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月曜から夜ふかし/2月22日

空気を読んだような無駄な残業をしてしまった。

帰ってきてご飯を食べて、もうこんな時間か、でも明日は休みだぞ、と無敵な気がして、最近見ていた“キュンキュンドラマ”の残り4話を一気見した。
もう今日は頭は使わない、ただこの世界に浸るのだ。

ドラマをリアルタイムで見ることはほとんどない。毎週決まった時間にそこに1時間ほど居続けなければいけない、というのが苦手だから。(レコーダーはあるのだけど、ここに引っ越してきてから、テレビとレコーダーをうまく繋げずじまいで今日に至る)
なので、私のドラマ鑑賞スタイルは、誰かにおすすめされたものを、みんなが忘れた頃にプライムビデオで観て、その感動をリアルタイムで分かちあえないもどかしさを抱えて、ネットやSNSで当時のフィーバーぶりを検索して、うんうんそうそう、と同じ感想をいだく“仲間”を見つけた気になって…という一連の流れで成り立つ。

そしてもう一つ、ドラマを観て毎度感動するのは、主題歌の作り込まれ方だ。
ゴールデンタイムのドラマであれば、主題歌を任されるアーティストも有名であることが多く、ドラマを見る前に、音楽番組やApple Music、街の有線放送で耳にしていることが多々ある。メロディに軽く身体を揺らし、歌詞の言葉をさらりと耳でなぞって、ふんふん、と聞く。「どこかで聞いたことのある曲」になる。

その後、ブームが去った頃にドラマを見はじめて、第1話のエンドロールが流れて「あ〜、あの『どこかで聞いたことのある曲』が主題歌だったのね!」となる。そして、耳でなぞる程度だった歌詞は、そのドラマを見た後に、驚くほどに立体的な意味を持つようになる。
1クール10話ほどのドラマのシナリオと、主題を見事に拾って、それを限られた言葉にぎゅっと凝縮して、感情を揺らすメロディに乗せる。売れてるアーティストの凄さを感じずにはいられない。

ちなみに最近感動したのはこちら↓

・ドラマ「アンナチュラル」(法医学者役の石原さとみさんが主演)と主題歌「Lemon」(米津玄師氏)
→歌い出しの「夢ならば どれほどよかったでしょう」の入りがどの回の話にも重なるようになっていて、しかも曲が流れるタイミングもまた絶妙で、こちらを泣かせにくる。すごい。

・ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(佐藤健くんがキュンキュンで凄まじいあのドラマ。そして、萌音ちゃんの笑顔見てるとしあわせになれます)と主題歌「I LOVE…」(ヒゲダンです。「イレーギュラー!」のやつ)
→天堂先生(佐藤健くんの役)の、七瀬ちゃん(萌音ちゃんの役)への気持ちをそのまま歌っているやないか…!「イレーギュラー!」聴き直そってなります。


大人になってから見るドラマは、現実に起こり得ないと完全に理解しつつある種「ファンタジーの世界」だと割り切って見られるから、いい意味で「現実逃避」できるし、こうしてドラマに関わるいろんな人の創造の結集という視点からも楽しめるので、面白い。

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