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ブラインドボックス(盲盒)の限界は?

中身が見えないブラインドボックス(中国語名:盲盒)は現在、中国の若者を中心に人気となっています。ブラインドボックスの中からは、個性あふれるキャラクターシリーズのフィギュアが入っており、子供だけではなく、大人達も魅了されました。

そんなブラインドボックスの中で最も人気を誇ったものはPOP MART(ポップ ・マート)です。

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POP MART(ポップ・マート)とは、王寧(ワン・ニン)によって創業された中国のフィギュアメーカーです。ユニークなデザイン且つ数多くのシリーズで大ヒットし、2020年の売上が25億13000万元(約420億円)に達し、オフライン店舗も197店に達しました。

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このブラインドボックスの勢いは、フィギュア業界だけに留まらず、飲食、ビューティー、旅行等の他業界にも拡大しています。

「THECOLORIST」という化粧品小売チェーンではダブル11にサプライズブラインドボックスを発売しました。商品3点入りで59.9元という高いコスパで消費者に予想を遥かに超える満足感を与えました。

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Tiktokで人気になったブラインドボックスミルクティーも最近話題になり、コップ底をちぎるとアイシャドウ・香水サンプル・温泉チケットなどが出てくる仕様で、デイリーの売上が過去の3倍になりました。

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ブラインドボックスの進化はまだまだ止まらず、旅行業界にも波及しました。各OTA(Online Travel Agent)プラットフォームは今年、旅行ツアーのブラインドボックスを出しました。それはなんと100元未満の価額で時間や目的地もブラインドされたツアーです。

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未知、好奇、不確定性満載のギャンブル性がブラインドボックスの人気の要因になり、フィギュアから徐々にビューティー、飲食などに進出し、現在では中国マーケティングに欠かせない効果的な販売促進手法となっています。

しかしそんなブラインドボックスという手法を使って、生きた犬や猫を箱詰めにして販売する様な悲しいケースが発生し、社会的な問題となりました。
上記の様な生き物を粗末にすることは問題外ですが、いきすぎたギャンブル性をコントロールする為に今後、ブラインドボックスという手法には色々な規制も出てくることも想定されます。

ライター:靳鴻雁(ジン・ホンヤェン)
お問い合わせ:info@kembo-net.com

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