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なぜ東大をやめてミネルバ大学に


「なんで東大をやめて、よく分からないような大学に行くの?」

今年の8月からミネルバ大学に進学する、と家族や友達に伝えると時々こう聞かれる。

ミネルバ大学は
4年間で7カ国を順番に訪れる大学生活
全てオンライン授業
合格率2%

最近少しづつ知名度が上がってきているが、まだ実態をそこまで知られてはいないのが現状だ。

人に聞かれる度に、自分がなぜミネルバに進学したいのか話している。
話せば話すほど、ミネルバへの熱意が強くなっていってるような気がする。

この思いを海外に興味を持っている人達 や 海外大学を目指している中高生
に伝えたいと思ったので、noteに書いてみることにした。


ミネルバ大学を考え始めたきっかけ


きっかけについて話す前に、あらかじめ言っておきたいのだが、僕は東大が大好きだ。東大が嫌になったからミネルバに進学したいわけではない。入学できたことで大好きな人達に出会えたし、面白い授業・活動にも参加することができた。

ただ、もっと面白そうな世界に飛び込みたいと思って、ミネルバ大学を受験した。


ミネルバ大学の存在を知ったのは高校2年生の頃だ。その頃はスタンフォードとかハーバードといった有名な大学への興味が強くて、高3の米国大学受験期にはその存在をすっかり忘れていた。真剣に進路として考え始めたのは、実は東京大学に入学して3ヶ月くらいが経った大学一年の夏のことだった。

その頃の自分は、東大に夏休み以降も通い続けるか、東大をやめて8月入学のUCバークレーに進学するか迷っていた。自分が大学で何をしたいのか、将来何をしたいのか考えていた時期だった。たまたま、ミネルバ大学3年生のりょうがさんのYoutubeチャンネルでミネルバ大学を紹介している動画を見て、急に興味が沸き始めた。暇な時に大学のWebサイトを見るようになり、創設者の大学設立の思いや大学のカリキュラムの魅力に惹かれ、次第にミネルバに引きこまれていった。

最終的にはバークレーに進学することをやめて、ミネルバを受験することを決めた。(バークレーを受験した経緯や進学をやめた経緯は次のnoteで詳しく書く)


「なぜミネルバ大学に行きたいのか?」

簡潔に答えると
「自分の性格や考え方、将来やりたいことにめちゃくちゃマッチしているから」
というのが答えになる。

これについて、詳しく話していく。


将来の夢

現在の自分の将来の夢は、
日本だけではなく世界各地を旅しながら、そこで出会った社会課題や世の中で滞っている部分を解決していくリーダーになること

めちゃくちゃぼんやりとした夢だと思う。
どの国に行くのか、何の問題を解決したいか。まだ全然決まっていない。
でも、世界各地のなるべく多くの人たちを笑顔にしたいと思っている。


夢は大きいが、現時点では自分には問題を解決する能力が全然ない

今まで、アスリートを支援する活動や日本にいる技能実習生を支援する活動などを行ってきたが、現時点ではどの活動もうまくいっていない。勉強がある程度できてもそれを活かせないと意味がないという、当たり前ではあるが重要なことを痛いほど突きつけられてきた。自分の力のなさを痛感してきた。

ミネルバ大学は、社会の課題を実際に手を動かして解決できるよう取り組むカリキュラムがある。現地の企業・NPO団体・行政と協力して課題解決するフィールドワークが重視されている。授業で習ったことを机の上で終わらせるのではなく、実際に手と足を動かしてどうやって社会に適応させるかまで学ぶことができる。


さらに、ミネルバ生として4年間かけてまわる7つの都市(カルフォルニア、台北、ソウル、ハイデラバード、ロンドン、ベルリン、ブエノスアイレス)も魅力的だ。

それぞれの都市がテーマ(貧困、地方と都市、環境など)をもって選ばれていて、多種多様なテーマの社会課題に対面することができる。将来、世界の様々な問題を解決するには、そもそも世界を知ることが大前提である。大学4年間、多種多様な課題の解決にチャレンジできるのは非常に貴重な経験だ。


