『陰謀論』『歴史修正主義』が生まれる仕組み―『御用学者』は『行動依存症』である―
(水俣病・福島原発から辺野古埋め立てへ)
✳『依存症』とは脳の[抑制機能]が壊れ
本能(行動・情動・感情・妄想)の暴走を制御(コントロール)できなくなり
無意識の内に身体が勝手に快楽を求め動いてしまうこと
例)ギャンブル タバコ 薬 虐待 痴漢 万引き 摂食障害 自傷行為
カルト宗教 ブラック企業 マルチ商法 ヤクザなど
『愛着障害』と『依存症』
小さい子供が[お化け👻]を怖がるのは
「一人で生きていけない」という
心の中の『不安・恐怖』が幻覚を作り出し
そこに自分の情動を投影しているから
逆に親に依存し甘え
『安心・安全・快楽・満足』を得ようとする
これは外敵の攻撃から身を守り
身体や脳を発達させ
自立する為に必要な『本能』
それは
心の中の「一人では生きていけない」という
『不安・恐怖』が大きければ大きいほど
幻想や幻覚を見て恐れおののく一方で
親や大人に依存し甘えようとする
それは店で駄々を捏ねて泣き叫んでいる子供も
成長する中で親に甘え
『安全・安心・信頼・満足』の中で徐々に身体と脳が発達し
情動(不安・恐怖・甘え)の暴走・膨張を制御できるようになり
落ち着いてくる
いつの間にか[おばけ👻](幻覚・妄想)も見えなくなる
怖くなくなる
それは一人で生きていくため必要な『愛着行動』
愛着とは
幼少期に親(大人)と子どもの間に情緒的な絆の事で
人はその愛着(保護者とのきずなや信頼関係)という
土台があって初めて脳が健全に発達していく
参考)親子の絆はいつからはじまる?-愛着の発達ー- 2015/01/19
しかし
子ども(幼児)の時に
虐待・ネグレクト・過干渉など
親(養育者)の愛情を感じられないまま
信頼関係を築けず大きくなってしまうと
対人関係や社会生活に問題を抱えやすくなる
自立心や自尊心や自制心が成長できなく
衝動や怒りといった『感情』をコントロールできず
他者とのコミュニケーションが取りにくくなったり
社会生活や心身の健康に影響を及ぼす
参考)第4分科会虐待の子どもへの影響〜医療的観点から:PDF(厚生労働省)
医学的には愛着障害にもいろんなタイプ(内向き・外向き)があるが
根本的な原因は同じで
幼少期の愛着形成が上手くいかなかった事が原因とされ
その症状において共通点も多い
具体的には
・体調不良を起こしやすい(風邪を引きやすい)
・身体が周りより小さ目である
・自傷行為(髪の毛を抜く、爪を酷くかむなど)がある
・他害行為(他人をたたく、噛むなど)がある
・不眠傾向や食欲不振がある
・大人を試すような行動に出る
・理由もなく嘘をつく(虚言癖)
などが共通している
参考)愛着障害とは?(atGP)
その根底には
大人に
「甘えたい」「守ってもらいたい」「注目してもらいたい」
「褒められたい」「認められたい」「親の期待に応えたい」
そして
「見捨てられたくない」「怒られたくない」「否定されたくない」
というような思いがある
そしてそれは
自分の中の『不安・恐怖』を解消しようとする行動(反応)と言える
子どもは産まれてから繰り返し行われる
スキンシップの中で育った安心感や信頼感を
心の拠り所にして成長していく
これを心理学では『安全基地』と呼び
安全基地があることで見知らぬ世界や環境にチャレンジして
大人に成長していくための
『自立心』や『自尊心』や『自制心』が育っていく
また
安全基地(保護者)があるという無意識の安心感は
心の安定や成長に繋がっていく
反対に
虐待を受けた子どもや
親や養育者との死別
コミュニケーションやスキンシップが極端に少ない家庭
しっかりと話を聴いてもらったり
褒められたりすることが少ないなど
養育者との愛着がうまく形成されないことで
『愛着障害』を引き起こす確率が高く
子どもの愛着障害をそのままにしておくと
大人になってからも“心の傷”が癒えないまま残り続ける
子どもの脳を“物理的”に傷つけ
感情制御(コントロール)機能に問題を抱え
おどおどしたり
親の目を異様に気にするといった症状が出たり
学習欲(学力)の低下につながったり
非行に走ったり
多動性行動障害・解離性障害・大うつ病性障害
