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ミネルバ大学に入学して、3ヶ月が経った今

軽い自己紹介

こんにちは!
初めましての人もいると思うので、軽く自己紹介をさせていただきます。

ミネルバ大学一年の煙山拓です。
今年の7月まで東京大学に一年半在学し、秋からミネルバ大学に入学しました。
今はアメリカのサンフランシスコに住んでいます。
趣味はサッカーで、今はW杯に夢中になって、深夜までパソコンにかじりつく生活をしています(笑)
久保くんと中学時代、FC東京で同じチームだったので(一個上の先輩でほぼ話したことない)、めちゃくちゃ久保くんを応援しています。あの時から、既にめちゃくちゃ上手かったです(笑)
とりあえず、まじでスペイン戦勝ってくれーーー!!!!

あと、アメリカの大学や大学院を紹介するYouTuberもやっているので、チャンネル登録と高評価お願いします!!(笑)
YouTubeを始めた経緯はこちらのnoteで書いたので、ぜひ読んでみてください。
最近編集が滞っていますが、そろそろ再開します!


今回の内容

さて、久々にnoteを書いているのですが、きっかけは最近ABEMAのミネルバ特集に出演した後に、Twitterで「ミネルバより東大に行った方がいいのでは」と何人かに言われたことです。

”ミネルバは創設されたばかりの大学で世間的な認知度の低い大学。だけど、東大は言わずと知れた日本一の大学で、卒業後も就職に困ることは少ない。だから、東大の方がいい。リスクが少なく、金銭的にも安定している進路の方がいい。”

言われてみれば、説得力があるような気もします。ただ、正直、僕にはそこまで響かなかったです。こういう考え方をする人がいるのは知っています。それが世の中では主流だと思います。でも、僕がミネルバ大学に進学することを決めたときは、もっと別のこと、というか逆のことを考えていました。

「リスクなんて取ってなんぼでしょ。」

不思議なことに、友達にミネルバに進学する理由を尋ねられた時、これを言うと、みんな口を揃えて「なんかお前らしいわ」って言って、僕を送り出してくれました。
おそらく、僕の今までの言動と考え方がマッチしているんだろうと思います。
ただ、僕のことを知らない人にとっては、「?」ってなる気がします。


なので、今回のnoteでは、
以前、noteで書いたミネルバ大学に進学した理由を少し振り返りながら、なぜ安定よりリスクを取ることを重視しているのかを書いていこうと思います。
また、折角、大学に入学して3ヶ月ほど経ったので、今までの日々も振り返っていこうと思います。


ミネルバ大学に入学した理由

ミネルバに進学した理由はいくつかある。

4年間かけて回る、7つの都市での体験。
授業で習った内容を現実社会でアウトプットするフィールドワーク。
講義なしの全て少人数ディスカッション授業。
85%以上を占める、世界中から集まる留学生。
他の米国大学と比べて、安い学費。

でも、一番重要だったのは、
卒業後の自分が全く想像できないことだった。
なんなら在学中にどんな生活が待ち受けているかすらも想像できない。
そこに僕は惹かれた。

僕は、ミネルバ大学に入学するまで、学業的には順風満帆な道を歩んできたと思う。小学生の頃から塾に通い、偏差値の高い中高一貫校に合格し、先生に従って勉強して、日本で一番の大学に入ることができた。
自分でいうのは気がひけるが、エリート街道を歩いてきたと思う。そう、多くの人が通る「街道」を歩いてきた。

そして、いつからかそれに疑問を抱くようになってきた。
なんで僕はこの学校にいるのだろう。
なんで僕は今勉強しているのだろう。
将来、いい大学を出て、いい仕事についたら幸せになれるのか。
将来、お金があれば幸せになれるのか。
なんで僕は、、、生きているのだろう、、

今まで世間的に良いと言われる道を無意識に選んできた気がする。
僕はそんな自分が嫌になっていた。

そんな時、ミネルバ大学が僕の前に現れた。
できたばかりで確かな情報もなく、よう分からん大学。
今まで、コンクリートで固められたような街道を歩いていた僕にとって、ミネルバは霧がかかった細い秘密の抜け道のように見えた。
安定した道ではない。でも、僕の目にはそれが魅力的に映った。
だから、迷わずその脇道を進むことにした。
自分の好奇心に従って、初めて自分の意思で進む道を選んだ気がした。


ワクワクする気持ちを抑えられなくて、僕はミネルバ大学を選んだ。
だから、卒業後の安定した進路とか。エリートとか。そんな言葉はどうでもいい。
むしろそれが嫌だからここにきた。
ただ、今を精一杯生きたい。将来のことはその時考えればいい。


人生なんてそんなものかなって、勝手に思ってる。
自分が好きなことを楽しんだ先に、いい未来が待っているのではないか。
さらに言うと、一瞬一瞬を楽しみ続けることが、「生きる」っていうことな気がする。

