猪犬訓練の世界 〜 吉野川猪犬訓練所・春季合同訓練会
吉野川猪犬訓練所・春季合同訓練会
全国各地にある猪犬訓練所では、定期または不定期で猪犬の訓練が行われている。一定の評価基準によって順位付けを行う競技会とは違い、訓練では、経験の浅い犬に猪の動きを理解させたり、猪に対する犬の反応を飼い主がじっくりと観察することが出来る。
犬を使って猪を獲ることの基本的な意味は、犬に猪を捜索させ、狩猟者が現場に着くまで犬が猪を止める、または射手の待ち場まで猪を追い出すことにある。
当然、狩猟者の猟法や猟のスタイルによって、個々の犬に求められる能力や働きは異なる。そのため、非猟期中などに自分の犬、特に幼犬や若犬などを実際の猪に「当てる」(対峙させる)ことによって、犬の資質・性格を見極め、猟欲を引き出す作業が必要になる。
訓練と、実猟経験の融合で、人犬ともにさらなる猟果にまた一歩近づくのだ。
出場犬に見る、注目の動き
【注目1】後ろ脚への「咬み」
【注目2】左右へのフットワーク
(了)
狩猟専門誌『けもの道 2016特別号』では本稿を含む、狩猟関連情報をお読みいただけます。note版には未掲載の記事もありますので、ご興味のある方はぜひチェックしていただければと思います。
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