8/1-8/7日経新聞レビュー

この1週間で気になった日経新聞の記事を5つほど取り上げてみたいと思います。
 
「凶行が映す社会のゆがみ 組織属さず察知困難」(8/1朝刊 オピニオン2)
これはどこかで突っ込んで考察してみたいと思っているのですが、公安関連の伝統的な思考である「危険団体を把握していれば大丈夫」という発想は完全に時代遅れなのです。もはや危険団体が危険でないという認識が、警備の不備、緩みに繋がっているのではないでしょうか。社会や、今回のような諸々の不条理に対する不満、爆発は、組織単位で起こるものではなく、個人単位で起こるものだと考えるべきです。
 
「良いDX 悪いDX(1)「保険会社はもうやめる」」(8/2朝刊 総合1)
従前からSOMPOホールディングスの桜田CEOのデジタル化推進のリーダーシップは知っていたのですが、この記事で改めてその徹底ぶりを感じました。本記事でも紹介されているカインズもですが、DXに向けてはトップのリーダーシップが重要だと改めて感じます。
 
「米下院議長が台湾訪問 25年ぶり、蔡総統と会談へ」(8/3朝刊 1面)
このタイミングでの台湾訪問は正直驚きでした。中国に対する強いメッセージとともに、国内の中間選挙に向けたアピールもあるのかなと感じました。現実問題としては台湾と米国は無条約状態にあり、台湾が侵攻された場合の防衛について踏み込めてはいません。そうしたことも訪台に伴う中国の強気な演習を呼び込んでいるのではないでしょうか。
 
「経済白書で読む「人への投資(1) コロナ下、教育格差の芽」(8/3朝刊 経済・政策)
この記事は正直ショッキングな記事でした。コロナ下で公的教育が制約を受ける中、高所得者層の教育費が増える一方、所得が下がるにつれて教育費が横ばい、減少していると分析しています。二極化の再生産を生まない為にも適切な教育投資が必要だと思います。
 
「経済白書で読む「人への投資(2) 学び直しで年収7%増」(8/5朝刊 経済・政策)
これは、私の拙い社会人経験の中でも、学ぶことで取り組める業務やサービス範囲が拡大することは実感しています。「更によりよい仕事をしたい」という気持ちになって頂くことが大事だと思いますが、その気持ちが醸成されれば、学ぶことによりそれが実現されることを知らしめていくことも重要です。

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