僕は今を精一杯生きたい。


実際に入学してみて

自分の決断を正当化するわけではないが、入学して良かったと思っている。
刺激的な毎日を送っている。

サンフランシスコは面白い街だ。
来る前は、スタートアップがたくさん集まる、テックの街というイメージだった。
実際にそういう側面はある。
でも、こっちに来て一番感じたのは、貧富の差だ。
観光客がショッピングを楽しむ高級モールの外には、ホームレスの人たちが何十人もうずくまっている。ドラックをやって、意識朦朧としている人を1日に何十人もみるのだ。街はゴミで散らかっていて、かなり汚い。
正直、こっちに来るまで、サンフランシスコがこんなにカオスな街だとは思わなかった。

日本では、時々アメリカを神格化して、シリコンバレーを日本にも作ろうと言っている人を見かける。確かに、シリコンバレーのテック企業の勢いは凄まじいものがある。でも、それは既存産業や労働者などを守る規制が少ないから起こるわけであって、貧富の差をどんどん拡大させている現状がある。サンフランシスコに住んでいると、たくさんの犠牲を払ってまで、シリコンバレーを、ユニコーン企業を日本に誕生させた方が本当にいいのか、って疑問に思えてくる。
最適解は分からないが、世の中そんな簡単にはうまくいかないってことはわかる。
現地に住んでからしか気付けないことがあると思う。


授業は面白いけど、ハードだ。課題もたくさんあって、圧倒されている。
深夜の2時3時まで机に座っていることもザラにある。
正直、ここまで勉強が大変だとは思わなかった。
授業が全てディスカッションな分、予習が大変だ。予習をしてこないと授業で置いてきぼりにされる。というか、内容がわからないので、授業がそもそも面白くなくなる。
ただ、予習をしっかりこなすと、授業も楽しくなる。生徒が世界中から来ていて、入学前にユニークな経験をしている人が多いから、経験を交えた予想外な発言をしてくる人たちがいる。

課題は授業で習った考え方を使って、現地にある社会問題を分析してレポートを書くことが多い。
Natural Scienceの授業の課題では、なぜサンフランシスコの一部の地域(Tenderloinというミネルバの寮がある地域)にホームレスの人たちが集まるのか分析し、どのようにすれば彼らが仕事について住居を獲得できるかを考えた。
ネットで情報を集めながら、実際に街でも調査して、エビデンスを基に考察するのは楽しかった。


授業外でも、Civic Projectという面白いカリキュラムが組まれている。
現地の企業やNPO法人と協力しながら、サンフランシスコにある課題を解決するというものだ。
僕は、Genslerという建築/デザインをする企業と、メタバースを使ってサンフランシスコ国際空港の乗客をストレスなくどうやってスムーズに誘導するか、というプロジェクトを行っている。
実際に、テック企業の第一線で活躍するような人たちと一緒に、乗客が抱える問題を考え、メタバースについてディスカッションして、自分たちが考えたアイディアについて厳しい意見をもらうのは、刺激的で良い経験だ。


ただ、一番ミネルバに入学して良かったなって思うことは、一緒に共同生活して、勉強する仲間たちだ。

僕が、この大学に入学する決め手となった卒業生の言葉で、
「ミネルバには、ワクワクを抑えられない、ワクワクに負けたような人たちが集まる」というのがある。

本当にその通りだと思う。
みんな自分の好きなことをやっていて、リスクを取るのが好きで、強い意志がある。
面白いのは、多くの人が既存の大学教育に疑問を抱いて、ミネルバにたどり着いている点だ。長期的な(金銭的)安定より、短期的なワクワク=好奇心を優先して、行動している人が多い気がする。みんなチルで良い人たちばっかりだ。

こっちに来て良かったなって思う。


でも、もちろん全てに満足しているわけではない。
大学というより、自分に対して。

予習や課題に手一杯になって、街を探検できてない気がする。
せっかく、異国の地に来ているんだから、もっと街を探検したいし、(ビザ的に難しいけど)インターンとかも始めてみたい。
どんどん新しい経験をしたい。

あと、自分と向き合う時間がもっとあっていいと思う。
毎日が忙しい分、自分を見失いそうになる時がある。
自分にとって何が大事なのか、何を今自分が求めているのか、時々立ち止まって考えたい。
noteを使って、来学期はもっと自分に向き合っていこうと思う。

来学期は、今学期よりも、もっともっと刺激的な毎日にしていきたい。


終わりに

ここまで、僕のnoteを読んでくださり、ありがとうございました!!
ここでは、日記みたいな感じで自分のありのままの想いを綴っていこうと思うので、興味があればぜひフォローしてみてください。

また、ミネルバ大学に興味を持ってくださった方がいれば、
アベマのミネルバ特集に出演したので、YouTubeでぜひご覧ください。

また、YouTubeといえば、僕のYouTubeチャンネルも登録お願いします!(再度)

次のnoteでは、一年生留学生の夏休みインターンについて書いていこうと思うので、お楽しみに〜

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