境界性パーソナリティ障害や統合失調症などの
精神疾患へ推移することもある
脳の報酬系と呼ばれる喜びや達成感を味わうところ『線条体』の
感受性が弱くなり
より刺激の強い快楽を求めるようになり
アルコールや薬物などの依存症になりやすくなる
薬物使用や非行に走る時期が早くなる
線条体はドーパミン神経が豊富に存在する脳領域で
報酬知覚時のドーパミン神経の活性が低下することで
意欲低下や自暴自棄に繋がる
参考)「家庭のストレス・マネジメント」(日本IBM健康保険組合)
脳の[抑制機能](理性↔本能)が成長できなく
感情(本能)の暴走をコントロールできなく
心の中の『不安・恐怖』が膨張し
なにかに頼らざるを得ない
『不安・恐怖』(情動・本能)が幻想・妄想を作り出し
そこに『悪』を投影し
被害妄想に取り憑かれて
なにか大きなもの(幻想・教祖・組織・国家)にすがろうとする
無意識の内に依存しようとする
(依存症・パーソナリティ障害)
万能感 ←自我の分裂→ 劣等感
『理性・思考』 ←善悪二元論→ 『本能・行動』
言ってること ←違う(嘘つき)→ やってること
『善・正義・愛国心』 『悪・私利私欲・反日』
盲従⬇(共依存) (投影性同一視)⬇誹謗中傷
救世主・親分・アイドル 批判者・反対者・少数弱者
自我が分裂した人(自己愛性パーソナリティ障害)は
批判する者を「利己的」「自分勝手」「我儘」「嘘つき」で
「嫉妬深い」「浅ましい」「すぐ怒る」『悪魔』などと誹謗中傷する
それは自分の中の『本能=無意識にやっている行動』を
投影したもの
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
参考)
子ども時代の『自制心』と、将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験。
・マシュマロ実験(wikipedia)
・マシュマロ実験とは?過去の実験は失敗?最近行われた再実験とともに解説(MindHack)
・子どもの自制心が将来を左右するという「マシュマロ実験」が再現に失敗、自制心よりも大きな影響を与えるのは「経済的・社会的環境」(GIGAZINE)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『反抗期』と脳の[抑制機能]の発達
人間の脳は部位によって
発達する時期・速度が違っていて
まず胎児の段階から
脳幹・中脳(反射脳)から大脳辺縁系(情動脳)へと
人が『動物』として生きるために必要で重要な部分(生存脳)が
10歳ぐらいまでに大人と同じくらいまで成長し
遅れて大脳新皮質(理性脳)の後ろから徐々に成長し
前頭前野[抑制機能]が最後に
25歳くらいまでに出来上がってくる
つまり『思春期』『反抗期』というのは
前頭前野[抑制機能]が徐々に発達していく時期で
それまで親や大人の言いなりで
規則やルールをきちんと守り
親や先生の言うことは絶対で
親や先生に褒められたい
認められたい一心だったのが⋯
いつしか
「それをやれ!」とか「それはやるな!」という指示命令に対して
自分で判断し決定する
「これをやりたい」という意欲と
「それはやりたくない」という意思が出て来て親(大人)と対立する
「この大人の言うこと(行動)は間違っている」
「この規則ルールはおかしい」と疑問を持つ
それは
人間として自立するために
物事を自分で『選択・判断・決定・行動』する上で
大事な時期といえよう
逆にその時期に
虐待やストレス等で脳の発達が阻害され
脳の『前頭前野』=[抑制機能]が成長できず
精神的に幼いまま大人になってしまうと
依存症や精神疾患を発症したり
薬物や犯罪や非行に走りやすくなる
欲望の膨張のままに振る舞い
人や自分を『傷つける行動』を取る
人間にとって本能から湧き出る
『情動』(不安・恐怖・快感・安心・好き・嫌い・嫌悪等)が
物事を『選択・判断・決定・行動』する過程に置いて
重要な役割を持っていて
快楽を求める『本能』=『行動』の暴走・膨張に対する
『理性』=『思考』の[制御機能](自制心)の発達度合いが
その人の考えや行動を操り
それが個性や多様性=価値観の対立になっている
例えば『バイトテロ』なんかは