オンライン授業と留学生

世界を旅しながら授業を受けることが可能になってるのはオンライン授業のおかげだ。ただの一方通行の講義だったら自分も嫌気がさすと思うが、全ての授業が少人数のディスカッション授業になっていて、ミネルバ大学が開発したプラットフォームを使い、活発な議論を行うように授業が設計されている。

これからのグローバル化された世の中では、色々な国の人たちと協働してプロジェクトを行うことが必要になってくると思う。その際、オンラインでいかに自分の思いや考えを伝えて、他者とコミュニケーションを取るかが重要になってくるはずだ。ミネルバ大学のオンライン授業はそれを英語で行う能力を身に付けるチャンスになる。

200人いる生徒のうち、留学生が大多数というのも魅力的だ。留学生率は脅威の80%以上。(4年間で7カ国まわる時点でそもそもアメリカの大学と言えるかあやしいけど笑)世界中から優秀で尖った人がやってくる。バックグラウンドが全く違う、考え方も全然違う人たちと混ざり合って過ごす4年間の生活が面白くないわけがない。しかも、世界中を旅しながら、魅力的な人たちに新たに出会うことができるのも美しいと思う。人と出会うことが好きな自分にとって、最高の環境だ。


想像できない未来

そして、ミネルバ大学に進学したい何よりも大事な理由が、ミネルバ大学に進学したら、自分の卒業後の未来を全く想像できないことだ。在学中にどんな未来が待ち受けているのかすらも予想できない。コロナウイルスによって、7つの国に予定通り行けるか分からない。できたばかりの大学なので、大学のルールがいつどのように変わるかも分からない。むしろ、自分たちで大学を変えていくことも求められてくる。

中身がどうなっているか・どう変わっていくかも分からないブラックボックスを覗いてみたいと思った。僕の目には、重厚感があって安全に見える箱よりも、それが非常に魅力的に映った。

だから、僕はその中に飛び込むことに決めた。


合格後

ミネルバ大学に通っている日本人の先輩たちや関係者にミネルバの話を聞いた。全員忙しいのにもかかわらず時間をとって対応してくれた。ある人は5時間もzoomで相談に乗ってくれたし、ある人は自分が働いている職場に招いて話してくれた。こんな素晴らしい人達がいるコミュニティーに入りたいと思って、進学への熱意がさらに強くなった。

ミネルバ以外のアメリカの大学に通われている先輩方にも壁打ち相手になってもらった。なぜミネルバ大学に行きたいのかをプレゼンし、自分の考えを整理させていただいていた。他のアメリカの大学の良さを身に染みて感じたが、それでも自分のミネルバへの熱意は変わらなかった。自分の熱意が本物だと分かり、進学することを決心した。


長々と話してしまったが、これが自分がミネルバ大学に受験・進学することを決めた理由だ。

自分の考えを話してみたが、世の中には、ミネルバ大学に懐疑的な目を向ける人はたくさんいる。金儲け大学だとか、なんとか。設立して間もない大学なので、そう言われるのは仕方がないと思うし、実際僕もミネルバ大学に入学してないので、本当に大学のことを理解しているわけではない。

だからこそ、今年の夏に進学して、自分の目で実際に見てみたいし、そこで見たものをしっかり発信していく必要があると思っている。


最後に

こんな感じで、noteで自分の過去・現在・未来について書いていきたい。

もしこのnoteを読んで、ミネルバ大学に興味を持ってくれた人がいたら嬉しい。3月まで出願できるので、ぜひチャレンジしてみて欲しい。
受験料は無料!

アメリカの大学は、日本の大学と比べたらどうしても情報が足りないと思うので、アメリカの大学に興味がある人は、遠慮なく質問してきてください。



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