。

夫婦共働きの家庭などの影響は大きく、どうやって子どもたちに時間を割くかを各家庭で考えなえればならなくなった。

その中で、各出版社がコンテンツを無料公開した。

スマホのアプリの中にサンデーうぇぶりがあったので、「ハヤテのごとく！」「結界師」「史上最強の弟子 ケンイチ」が全巻無料で公開中という事で、その中から史上最強の弟子 ケンイチを久しぶりに読みました。

史上最強の弟子 ケンイチは中学生の時にハマっていた漫画の一つで、才能のない人間と言われた兼一がドンドン強くなり、個性的なキャラクターも多く、中二病にも刺さる描写がたくさんあり（笑）毎週楽しみに読んでいました。

「史上最強の弟子 ケンイチ」とは2002年から2014年まで連載され、アニメ、ゲームなどにもなった人気マンガである。
いじめられっ子の主人公・白浜兼一が女性武術家・風林寺美羽と出会い、信念を貫くための強さを手に入れるために様々な武術を極めた達人が共同生活をしている道場・梁山泊に入門し、数々の敵味方との出会いと梁山泊での修練によって肉体的、精神的成長を遂げてゆく物語。本作で登場する多種多様な武術は、ほとんどが実在のものであるという特徴がある。（Wikipedia）

まず史上最強の弟子 ケンイチの物語の全容を簡潔にまとめると

・梁山泊に弟子入り〜VS ラグナロク 技の三人衆（武田、宇喜田、古賀）
・VS ラグナロク八拳豪
・DオブDトーナメント
・VS YOMI（ヨミ）
・VS闇

この他にも、師匠たちの過去や要人警護の話などあるが割愛します。

●どこまで読んでいたのか？

週刊連載でよく覚えているのは、ラグナロク編の中盤以降だと思います。
VSジークフリード戦をよく覚えているし、バーサーカーVS新島（笑）も覚えている、逆に、武田、キサラ、トールなどはあまり印象にありませんでした。

個人的に一番盛り上がった話はVS第一拳豪オーディーン戦です。
ラグナロク編のクライマックスでもあり、親友で幼馴染のオーディーンこと朝宮龍斗との対決は、兼一と龍斗さらに美羽の過去までも絡んで行き、昔の二人の約束が、新白連合とラグナロクの大将戦に昇華されていると感じました。

ラグナロク編はちょうど兼一と同じ学生だったという事で、とてもシンパシーを感じていて「自分も努力すれば何かできるんじゃないか？」とよく思わせてくれていました。その時期の兼一はまだ発展途上の状態で、どちらかと言うと、逆転ファイターの印象が強く、秋雨師匠に「ド●えも〜ん」と言って教えを請うそんな主人公でした。そんな兼一が少しづつ技を覚え、数多の敵を倒し、仲間が増えていく「拳児」「クローズ」「ベスト・キッド」などの要素などを感じ、とても好きな作品になっていきました。

自分が特にハマっていた時期は、ここら辺でDオブDトーナメントに行く前までは覚えています、その後は中学を卒業したこともあり、少年サンデーすら買わなくなりました。

●それから１２年経て…

DオブDトーナメント編は29巻で終了しています、29巻の発売日は2008年5月となっていて、中学卒業は2007年春なので、DオブDトーナメントの最初の方はまだ見ていた事になります。それから12年後、2020年になりDオブDトーナメントから、それ以降を読み進めます。

叶 翔という男は覚えている、兼一も刃が立たないほど強い男です。
DオブDトーナメントの決勝戦では、兼一と叶 翔の対決が始まります。
限界まで戦い続け、兼一は流水制空圏を発動、叶は静動轟一状態になり兼一を向かい打ち、最後は兼一が勝利するが叶は敵の兵士が狙う銃弾から兼一と美羽を守り死ぬ、殺人もいとわない彼が最後に行った行動が『他人を守る』というなんとも心に残る死に様でした。

闇の弟子集団、YOMIのリーダー叶 翔を倒してしまった兼一は、闇に本格的に狙われていきます。これまでは師匠はあまり活躍がありませんでしたが、闇の達人たちが兼一を狙うということで、師匠たちも戦いに身を投じていきます。

そして、最後はまさしく少年サンデー的だと思いました。敵の敵は味方になるという展開にズッコケそうになりますが、そこは兼一が巻いた種が遂に開いたと思い何となく納得しました。考えて見たら、YOMIのメンバーは新リーダー以外は、兼一の高校に転入して幾度となく交流があるし、何度か戦っています。その段階で仲間フラグがたっていたのだろうなと思います。

物語の最後は、今まで見ていた話を兼一が小説に書いて賞をとって幕が閉じました。急激な幕引きに打ち切りっぽいなと思ったら、新連載をするために打ち切ったらしい…勿体ないなと思うよ。

●2日間かけて読んでみて

大人になってから、“全力で漫画だけを読む”というのは、そんな簡単に選択できる事ではありません。小さい事ですが、やらなければいけない事も確かにありました。でも今回、『史上最強の弟子 ケンイチ』を全巻読む事を選択した自分に後悔はありません。2日ほどで読み切ったけどつまらないと思った場面は一つもありませんでした。それだけでもすごい事だと自分は思います。

読み進めているうちに、当時10代だった自分が、兼一の空手の師匠逆鬼至緒と同い年になっていた事に戸惑いを感じました。「あぁもう自分は達人クラスの年齢で、弟子クラスは等に過ぎ去ったんだなぁ」と、それともう兼一にシンパシーを感じる事はできないのだろうと、時の流れを実感しました。

2日間、史上最強の弟子ケンイチの世界に浸れたことは今後またどこかで思い出すと思います。

おわり

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