金森式ダイエット備忘録④(生クリームについて調べたら金森式の理解が深まった件)

前回のnoteでは「牛脂」についてまとめてみたが、自分の勉強として書いたnoteに対して金森さんをはじめ多くの方から反応をいただけて光栄だった。

実は今回の内容はその反応をいただいていた時期に調べてまとめたりしていたものだが、直近仕事環境の変化があり、noteにまとめる時間が取れておらずだいぶ時間が掛かったしまった。

ただ、改めて学んだことを自分の足跡として残しておこうと思う。


今回も食材に関しての言及になるが、金森式を始めてから最も多く使っているのは『生クリーム』ということもあり、今回はこちらについて調べてみた。
ただ、その過程の中で色々発見があったので、それも含めて記録として残しおきたい。


■そもそもなぜ生クリームなのか?

→結論から言うと、『乳化剤などが入っていない動物性の生クリームは、低糖&高脂質な食材かつ飽和脂肪酸が主原料で体内炎症などの観点でも余計なものが含まれていないため、身体の力を取り戻そうと健康を目指す金森式における食材として適しているから。』である。

詳細は後述するが、ポイントとして『クリーム系だったらなんでも良いわけではない』と言う点は、まずは強調しておきたいと思う。


この部分を調べていくうちに色々と気付いた点もあったので、ここからそのあたりにも触れてみたい。

まずは注意点から記載していく。


■乳化剤が入っているものは避ける。

→金森式は現代病にも通じる体内炎症を抑えることにもスコープを当てているが、乳化剤には炎症にも関係するのでこの点は押さえる必要がある。

参考ツイートは下記の通り。

乳化剤の表示には敏感になりたいところである。


■『生クリーム』を選ぶこと

意外と間違えやすい点ではあるが、『生クリームを選ぶ』ということをしっかり押さえておきたい。

スーパーやコンビニなどの同様なコーナーには、類似商品が多いので注意が必要だ。具体的には「ホイップ」や「フレッシュ」と呼ばれるものが陳列されているが、これらは生クリームでは無いので注意が必要だ。


■なぜ「ホイップ」や「フレッシュ」はダメなのか?

単純に高脂質だからOKというわけでは無い。
上の内容にもかぶるが、主に理由は2つある。

ただその内容を触れるにあたっては、定義のところから始めたい。


そもそも「クリーム」とは「生乳、牛乳又は特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したもの」で「乳脂肪分が18%以上のもの」と法律で定義されている。

それ以外に植物性脂肪を原料に含んだり、添加物が加えられているものなどは、「乳又は乳製品を主要原料とする食品」に分類され、「クリーム類」と言われたり、商品名としては「ホイップ」や「フレッシュ」と呼ばれる。私の最寄りのスーパーで売られていたホイップを見てみたが、「乳等を主要原料とする食品」と記載されていた。

つまり植物性のものは、そもそも生クリームでは無い。

さらに、ホイップなどについては作られる過程の中で、油と水をつなぐために乳化剤や安定剤などの添加物が使われており、これは前述の通り、体内に炎症を引き落とす要因となり得る。これが避ける理由の1つである。

ここでクリーム関連商品について分類をまとめておく。クリーム系の商品は4つに分類される。

====================
①生クリーム
・脂肪分:乳脂肪のみ
・添加物:なし

②脂肪分が乳脂肪のみのタイプ
・脂肪分:乳脂肪のみ
・添加物:乳化剤・安定剤

③脂肪分が乳脂肪と植物脂肪の混脂タイプ(コンパウンドクリーム)
・脂肪分:乳脂肪と植物性脂肪
・添加物:乳化剤・安定剤

④脂肪分が植物脂肪のみのタイプ
・脂肪分:植物性脂肪
・添加物:乳化剤・安定剤
====================

これを見ると、炎症の観点で①が推奨されていると理解できる。


■飽和脂肪酸と植物油について

これは繰り返し繰り返し金森さんもおっしゃられていることだが、飽和脂肪酸の悪説は嘘という話と植物油についても触れておきたい。

参考になった金森さんのツイートはこちら。


上の内容に加えて、ヘルシンキビジネスマン研究も押さえておきたい。

リンク先のAERAの記事などはきれいにまとまっているので、ヘルシンキビジネスマン研究の内容を知らない方は一度目を通すと理解しやすいかと思う。


■金森式では全体最適が重要

個人的に今回の学習で最も勉強になったのは、実は、以下の内容のやりとりだった。御二方のやりとりを一度読んでいただいほうがわかりやすいので、勝手ながら転載させていただいた。

これを読みながら『あらためて深いな。』という感じた。

金森式はインスリンの分泌反応に着目(血糖値ではなくインスリンにフォーカス)である。

「インスリンは血糖値が上がった時に分泌されるもの」ということが一般的には理解されているが、実はそれは要因の23%にしか当たらないので、食材を選びにおいても『断糖高脂質』という言葉(成分単体の話)にとらわれらのではなく、それよりも全体の身体の作用機序を踏まえた上で、人間の機能を狂わせるもののを理解して取捨選択していく考えのもとに発信されていらということを理解した。

目的(=身体本来の力を取り戻す)を押さえることの大切さを感じる限りだ。


せっかくなので、この金森式の経験を通じて身体の理解を深めていきたいと思っている。


あと上のツイートの中には『レプチン』という言葉も出ていたが、これについても触れておく。


■レプチンとは?レプチン抵抗性とは?

レプチンとは、脂肪細胞から分泌され食欲に影響を与えるホルモンで、食事をすることにより血糖値が上昇し、脂肪細胞が刺激されることで分泌されるが、このレプチンは満腹中枢を刺激する「レプチン受容体」に作用して食欲を抑制するという働きを持っている。

ただ先ほどのツイートで話に上がっていた「レプチン抵抗性」というのは、その受容体がうまく機能しなくなってレプチンがうまく働かなくなり、食欲のコントロールなどが効かなくなってくることを指す。

つまり、正常に身体の機能が働いていないことになるのだが、胡椒はその「レプチン抵抗性」の引き金になる植物毒「レクチン」というのを含んでいるということだ。(言葉が紛らわしいので注意。)

いろんなところに身体を狂わすものがあるので、こういった知識もしっかりストックしていきたいところである。


■追伸

勉強を少しずつではあるものの継続していくに連れて「もっと知りたい」「あれってどうなんだっけ?」などの気持ちが浮かんできている。具体的な知りたいテーマは数え切れないほどあるので、少しずつ勉強をかさねていければとおもっていて、それをこのnoteなどで引き続きまとめていきたいと思っている。

例えば、先ほどレプチンのことを少し書いたが、「レプチン抵抗性」のことを調べていくだけでも食事だけ出なく、生活習慣など様々な要因が関わることがわかったので、その部分も整理してまとめていきたい。

また、改めて代謝などは学び直したほうが良いと思っていて、わからないところから遡って体系的に学んでいく予定だ。(TCA回路に限らず。)

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