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けもの道 01[2106特別号]

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狩猟専門誌『けもの道』の2016特別号の記事をまとめてお得に読めるマガジンです。狩猟、猟犬、ジビエなどに興味がある方なら、本物の狩猟者たちの世界に魅了されるはず!
『けもの道 2016特別号』のnote版有料記事を4〜5本以上お読みになる場合は、本マガジンをご購…
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2024年4月の記事一覧

狩猟の原点 我、犬に会い、ケモノに会う。 〜 なぜヒトは大物猟を目指すのか?

文羽田 健志 はじめに まずは『けもの道』復刊おめでとうございます。 私が狩猟を始めて間もない頃、毎月、狩猟に関する雑誌が家に届くことが楽しみの一つでした。そこには狩猟者の主観たっぷり、思うがままの文章が掲載してあり、ときには無茶苦茶と思われるようなことも書かれていましたが、ゆえにそれがとても面白く、また、勉強になりました。 文章というものは、読む側の受け取り方次第でどのようにでもなるものだと思っています。毒にも薬にもなり、また発する側が毒を発していても薬になることも

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【猪犬トリビュート】名著『紀州名犬語り草』で称賛される紀州三名犬

紀州3名犬とは?昔も現代も、イノシシ猟師にとって、猪犬は最も大切なパートナーであることに変わりなく、明治維新後社会が急速に欧米化する中でもイノシシ猟犬は、昭和の30年代ごろまで日本犬(和犬)が主体であった。但し、市街地の日本在来犬は西洋犬との雑化が急速に進み、大正末期には純粋の日本犬は山間僻地の狩猟犬として残るのみとなっていた。 一方、各方面で起こったナショナリズム(国粋主義)は日本固有の自然・生物にも波及し、日本在来犬にも保存の機運が高まった昭和の初め、各地の地犬が「日

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日常の中のわな猟 〜 なぜヒトは大物猟を目指すのか?

文|千松 信也 この日の、いつもの見回り昨猟期、12月中旬くらいのこと。前日の夜に雨が降り、ぐっと冷え込んだ日曜日の早朝、山に仕掛けたわなの見回りに行くため、軽トラに乗り込んだ。 〈昨日はええ感じの雨やったし、ぼちぼちあのシシ掛かってへんかな〉 そんなことを思いながら軽トラを運転し、途中でコンビニに寄って缶コーヒーを買ってから猟場に到着。林道の隅に軽トラを停める。 〈…さて〉 いつものように猟用の上着に着替え、スパイク地下足袋に履き替える。腰には小ぶりの剣鉈をぶら下

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【熟練猟師の初報告】注意すべき水槽・注目すべきアマス

猟場での犬の “水難事故”『けもの道』が休刊となり、狩猟の情報が目に入らなくなって3ヶ月も過ぎようとしていた今年の有害捕獲。何十年という狩猟経験の中で、初めてのことが起こり、報告させていただきます。 『けもの道』の愛読者であった方の中には、すでに経験済みで「今頃?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、愛犬の事故を1件でも無くすために。 文・写真久住英樹 不幸な水槽事故 農家の高齢化に伴い全国規模で耕作放棄地が増えている。私が猟場としている藤枝(静岡県)でも年々増

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シカ・イノシシに潜む寄生虫のコワ~い話(ジビエを安全に食べるための正しい知識)

ジビエに潜む寄生虫猟師の皆さんが昔から食べていたシカやイノシシが、最近は「ジビエ」という小洒落た名前で呼ばれるようになって来ました。 増え過ぎたシカ・イノシシを有効活用するために、全国各地の自治体でもジビエを推進しようとしています。 お役所が介入して食品として流通させるならば、安全性に気を配らないといけません。知事推薦のジビエで食中毒が起きてからでは遅いのです。 ということで、各自治体・厚生労働省などはジビエを衛生的に取り扱うための指針(ガイドライン)を出しています。

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[第1話]職業? 猟師です。 - 原案・ちえぞう|協力・吉井あゆみ|作画・里見紀

原案|ちえぞう 協力|吉井あゆみ 作画|里見紀 (了) 狩猟専門誌『けもの道 2016特別号』では本作を含む、狩猟関連情報をお読みいただけます。note版には未掲載の記事もありますので、ご興味のある方はぜひチェックしていただければと思います。

北海道エゾ鹿対策最新事情 〜 エゾシカの個体数指数管理

文|酪農学園大学 伊吾田 宏正 エゾシカの個体数指数管理ここ数年、エゾシカの個体数は減少傾向と言えそうだ。 北海道が招集する研究者などによる「エゾシカ保護管理検討会(現在の名称は『エゾシカ有識者会議』)」が毎年公表している「エゾシカ個体数指数」が、ここ数年減少傾向にあるからだ。 「個体数指数」というのは、少し馴染みのないものだが、「個体数」そのものは、現代の最新科学をもってしても推定が困難である。 緑が豊富で地形が急峻な我が国のような環境において、森林性の動物の個体数

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