まさに『理性』と『本能』のバランスが壊れ
集団の中で承認欲求に取り憑かれて『本能』(行動)が暴走し
抑制機能・自制心・共感・想像力などの『理性』が
崩壊している状態であろうが
実際の社会ではそういう人がもてはやされ
ある意味そういう人が政治や経済を動かしているのが実情だろう
もし
その[制御機能]が壊れ
『理性』と『本能』のバランスが崩れた時
『情動』=『行動』の暴走・膨張を抑制・制御できなくなり
『行動依存症』になる
破滅的な人間になる
『不安・恐怖』や『鬱屈・不全感』を紛らわす為に
酒やギャンブル等止められなくなる
そして
いじめや暴力や窃盗や痴漢等の行動(犯罪非行)や
ネット荒らしや誹謗中傷やストーカーやクレーマーとなって現れ
そのスリルや達成感や優越感や万能感が
『快楽・快感』となり何度も繰り返すようになる
そして実は
その[抑制機能](=自制心)の成長の度合いが
『右』と『左』
あるいは
『ネトウヨ』と『リベラル』を分ける重要な要素(ファクター)となる
これこそ
前回の『認知的不協和理論』で示した
『ネトウヨ』と『リベラル』を分けるものと言っていい
例えば
利権や私利私欲や保身に目が眩み
戦争に突き進む政権や軍部に対して
権力の言いなりに
大本営発表を盲信し
『不安』と『恐怖』と『怒り』に任せて
竹槍を持って「鬼畜米英」で突き進むか
権力は暴走する
日本も間違いを犯す
日本の行動(戦争)は間違っている
「いずれ負ける」「破綻する」と冷静な判断をし
反対するか
反緊縮と緊縮 軍拡と軍縮 自然開発破壊と自然保護
原発推進と廃止 管理・強制・競争と自主性・興味・ゆとり⋯
『ネトウヨ』は野党・左翼は「何でも反対ばかり」「対案を出せ」
と批判する
一方で
差別や格差・教育格差や人権問題や環境破壊
不正追及・真実追求=汚職・改竄・隠蔽・虚偽答弁・縁故主義
権力の私物化・友達優遇・税金の無駄遣い(山分け)・大企業優遇
に対して鈍感⋯認識できない
それはそれぞれの『政策』や『目指すべき社会』に対する
考え方・価値観の違いとも言える
『経済成長拡大第一主義・大鑑巨砲主義・米国隷属富国強兵⋯』
に対して ↕
『自律分散均衡持続可能社会・人権尊重・自然保護・国際協調⋯』
それはどちらの選択が正しいとは言えない
ただ言えることは
自分の家に
『ギャンブル依存症・薬物依存症・虚言癖・詐欺師・カルト信者
幼児虐待・動物虐待・ナルシスト・統合失調症⋯』がいたら
自分の欲望の膨張を止められず
脳の[抑制機能](自制心)が崩壊し私利私欲のままに
被害妄想に駆られ
傍若無人に振る舞っている人がいたら⋯
まず病院に連れて行き治療すべきだろう
警察に突き出し隔離すべきだろう
それは『脳の病気』だから
そうしないと
それを放置していると
いずれその一人のために家庭・親族・地域社会・国家が破綻する
それが
第二次世界大戦のナチスやヒトラーであり
日本軍・インパール作戦であり
水俣病での御用学者であり
福島原発事故であり
辺野古埋立に繋がっている
脳の[抑制機能]が壊れた『依存症』の人は情動的で怒りやすく
「自分は正しい」「優秀」「自分は間違わない」「失敗しない」
「日本は正しい」「優秀」「日本は間違わない」「失敗しない」
と思いこんでいる
そして
日本も日本人も誰でも
「間違うこともある」「反省するべき」「検証するべき」
「真実を究明するべき」「責任を追及するべき」
という『自制的・自律的な人』に
『反日』のレッテルを貼る
『善悪二元論』で凝り固まり
他者の反対意見や批判を理解できない
自分の姿を客観的に見れない(『裸の王様』状態)
自分の不正や過ちや責任を認識できない
自分のしている行動・いじめ・差別・犯罪・ヘイトが認識できない
誰かが「自分を陥れようとしている」という被害妄想に取り憑かれ
失敗の原因を他者のせいにする
誹謗中傷することで自分の悪を払拭し
優越感や万能感を得ようとすると
『抑制機能』(自制心)と『自省・共感能力』『客観的視点』
『将来への危機感・想像力』『自立心』は同じものと言える
脳の[抑制機能]と神経伝達物質『ドーパミン』の関係
脳の[抑制機能]とは何か?
その「強い」「弱い」はどこから来るのか?
なんで決まるのか?
