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Fリーグを観に行ったきっかけ、ハマった理由アンケート調査結果!

先日、Twitter上でFリーグを観戦したことのある方々に対してアンケート調査を行いました。今回はその結果について考察したいと思います。アンケートにご協力いただいた250名の皆様、本当にありがとうございました!
なお、こちらの調査は私が個人的にサポーターの皆様に協力を仰いで実施したものです。

調査概要

【対象者】Fリーグ観戦者
 *Twitterでの私のフォロワー中心=Fリーグのコアファン層と理解
【回答者数】250人
【回答期間】2022/10/26(水)-2022/11/6(日)
【質問内容】
①初めてFリーグ観戦に行ったきっかけを教えてください(例)友達に誘われた、選手が知り合い、スタッフが知り合い、MCのファンだった、など
②2回目以降も観戦を続けている方にお聞きします。2回目以降も行ってみようと思った理由(ハマった理由)を教えてください
【分析手法】
KH Coderを活用したテキストマイニング(頻出する言葉やその言葉の関連性からの傾向分析)と全回答内容の目視確認

調査結果

①初回観戦のきっかけ

こちらについて、まず初回観戦のきっかけとして頻出する言葉を整理してみると大きくは「人」と「人以外」に分けられるという特徴がみられたので、それぞれ分けて中身をみてみました。

まず、きっかけとなった「人」の内訳を見てみると、家族、選手、友人、コーチという言葉が頻出しています。その上で回答内容を確認してみると、これらの「人」に誘われて初めて行った、という内容が多いです。なお、コーチ=選手(Fリーガー)というケースがほとんどですので、コーチは選手と読み替えてもよいと思います。

特に女性から「選手」「コーチ」という回答が多いのは、平日にスクールがある場合は母親が子供を連れて行くケースが多いからなのかと推測されます。選手やコーチがスクールの親御さんを誘いやすい環境づくりは大事だろうと思います。

次に「人以外」のきっかけの内訳を見てみると、非常に多くの言葉が出てきましたが、圧倒的に多いのはクリニック・スクール、次にチケットです。

回答内容を確認してみると、クリニック・スクールについては、クリニック・スクールで選手・コーチに誘われた、友人に誘われたという内容でした。

また、チケットは、無料チケットや割引チケットを貰ったので初めて行ってみたというケースが大半です。

男性において、「地元」というのが結構多いのが興味深いですが、回答内容をみると、地元にクラブができたからとりあえず行ってみた、という地元愛が伺えます。

この結果から、クリニックやスクールとの連携、無料・割引チケットの活用は新規を獲得するためには有効と考えられます。また、地元にあるからという理由だけで一度は足を運んでくれる方もいるわけなので、クラブが地元を回って存在をアピールすることも、改めて大事な活動だと思います。

とはいえ、結局クリニックやスクールを通じて誘われる、ということを考えれば、結局のところ、きっかけとしては「人」が重要と思います。

②2回目以降の観戦理由

それでは次に、2回目以降も観戦に行った理由についても確認してみましょう。せっかく1度観戦に来て頂いても、2回目以降来てくれなければ非常に勿体ないことです。

こちらについては、言葉の関連性をみる「共起ネットワーク」というもので考察してみたいと思います。結果は以下の通り。

こちらの図の見方ですが、色分けは、「関連性のあるグループ」を示してます。円の大きさは「その言葉の頻出度合」です。

こちらの図から、2回目以降の観戦理由は4つに分類されると思います。

1.選手との距離の近さや迫力(黄色)
多くの人から聞く話でもありますし私自身も感じることですが、選手との距離の近さはFリーグの大きな魅力だと思います。回答内容を確認すると、選手との距離の近さは、物理的な距離だけではなく、心理的な距離の近さを意味していることが分かります。
会いに行けるアイドルとしてAKB48がブレイクしたように、会いに行けるアスリートのようなブランディングもありかもしれません。そして、選手のプレーをみる距離(物理的な距離)についても近いことから迫力を感じる方も多く、それがFリーグの魅力として伝わっていることも分かります。

2.サッカーとは違うスピード感や展開の速さ(オレンジ)
こちらは試合内容に関する魅力です。こちらも私自身も感じる魅力であり、フットサルにはサッカーとは違うスピード感が確実にありますし、展開も早い。関連する回答内容をみると、パワープレーなどサッカーとは異なるアグレッシブなルールの存在もその理由として挙げられています。

3.試合が面白い・楽しい(青緑)
こちらも試合内容に関するものですが、回答内容をみると、単純に試合自体が面白かった、楽しかったから2回目も行ったという方々です。面白い・楽しい理由については、上記の1や2も含まれると推察されます。

4.選手・クラブを応援したい(赤)
これは、1度試合を見たことによって、選手やクラブを応援したくなったということです。関連する回答内容をみると、推しの選手ができた、クラブ運営が頑張っているので応援したくなった、地元だから応援したくなったという回答となっています。応援したい気持ちをどうつくるのか、そして応援してもらう仕組みをどうつくるのか、ということがポイントになると思います。

1~3については、Fリーグの試合の魅力としてリーグ・クラブが発信していくべきことですし、4については、初めて来場した方に引き続き応援できる、応援したくなる仕組みが必要になると考えられます。

興味深かった回答

こちらは頂いた回答のうち、こういうきっかけもあるのね、という興味深いものを私の主観でピックアップしてみたものです。

初回観戦のきっかけをみてみると、コーチをしているFリーガーはもっと自分が影響を与えられる存在だということを認識した方が良い、あるいは教える必要があると思いますし、新婚夫婦や引っ越してきた家族などにも地元での楽しみとして訴求するのも有効なんだなと思います。マスコットもきっかけになりえる!

2回目以降の観戦理由では、負けまくっているから勝つところを見たくなる方もいれば、運営の酷さに助けたくなったという方もいました。見方を変えれば、ネガティブな側面も訴求の仕方によっては応援に繋がる可能性を感じますよね。クラシックやミュージカル好きな人が空間に共通点を見つけているというのもとても興味深いです。娘のチアより試合が面白くなった方もいるようですが(笑)、演者としてくる方々にも魅力を訴求することの大切さが分かります。

今後に向けた示唆

以上が今回のアンケートの分析・考察結果となりますが、これらの内容を踏まえると、今後のリーグ・クラブにおいて、来場者を増やす施策の方向性は以下のように整理されると思います。

新規来場者の増加に向けて

継続的な来場に向けて

これらの施策案については、これまでもリーグやクラブでやっていることが多いとは思いますが、今回のアンケートで、誘える環境づくりや選手との距離の近さの訴求は重要と評価できるため、優先順位高く取り組むべきと考えます。

まとめ

今回のアンケート結果を纏めると、250名の方々の回答から一定の傾向を確認しましたが、個別の回答をみれば初回観戦のきっかけも、2回目以降継続してみる理由も多種多様です。

しかしながら、観客数を増やす基本的な方針は、「人との接点を多く用意する」「Fリーグ独自の魅力を関係者が理解する」「一度接点を持った人にその魅力を訴求する」、これに尽きると思います。

その上で、今回のアンケートを含め、クラブが独自に調査した結果を用いるも良いですが、優先順位を決めて取り組んでいくことが、新規ファン、継続ファンを増やす近道だと思います。

アンケートに回答いただいた250名のサポーターの皆様、改めてありがとうございました。

勝手なお願いで恐縮ですが、この結果を踏まえ、皆様にも是非身近な方をお誘い頂いて、Fリーグを一緒に楽しめるコミュニティを作って頂ければ嬉しく思います!

#ThanksRespect


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