「理想像」を常に抱き、一歩ずつ前へ
終わりは唐突にやってきました。
月曜の昼下がり。ポストに小さな封筒が入ってました。
「きたか…」
そうです。10月のD3試験の結果です。
実は先々週の時点で、D3に先駆けてD5の結果が届いていました。
唯一、2019/2020シーズンにFailだったD5「酒精強化ワイン」は、2度目の挑戦で無事に通過していました(Pass with Merit)!
つまり、このD3が最後。
ロンドンで受講したのが2019年5月。
1年半、短いようで長かったWSET diplomaへの挑戦も、難関D3の結果通知を残すのみ。
もしPass以上なら、晴れてDiploma。
でももしFailなら、5月に再受験。
正直…
仕事がこれから多忙になりそうな状況で、再受験は今まで以上にハードな挑戦に。ギリギリでもいいから、受かっていたい。。
震える手で封筒にハサミを入れます。
。。。
。。。??
。。。?!
!!!!!!
ひえっっ!(本当にこういう声が出ました)
なんと!
Passどころか
Pass with Merit!
ああ、なんということでしょう…!
まさに「私のようなものにこのような過分な」状態!
ありがとう、ありがとうございます春日大社様!!(奈良県民)
封筒を開ける前よりも手が震えてました。
わたくし竹村、36歳。
DipWSETの称号を、ついに、得ることができました。
みなさまありがとうございます!!
diplomaを取る!と心に決めたのが2016年。
実はこの決意に至ったのは、前職の会長とふたりで食事に行った時のこと。
目先の仕事、目先の問題にばかり気を取られ、カリカリしていたぼくに会長はこう言いました。
「仕事においても、私生活においても、自分の一番の目的は何か、ということを常に頭に置いておきなさい」
「自分の理想像を抱き、それに向かって少しずつでいいから、近づく努力をしなさい」
はっ、としました。
ぼくには理想像がない。
自分自身の人生の、大きな目標がない。
数字を上げて、会社に貢献すれば、充足感は得られる。
でも、時々振り返った時に、自分はいったい何を積み上げているのだろう?と思うときがたびたびあった。
会長の言葉を受けて、じっと考えるようになりました。
ぼくは一体何になりたいのか、どういう人間になりたいのか。
そして至ったのが「ワインをつくる人と飲む人をつなぐ」こと
このテーマに貢献できるだけのスキルを身につけること
そうしてdipWSETを目指すようになりました。
あれから4年。
Level2、Level3を経て、会社を退職し、ロンドン本校に行き、英語とWSETを学び、帰国後は外出自粛が続く中、起業と並行しての勉強。
長い道のりの中で、何度も何度も会長の言葉が浮かびました。
「理想像を常に抱け」
なんとシンプルで、そしてなんと難しいことか。
石につまづけば、つい下をみてしまいます。
鳥が横切れば、つい空を見上げてしまいます。
遥か遠くに見える頂きを常に見据えながら
どう歩けばいいかを考え続けるのは本当に難しい。
最初にこのシリーズを始めたときに、こんなことを書きました。
「始めた以上、ハッピーエンドまで書かないといけない」
ようやく言えます。
今、ハッピーエンドを迎えました!と (ででーん)
さて、一つ山を登ると、視界が開けて、また新しい山が見えるもので。
ということで、次の挑戦を始めます。
何をするかはまたここでご報告したいと思います。
それにしても、いやぁ、疲れました。
ほんと、ようやく報われた、という気分です。
それはぼく自身もですが、ロンドン行きが決まったときからずっと応援してくれて、そして勉強の合間はずっと子どもたちをみてくれて、ともに戦ってくれた偉大な奥様の苦労も報われたということ。
これはぼく1人のものじゃなく、2人で手に入れた挑戦の証です。
感謝とともに、お疲れ様^^
【結果一覧】
D1 BUSINESS..........pass[June 2019]
D2 Production ......pass with distinction [May 2019]
D3 Light wine (theory)……pass with merit!! [Oct 2020]
D3 Light wine (tasting)......pass with merit [Oct 2019]
D4 Sparkling......pass with merit [Oct 2019]
D5 Fortified...... pass with merit [Oct 2020]
D6 Research……pass with merit [Jan 2020]
Unit4 Spirits......pass [June 2019]
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