その[抑制機能]が壊れてしまったのが『依存症』で
中でも『ギャンブル依存症』や『行動依存症(犯罪)』の研究から
依存症は『前頭前野』の衰弱と[抑制機能]の異常・崩壊
本能の暴走から引き起こされることが言われている
そしてそこに大きく関わっているのが
ドーパミン・ノルアドレナリン・セロトニンなどの神経伝達物質で
その分泌異常=バランスの崩壊が
様々な精神疾患や身体機能異常に結びついている
その中でもドーパミンの過剰分泌が
依存症や統合失調症(幻想・妄想)の原因とされ
その発症メカニズムや治療法(薬)が研究され
解明されつつある
メモ)自分用備忘録)順番適当)
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)(検索ドーパミン)
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)(検索=ドーパミン)
◉妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムが明らかに
―妬みに関する脳活動が強い人ほど"他人の不幸は蜜の味"と感じやすいことが脳科学的に証明された―
◉統合失調症治療薬(ドーパミンD2受容体阻害剤)や妄想症状の機構を解明
◉「自分は平均より優れている」と思う心の錯覚はなぜ生じるのか
—脳内の生物学的仕組みを世界で初めて発見—
◉危険に対して冷静かつ適切に対処できるようになるための神経回路を発見
~手綱核-縫線核神経回路によるセロトニン制御がカギ~
◉低い当選確率を高めに見積もるワクワク感に脳内ドーパミンが関与
-脳内分子の画像化技術と経済理論から依存症に迫る-
◉ギャンブル依存症患者は脳一部の活動低下 京大グループ
◉ギャンブル依存症の神経メカニズム―前頭葉の一部の活動や結合の低下でリスクの取り方の柔軟性に障害―
◉ドーパミンの脳内報酬作用機構を解明 〜依存症など精神疾患の理解・治療へ前進〜:PDF
◉行動依存症の認知特性を解明 -なぜ行動依存症はリスクを犯すのか-:PDF
◉代わる代わる互いを押さえ込む2つの脳部位がPTSD患者の恐怖ON症状とFF症状をスイッチさせている
◉なぜ統合失調症や薬物依存に苦しむ人は「正しい判断」を下しにくくなるのか? - GIGAZINE
◉脳内神経物質「ドーパミン」が人々をより衝動的にする仕組み- GIGAZINE
◉思春期のストレスが精神疾患の要因に
↑これらを完全に理解する
あるいは正誤を検証・判断することは難しいが
ドーパミンと脳(思考・情動・性格・精神疾患・人格障害)の関係において
大雑把な傾向として
ドーパミン分泌過剰⇆抑制機能低下(麻痺)⇆自省・共感・想像力低下
⇆自己愛性・妄想性パーソナリティ障害⇆攻撃性の増加
⇆客観的・論理的・体系的思考の喪失⇆リスク管理できない
が見られ
結果として
依存症・拘り・硬直化・規則ルールの絶対化
優越の錯覚・自己正当化・認知の歪み
自我の分裂・善悪二元論・攻撃性・被害妄想
誹謗中傷・差別意識・至上主義・優生思想
が生じ
「自分は優秀・正義・間違わない・強い・優秀・愛国者」
↕
「批判者は知識が足りない・悪魔・弱い・劣等・反日」
という自己正当化・認知の歪みが強くなる
そして
このような脳の構造=思考回路が様々な弊害を社会にもたらす
多大な損失や犠牲を出す
『御用学者』は『依存症』であり『脳の病気』である
前回に言ったように
[『痴漢』は『男尊女卑依存症』]が原因であると言われる
生まれ育つ中で無意識の奥底に
刷り込まれてきた『男尊女卑構造』があり
その価値観の『檻』の中で不協和(矛盾)が増大し
鬱屈や不全感やストレスが溜まり
自分の欲望の抑制が効かなくなり
無意識の内に被害者(弱者)を凌辱する
同じように
『御用学者』も『依存症』と言っていいだろう
無意識の内に『檻』の中に閉じ込められ
受験戦争から出世競争へと登っていく中で
「親に認められたい」「世間に認めてもらいたい」
「バカにされたくない」「見捨てられたくない」
という思い(不安や恐怖や鬱屈や不全感や劣等感)の中で
『理想』と『現実』の間の不協和(矛盾)が増大し
脳の[抑制機能]が壊れ
本能の赴くままに権力者に迎合し
権力者に都合の良い主張をし
権力者を守る立場に立って
(政権批判する)被害者や弱者を蔑む発言・行動をする
それによって快感(優越感や万能感)を得る
そもそも
水俣病で『御用学者』の存在が顕在化された
