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お客様貢献から始め、その後に費用対効果を高める

子いわく「君につこうるには、その事をつつしみて、その食を後にす」(衛霊公第十五)
(先生が言われた。「主君の下で仕事をするに当たっては、まずなによりもその仕事を誠心誠意しっかりこなし、報酬や待遇のことは後回しにすることだ」)

 
上記の文章は「主君」を上司とかで捉えると狭小で、「会社」であったりとか、「お客様」の下で仕事をする、という風に考えた方がよいのではと思います。
 
仕事をするにあたって、これは割に合うのだろうか、とか、費用対効果がどうなのだろうか、とか考えがちなこともありますし、「働き方改革」等で生産性・効率性万歳な現代においては、そのような風潮が更に強まっているようにも思います。
 
確かに、そうした見通し、計画も大事なのですが、あまりに割や費用対効果を気にし過ぎると、虻蜂取らずで何も得られないことも多々あるように思うのです。
「これは割に合わない」、「これは費用対効果に合わない」と言っているうちに、結局何もしていませんでした、ということになるのです。
 
本質的には、会社、そして会社が商品・サービスを提供するお客様に対して、誠心誠意に貢献する、という姿勢がまず第一に大事なのでは、と感じます。
 
もしかしたら、その初期の段階に対しては割に合わなかったりとか、費用対効果が合わないということもあるかもしれません。
 
その時に、「お客様に対して、誠心誠意貢献する」を維持しつつ、次の段階として進め方、やり方を工夫することで、効率性や生産性を高め、結果的に費用対効果が高いものにすべきではないでしょうか。
 
それが、始めから割や費用対効果を気にし過ぎると、お客様満足に向けた貢献、というところに至らないのです。この辺の順番を間違えると、お客様に喜んで頂けるような「良い仕事」からは遠ざかるのではないでしょうか。

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