シンガポールこそ最高な場所、と思っていたら二度も住めた
シンガポール通算6年半のけりーです。
私についてはこちらをどうぞ。
シンガポールが大好きな私ですが、そもそもなぜシンガポールだったのかについて書きます。
8年前に来てからずっと大好きな国
実は、シンガポールに初めて来たのは2015年の7月。3社目を辞めて次の会社に入る前に1ヶ月ほど休みがあり、マッサージを学ぶために2週間ほどタイのチェンマイに滞在していました。その帰りに数日立ち寄ったのが初シンガポール。
なぜシンガポールに寄ることになったかと言えば、大学時代の友人がシンガポール赴任になったばかりで、仕事もないし、チェンマイなら直行便あるからついでに遊びにおいでと誘ってくれたからです。
2人でマリーナベイサンズに泊まり、ラッフルズホテルでアフタヌーンティーをして、カトンでラクサを食べるという今思えば超コテコテの女子旅コースを満喫しました。
ちなみにマリーナベイサンズに泊まったのはこの時だけ。そのうち子供と一緒にまた泊まりたい。
数日のステイで思ったこと
その滞在で強烈に思ったのは、
この国はアジア人でも英語が喋れればとても生きやすい国なのでは?
ということは、この国は英語が話せるアジア人の自分にとって最高な国である。
ということ。
謎にこの国だったら自分も仕事して生きていける、という自信をつけて帰国しました。
アジア人として生きやすい国
私は、小学生時代にロンドンに5年間住んでいたのですが小さいながらアジア人であることの難しさ、西洋人の中に異質な存在としている黄色人種としての自分に対するなんとも微妙な空気が忘れられませんでした。
イギリスにいた1989年から1994年は、大人でも日本がどこにあるか知らず日本はThe Far Eastというくらいにざっくりとした認識を持つ人も多かった時代。今の感覚だと信じられないとは思いますが、親がTOKYOはBEIJINGの近くか?と聞かれたと話していたのを覚えています。
周りが、中国も韓国も日本も全部とりあえずアジアの国でYellowな人々でしょ、という感じだったので自分も日本人というよりはアジア人というアイデンティティーに。イギリス生活はとても楽しく今でもいい思い出しかありませんが、アジア人の自分はちょっとここだと違うんだ、という思いを常に持って過ごしていました。
当時の経験があったからか、英語に不自由しない大人になっても、イギリスで大学を出てそのまま就職するならまだしも、社会人になってぽっと仕事しにイギリス(および海外)に戻るのは漠然と怖いと思っていました。
なので自分が駐在員の子供としてではなく、自力で大人として海外で生活することは自分の人生における選択肢として上がることすらなく、生きてきました。
しかし、それがシンガポールに来て、アジア人としてとても居心地がよく、初めて海外で生活したいと思ったのです。
最近は変わったらしい
ただ、ロンドンもだいぶ変わったようで、シンガポールで長く働き、直近2年ほどロンドンで働いていた友人(日本人)いわく、今は人種関係なくフラット。むしろシンガポールはアジア人の方が優位な感じがあるが、ロンドンは人種関係なく完全にニュートラルであり、それがよかったので絶対に仕事はロンドンでしたいと言っていました。
前回自分がロンドンに行ったのは数年前の旅行で短い間だったのであまり分かりませんでしたが、30年以上前とは間違いなく変わっているはず。
同じく、スウェーデンも差別なども全くなく人種も性別も関係なく過ごしやすかったと色々な人から聞くので、ヨーロッパもかなり変わっているようです。そういう意味でも次の住む国として、ヨーロッパはとても気になる今日この頃。
住んでみてもやはり最高だった
話は戻り、初シンガポール滞在で勝手に憧れのような思いを持ってから1年くらい経ち、ひょんなきっかけでシンガポールに住むことに。
住んでみてもやはりあの滞在時の印象通り。治安もよいし、日本と同じ感覚で過ごすことができ、英語ができればなにも不自由はしません。もちろん中国語(Mandarin)も多いのですが、英語ができればほぼ問題なし。
当時はコンサルティング会社のシンガポールオフィスで働いていたのですが、仕事面でも楽しくて仕方がありませんでした。そして、3人目と4人目を産み、子供を育てる場としてもとてもよい国である、とシンガポールへの愛を更に深めた3年間でした。
日本に戻ってもやはりシンガポールがよい
でもコロナや身の回りの色々な変化もあり、一度日本に帰国。
帰国してしばらくは都内に住んでいたのですが、やはりシンガポールが忘れられず、人生の大きな転機と40歳という節目のタイミングもあり、どうにか戻る方法を見つけて2022年の4月末にまたシンガポールに戻ってきました。
しかし、シンガポールは高い
大好きな国ですが、シンガポール生活は大変です。
なによりお金がかかりすぎ。
前回いた時と比べ信じられないくらい家賃も上がり、もちろん物価も全般上がっています。円安も相まって体感数年前の2倍近く。
ただでさえ高い保育園料も毎年上がり、今では子供のローカル保育園も一人月額1800SGD(約19万円)。二人で約40万円近くかかっています。年間ではなく、月間。
年間だと480万円か。改めてすごい。
ちなみに、この保育園料ですが、これは日本人界隈では安い方なようです。以前Twitterで在星日本人に保育園代を聞いたら2000-2500SGDは40%、2500SGD以上が30%で驚愕しました。でも、インターナショナルスクールはもっと高いのでまあ、安い方ですね(白目)
昔からの友人も身内も誰もいない
お金だけでなく、我家はヘルパーなしで大人が私だけという完全ワンオペ生活を送っているのでふとした時に「家が荒れているので助けて」と呼べる人もいません。
都内に住んでいた頃は、本当にダメな時には母に来てもらい、子供と遊んで夕食を作ってもらう中私はぼーっとソファーで放心する、ということもできたのですが、それも叶いません。
異国だからの大変さはほぼないのですが、
それでもたまに、
いやーもうムリすぎる。
夕食作りたくないけど、まずくて高くて野菜のない外食はしたくない!
家も散らかっているし、なにもしたくない。
誰かお迎えに行って来てくれ!
1人でぼーっとしたい。
でも、もう18時だ!終わった。
となっています。
そんな時にはなんでこんなつらい思いをしてわざわざ、この国にいるんだろうと思って一人半泣きに。
そして3ヶ月に1回くらい、今の家賃に出しているお金と同じ額で、福岡なら家も借りられて、インターナショナルスクールにも通わせられるのでは?日本に戻って地方に住んで長期休暇にがつっと海外旅行に行った方がよくないか?この百道のマンション激安じゃない?と賃貸サイトを見ながら一人血迷っています。
これは定期的に起きる発作なので、もはやルーチン。
それでもシンガポールが好き
お金がかかる、気軽に頼れる昔からの知り合いがいない、など諸々しんどいこともあります。
でも、20時過ぎて外に出て、ぬるい空気を浴びながら、夜なのにフラフラ外で遊ぶ子供や、ベンチに座ってアイスを食べている近所の人を見ると、あーこのゆるくて色々な人が自由気ままにしている感じが最高なのよね、と思ってまた頑張っています。
とはいえ、迫る子供の小学校進学、その先の教育、外国人としてのビザ問題、Social Classなどシンガポールの国としての問題など、考えると頭が痛いことも多いのも事実。
そんな諸々を抱えつつ、地味な日々を送っているのですが、シンガポールは大好きなので、もう少しこの国にいられるよう鋭意頑張る次第です。
シンガポールについて聞いてみたいことや書いて欲しいネタがあればぜひこちらからどうぞ。
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