(時の政府・権力者などに迎合してそれに都合のよい説を唱える学者)
水俣病年表
1953年 この頃、水俣湾周辺で魚が浮上、猫が踊り、海鳥やカラスが舞い落ちる現象が見られる
1953年12月15日 溝口トヨ子(水俣病と公式確認されている第1号患者、水俣市出月、当時5歳11ヶ月)が発病(患者番号1、S31.3.15死亡)
1956年5月1日 新日本窒素肥料水俣工場附属病院の細川一院長は、新奇な疾患が多発していることに気付き、「原因不明の中枢神経疾患」として5例の患者を水俣保健所に報告した。水俣病公式発見の日。
1956年5月8日 西日本新聞が水俣病について初めて報道。「死者や発狂者も/水俣に伝染性の奇病」
1958年9月 新日本窒素肥料水俣工場は、アセトアルデヒド酢酸製造設備の排水経路を、水俣湾百間港から不知火海(八代海)に面した水俣川河口の八幡プールへ変更。
1959年
3月 水俣病患者は、水俣湾周辺に留まらず、水俣川河口付近及び隣接する津奈木町や海流の下流部にあたる鹿児島県出水市と不知火海沿岸全体に拡大していった。
7月22日 熊本大学医学部水俣病研究班が水俣病の原因物質は有機水銀であると公表。(↓新聞参照)
8月5日 それに対し新日本窒素肥料は「熊大の有機水銀説は実証性のない推論であり、有機水銀説は化学常識からみておかしい」と反論し、「いわゆる有機水銀説に対する工場の見解」を発表。
8月24日 東京工業大学の清浦教授は、水俣に来て、水俣湾の海水などを調査し、わずか5日後の29日には、水俣市で記者会見を行い、「水俣湾内の海水中の水銀汚染はひどくない。水銀説の発表は慎重にすべきだ」と発表した。(その後の11月11日「水俣病が水銀をふくむ工場廃水によって起こるという結論は早計である」との報告書を通商産業省に提出した)
9月28日 日本化学工業協会の大島竹治理事は「原因は敗戦時に海中投棄された旧海軍の爆薬」だと発表した。『爆薬説』
(新日本窒素肥料は、『爆薬説』を大々的に宣伝して、実際に海底調査作業まで行ったが何も出てこなかった)
10月 新日本窒素肥料附属病院の細川一院長は、院内ネコ実験により、アセトアルデヒド酢酸製造工場排水を投与した猫が水俣病を発症していることを確認し、工場責任者に報告(猫400号実験)。しかし、工場の責任者は実験結果を公表することを禁じた。
(1962年、大学院生の宇井純と写真家の桑原史成が新日本窒素肥料付属病院の医師を訪ね、猫の実験に関するノートを発見。すでに新日本窒素肥料を退職し、愛媛県に帰郷していた細川一医師(リンク・西伊予HP)にこの証拠の正当性を確認し、細川医師はこの事実を認めた。1970年の裁判では、肺癌を患っていた細川医師が、病院のベッドで水俣病に関する2つの重要な証言をした。一つ目は、猫400号が明らかに水俣病の症状を示したこと、2つ目は彼の、水俣湾から水俣川への排水口への変更に対する反対は無視されたこと)
11月12日 厚生省食品衛生調査会が水俣病の原因は有機水銀化合物であると厚生大臣に答申したが、その発生源については新日本窒素肥料水俣工場が疑われるとの談話を残すに留まり、直接答申者である調査会の「水俣食中毒特別部会」は翌13日に突然解散させられた。(この解散については、この部会の代表である鰐淵健之氏にさえ事前に知らされていなかった)
13日 渡辺良夫厚生大臣は閣議に食品衛生調査会答申を報告したが、池田勇人通産大臣は有機水銀が工場から流出したとの結論は早計だと反論した。
この水俣病の有機水銀原因説に対して新日本窒素肥料や日本化学工業協会などは強硬に反論した。
11月 水産庁は新日本窒素肥料水俣工場に対し、工場排水の排出停止と工場排水採取のための立入調査を認めるよう要請するが、新日本窒素肥料は通産省に照会のうえこの要請を拒否した。
1960年
(1960年以降は、通産省の指導により新日本窒素肥料は表立って有機水銀説に反論を出すことはなくなり、代わって、有機水銀説への反論・異論を唱える役割は日本化学工業協会が担うことになった。その場として日化協は「田宮委員会」を用意した)
4月8日 日本化学工業協会が塩化ビニール酢酸特別委員会の付属機関として、田宮猛雄・日本医学会会長を委員長とするいわゆる「田宮委員会」(水俣病研究懇談会)を設置。《『御用学者』の嚆矢(元祖)(wikipedia)》
(日化協は、これを中立的、科学的見地からの水俣病への取り組みであると強調した)
日本医学会会長の田宮猛雄氏が委員長で他のメンバーは全て東京の大学から選ばれた。新日本窒素肥料から支援を受けて、田宮委員会は有機水銀説を崩そうとした。権威を持つ田宮委員会の研究者たちは、熊本大学の有機水銀説に反論し、他に原因があると主張した。
(主なメンバーとしては、顧問に小林芳人東京大学名誉教授(薬理学)、沖中重雄東京大学医学部教授(内科学)、幹事に勝沼晴雄東京大学医学部教授(公衆衛生学)、委員に山本正東京大学伝染病研究所教授、斉藤守東京大学医学部助教授(病理学)、大八木義彦東京教育大学教授(分析化学)のほか、後に「有毒アミン説」を発表した清浦雷作教授と戸木田菊次東邦大学教授(薬理学)らも加わった)
4月12日 『第2回水俣病総合調査研究連絡協議会』(厚生、通産、経企、水産)で有機水銀説に対する異説として清浦雷作東京工業大学教授らがアミン説を発表し、彼は「水銀でなくアミンが貝から検出され、猫における水俣病の原因になった」と主張した。
マスコミは『熊大の水銀説』と『清浦の非水銀説』(とんでも説)を並行して取り上げ「学会に対立があり、原因は確定していない」という状況をつくり出し、原因は未解明という印象を与えた。
「地方対東京」の構図を徹底利用し、熊本大学に対して東京の学者を対峙させ、清浦説の論文には東大医学部の協力をことさら強調。中央官庁の権威を利用し、官庁ごとに置かれた報道の取材体制を巧みに利用した。
1961年
4月 東邦大学の戸木田菊次が「水俣病は腐った魚を食べたことが原因」で、病因物質はアミンであるいう説を提唱した。
田宮委員会は、医学界で主導的立場にあった人達が原因究明を始めたということだけで、社会的に大きな影響力を持った。その中で、有機水銀説に対する異説として清浦教授や戸木田教授らの有毒アミン説が発表された。原因については様々な説があり未だ確定していないという彼らの主張がそのままマスコミによって報道され、有機水銀説を相対化させ、原因は未解明という印象を与えることになった。この点で、日化協の田宮委員会が水俣病の原因究明を後退させた影響は大きく、【新潟における第二水俣病の発生を許す一因にもなった】
結局、政府が公害病に認定したのは、1965年の新潟水俣病確認後の1968年9月だった。
このとき熊本水俣病が最初に報告されてからすでに12年が経過していた。
熊本大学医学部が原因を『有機水銀』と特定し、また細川一院長が実験で工場排水により猫の水俣病発症を確認してから、すでに9年が経過していた。
参考)熊本大学附属図書館 水俣病関連資料(上1959·7 下1959.9〜1960.4)より
企業・業界・政府の意向を汲んて
権力に都合の良い主張をして
被害者を苦しめ
被害を拡大させ
社会を混乱に陥れる
もちろん本人(御用学者)たちは『真面目』に取り組んで
自分たちの行動(主張)は正しいと信じ込んでいるのだろう
そして『大前提』として
いろんな立場の専門家が
それぞれの見方・角度から検証することによって
正誤を検証・取捨選択することによって
真実に近づき
全体像が見えてくる⋯
しかしその場合
物事を客観的・俯瞰的・論理的・体系的に捉えられる
人の意見に対して謙虚に聞き入れられる
相手の意見を尊重し
自分が間違いだと気づいたら素直に認められる
『フラットな自立した柔軟な思考』が必要となる
しかし残念ながら
いわゆる『御用学者』や『御用評論家』の
その根底(無意識)には
『ピラミッド支配構造依存症』という『檻』があり
自分は優れているという【優越の錯覚】【万能感】と
権力に反対する・抗議する人は反日(自分は愛国者)であるという
【善悪二元論】【共感の欠如】【差別・蔑視】がある
「水俣病は農漁村の貧乏人が腐った魚を食べたからだ」
そして
「企業や政府に対する抗議活動は活動家に操られている」
「貧乏人が金のためににやっている」「嘘を言っている」
「保障金目当てでやっている」「捏造している」「醜い悪人だ」
「反日活動で自分たち(上級国民)の生活を壊そうとしている」
という存在に対する『不安・恐怖』『被害妄想』と
【歪んだ正義感】【認知の歪み】がある
被害者に寄り添うことができない
弱者の立場になって考えることができない
共感能力の欠如
その情動・感情・依存・存在を正当化するために
無意識の内に
新しい認知を追加し
都合のいいように認知を改変・捏造する
都合の悪い認知を否認する=見えなくなっている
それを自覚できていない⋯だからこそ面倒
それでは真実を追求することは不可能
【歪んだ正義感】【愛国心】【被害妄想】が
人々を苦しめ
国を絶望へと追い込む
それと同じような構造が
『東日本大震災』のときに『福島原発事故』でも見られる
原発事故の5年前⋯
●2006年12月の吉井英勝衆院議員の質問主意書(13日付)と安倍晋三首相の答弁書(22日付)要約
吉井英勝議員「海外(スウェーデン)では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか」
安倍首相「海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない」
吉井議員「冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「冷却に失敗し各燃料棒が焼損した(溶け落ちた)場合の想定をしているのか」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測を教えて欲しい」
安倍首相「そうならないよう万全の態勢を整えている」
吉井議員「総ての発電設備について、データ偽造が行われた期間と虚偽報告の経過を教えて欲しい」
安倍首相「調査、整理等の作業が膨大なものになることから答えることは困難」
吉井議員「これだけデータ偽造が繰り返されているのに、なぜ国はそうしたことを長期にわたって見逃してきたのか」
安倍首相「質問の意図が分からないので答えることが困難。とにかくそうならないよう万全の態勢を整えている」
参考)吉井英勝VS安倍晋三→あまりに酷すぎる原発事故前の国会答弁2006年より抜粋
というようなやり取りがあった
そして実際の事故は⋯
この根底には
「自分は優秀」「間違わない」「正義」「愛国者」
「日本の技術大国」「安全神話」という錯覚・自惚れと
「批判者は反日」「スパイ」「悪魔」という偏見・蔑視・差別がある
参考)安倍「彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています。朝日新聞なども明確に反対を表明しました」
(『月刊Hanada』8月号)
それは『依存症』
無意識の奥底に「存在を否定されたくない」という
『不安・恐怖』『被害妄想』がある
劣等感やコンプレックスがある
だから批判者を誹謗中傷せずにはいられない
脳の[抑制機能]が完全に壊れてしまっている👇
これは⋯
他者に対する誹謗中傷が
ことごとく自分自身のことを言っている
防衛機制の『投影性同一視』の典型的な良い例
特に
三原の「恥を知りなさい」という言葉に
「私気持ちよくなっちゃう」と白状している
「悪夢のような」「あんな人たち」「反日的な人」発言もだが
その『気持ち良い』の原因がどこから来るのか
専門家に聞いてみたい⋯これは何らかの病気だろう
モリカケ桜黒川河井1.5億疑惑で追い詰められ
『嘘』に『嘘』を積み重ね
無意識の中にある『不安と恐怖』から
誰かを標的に攻撃することで自己正当化しようとする
(総理辞任の後も最近では朝日新聞と立憲枝野代表に粘着している)
つまり客観的・俯瞰的・科学的・論理的・体系的視点の欠如
自省・共感・想像力の喪失
自分が何をやっているのか
何をやったのか見えていない
認識できない
それは生まれ持った
先天的な『気質・体質・遺伝』によるものなのか
それとも
後天的な生い立ち・環境『機能不全家族・愛着障害』に
よるものなのか
あるいは『病気・老化』があるのか
「愛国心」とか「国のため」を叫ぶ人ほど
自分の失敗や誤りを認めない
認識できない
責任を感じない
謝罪しない
自分の行動を抑制できない
私利私欲・利権・欲望の膨張を正当化するために
自分の『罪・過失・後ろめたさ・嘘』を隠すために
批判者を「反日・売国奴」「捏造」と誹謗中傷する
そして保身のために人を殺す
組織や利権を守るために
他者を自殺・特攻に追い込む
それはもはや『パーソナリティ障害』の一種で
『脳の病気』と言っていいだろう
存在に対する『不安や恐怖』が強すぎて
『劣等感や承認欲求や被害妄想』が強すぎて
反対者や批判者や学者を排除する
【腐敗の構図】(日本を誤った方向へ持っていく→破壊)
『権力者・大企業・富裕層』
(癒着・忖度)⇅(環境破壊) (攻撃・排除)➡野党・学者・批判者(自立者)
『御用学者・陰謀論者』(依存症=自分こそ正義)
オウム真理教の暴走のきっかけ(最初)は
『嘘』=(修行中に亡くなった信者の死を隠したこと)から始まり
その『嘘』を隠すために『嘘』をつき
最終的に『サリン製造・大量殺人』まで突き進んで行ったと言う
ヒトラーも最初はただの『ネトウヨ』だったのが
いつしか『アウシュビッツ』まで突き進んで行った
そして
その国家権力の暴走・膨張・拡大の
[抑制機能]として『日本国憲法』が作られた
国家権力の暴走 ← [抑制機能] ← 『日本国憲法』
ⅠⅠ(ネトウヨ・歴史修正主義) ⬆(リベラル・学者)
安倍・菅政権 ← 対立 → 象徴天皇(個人・一家)
『改憲』『靖国』 「戦争を反省し『憲法』を守る」
『沖縄差別蔑視』 「靖国拒否」「沖縄と寄り添う」
『国旗・国歌の強制』 「強制は良くない」
そして皮肉にも
戦前は権力の暴走⋯支配構造(利権)の強化・反対者の排除
戦争・侵略・虐殺の[加速装置]として作られた『天皇制』が
戦後は
権力の暴走を抑制する『リベラル』の役割を担っている
『本能(欲望)』(大脳辺縁系)の暴走に対する
『理性』(前頭前野)の役割を担っている
国家権力暴走の[抑制機能]としての『日本国憲法』と『教育基本法』
戦前の
国家権力(政権や財閥や軍部)の暴走・膨張・拡大を反省し
その[抑制機能]として『日本国憲法』が作られた
そして
それは時の権力によって
簡単に外(改正)されるものだったら意味をなさない
機械も危険なものであればあるほど
何重もの[安全機能]を取り付け
ちょっとしたミス・トラブル・事故では
暴走しないように設計するものだ
それが過去に
悲惨な事故を引き起こしたものだったら尚更だろう
それは憲法も同じ
憲法はその中に
世界の歴史の中で培ってきたノウハウを集結させ
簡単に改正できないように厳重な『鍵』をつけた
簡単には越えられないような高い『ハードル』を設けた
それは歴史の試行錯誤を踏まえたもので
無知で愚かな政権・権力者が国民を扇動しても
簡単に崩れるような『壁』ではない
そこで権力は
まず『憲法』と同時に
国家の暴走を防ぐ機能装置であった
『教育基本法』の改正を急ぎ
骨抜きにし
戦前の『教育勅語』の精神の復活を狙った
国民を洗脳することを始めた
『教育基本法』は戦前の苦い経験から
「愛国心」の名のもとに「国家に命を捧げる」
国家権力に依存・盲従する兵隊・奴隷ではなく
権力から自立した
その暴走を止められる『抑制的』『自律的』な人間を
育てることを目的として作られた
そしてその流れの中で
受験競争の過熱化の弊害が叫ばれる中で
『ゆとり教育』が生まれ
画一的な競争より
個性を大事にし
自主性や興味を伸ばしていくことに主眼が置かれた
しかしそれは
時代のグローバル化の流れの中で
世界と競争する中で
権力者や企業経営者にとって都合の悪いものだった
自分の『欲望の膨張』『利益の追求』に対して
意見を言う人・反対する人は邪魔な存在で
あくまで
何も文句を言わす「低賃金で長時間」働く
奴隷的な人間(部品)を作ることが求められ
『中曽根新自由主義政策』から
『小泉・竹中構造改革』で
対米追従隷属化・行政の民営化を進めるとともに
『労働組合』や『日教組』潰しと並行し
『ゆとり教育』や『性教育』への批判を煽り
(✳注)『少年犯罪の凶悪化』に対する不安や怒りを煽り
国家権力の学校教育への介入を強めていった
そして
2006年第一次安倍内閣のとき『教育基本法改正』した
そして現在
『中曽根新自由主義政策』からの
『小泉・竹中構造改革』と
『教育基本法改正』の結果
何が起きているのか⋯
(✳注)
『憲法改正』(人権より国家・権力の心への介入)
『教育基本法改正』(国家の介入を強化・愛国心強調)
『少年法改正』(厳罰化)
を進めようとする動きの中で
少年犯罪の『凶悪化』『増加』を1つの理由に上げるが
それは嘘
それこそ印象操作
むしろ戦後一貫して減少してきたのは
『憲法』や『戦後教育』や『少年法』の成果
『教育研究』や『幼児保育』の成果であり
そこで働く人々の努力の結果だとも言える
参考)少年犯罪 (Wikipedia)より
むしろ凶悪犯罪に走る多くの少年の背後には
『虐待』や『機能不全家族』による『愛着障害』があるとされている
だとすれば少年犯罪をなくすには
「人はなぜ虐待するのか」
「どうしたら虐待や体罰をなくなるのか」
を究明したほうが早い
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