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タール砂漠でキャメルサファリ&野宿

ジャイサルメールを拠点に、タール砂漠のキャメルサファリに行ってきました。ラクダに乗って砂漠に行って、砂漠で野宿するのは、私のバケットリストのひとつだったので、夢がひとつ叶いました。

キャメルサファリとは

キャメルサファリにもいろいろな定義があると思いますが、私はキャメルサファリとは、砂漠である程度長い時間、ラクダに乗って移動するアクティビティのことだと思ってます。
時間と予算と体力に合わせて好きなコースが選べて、例えば…
 ①時間
 半日のコースから、数日間砂漠でキャンプというコースまで。
 ②予算
 砂漠までの移動が窓全開の四駆なのか、エアコン完備のランクルなのか、
 宿泊は野宿なのか、はたまたトイレ・シャワー完備のグランピングなのか…等々、といったところかと思います。
 ③砂漠での過ごし方
 砂漠のしんとした雰囲気を味わって、夜は満天の星空の下で眠りたいのか、砂漠で飲んで踊って賑やかに過ごしたいのか…様々なタイプのものが用意されているようです。

どうやって参加するか

私は今回、ジャイサルメールで宿泊したホテルのマネージャーに紹介してもらった業者にお願いしました。
ジャイサルメールの街を歩いていると、本当にたくさんの業者が営業していて、客引きも激しいので、私たちのように予約せずに飛び込みで行っても、なんの問題も無く参加はできると思います。
ただ、やはりツアーの良し悪しはその場ではなかなか判断しかねるので、ある程度の情報収集(どんなふうに過ごしたいか、値段・安全など何をプライオリティに考えるか)はして行かないとな、とは感じました。私たちは女二人で参加したので、何はなくともとにかく安全!を意識して参加しました。それで、ジャイサルメールで泊まっていたホテルを信じて、こちらの業者を訪ねて行ったというわけです。ネットで他の人の口コミもたくさん出てくるので、業者も探しやすいと思います。
業者の事務所に行ってみると、ここ大丈夫か?と不安になるくらい貧相な、オフィスとは名ばかりの部屋で、机と椅子が置いてあって、おっさんが一人で座っているだけの部屋でした。1泊2日でキャメルサファリに行きたい旨を伝えると、
 ・いつ?(明日、って答えても行けます。)
 ・キャンプしたいか?パーティーしたいか?
 ・キャンプの場合テントは必要か?
聞かれたのはこれくらいだったかと思います。質問に答えると、値段出してくれるので、それで納得すればOK、納得できなければ値引き交渉するか、他の業者を探しましょう。

キャメルサファリの持ち物は

契約する際に、業者側で用意してくれるものと、客が用意しなきゃいけないものを案内してくれます。私たちが参加したツアーの場合、
<業者が用意するもの>
 ・ツアー中の全ての水
 ・夕食と朝食
<客が用意するもの>
 ・トイレットペーパー(必要なら)
 ・ライター(トイレットペーパーを燃やすために)
 ・帽子
 ・サングラス
以上の案内がありました。その他に、私が持っていってよかったなと感じたものは以下の通りです。
<持って行ってよかったもの>
 ・粉末のポカリ(水分が水だけだと飽きる)
 ・塩飴(熱中症対策に)
 ・大判のストール(昼は日差し除けに、夜は砂除けに)
 ・しろくまの気持ち(首に巻いてひんやりする熱中症対策グッズ)
 ・汗拭きシート(シャワー浴びられないので)

注意すること

① 安全
残念ながら、やはり女性が参加するとセクハラを受けたりすることもあるみたいです…ただ、最近はネット上の口コミが大きな影響を持つということを業者も分かっているので、改善されてきているように感じました。私たちの場合、そのような嫌な思いをすることは全くありませんでした。
② 熱中症
水は業者が用意してくれるけど、やっぱり心配…ミネラルもしっかり摂れるように対策が必要かと思います。
③ トイレの行き方
トイレは健康のためにも我慢しないで!トイレに行く際は、周りの人たちに「トイレに行くから」と言ってから行く方がいいです。と言うのも、言っておけば、その間、誰もそちらに近づかない、という暗黙の了解ができるので!私たちのチームの場合、「トイレに行く」と言ってから、みんなのいるエリアから一山越えた場所まで歩いて行く、というルールができていました。また、それぞれのメンバーが用を足す場所も、ゆる~くエリア分けされていました。
実際の用の足し方としては、穴を掘って用を足して砂で埋める→使ったトイレットペーパーはライターで燃やして灰にする。という方法です。
④荷物は最小限に
荷物が重いと、自分もラクダも大変!小さめのリュックをひとつ持って、そこに収まる程度にしましょう。大きな荷物は、ホテルやキャメルサファリの業者の事務所に預かってもらいましょう。持参する荷物は、ラクダの鞍に引っ掛けられるようになっていて、移動中も自分で持つ必要はありませんでした。

素晴らしき哉、キャメルサファリ!

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砂漠まではジープで移動しました。私たちのチームは、私と友人、そしてスペインからやって来た姉妹の、女4人。ジープはかなりラフな道を走るので、つかまってないと飛ばされちゃいそう。このジープの中で私たちはすっかり意気投合して、とても楽しい時間を過ごすことができました☆同じチームにどういう人が割り振られるかは運次第ですが、このようなアクティビティに参加するということ自体、かなり限られた指向の人じゃないかと思うので、大体似通ったタイプの人に会えるのでは、と思います。

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砂漠に行く途中で寄ったオアシス。

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砂漠の民の村に到着!ここでラクダたちと、同行してくれる砂漠の民と合流。キャメルライド自体は、1時間半くらい。途中、野生のラクダや鹿、ねずみ、トカゲ等も見ることができました。また、砂漠にもところどころ、きれいな色の花が咲いていて感動~!

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乗馬経験がある人なら、すぐに慣れると思われます。まったく音が無い砂漠。砂漠に入ってすぐに、携帯の電波も届かなくなりました。

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今回、1泊2食付きのコースに参加したので、キャンプ場所に到着するとすぐに晩ごはんの準備が始まりました。火をおこして、カレーを作ってくれています。

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チャパティも焼いてくれました。

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晩ごはんは、こんなかんじでした。スパイシーで、想像以上においしかったです!やっぱインド人ってカレー作るのうまいんだな…

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食事のあとは、すぐに暗くなってしまうので、陽が沈むとともに就寝…奥に見えているベッドがこの日の寝床。砂漠に簡易ベッドを置いただけのものです。夜はかなり涼しくなるので、厚手の掛布団が用意されていました。

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この夜は、月がほぼ満月に近いくらいに明るくて、月ってこんなに明るいんだ…と気づかされました。風が吹くたびに、砂が舞って顔にかかるので、そのたびに起こされて、ブツ切れの睡眠。なので、大判で薄手のストールは絶対必要、と思いました。ストールを顔にかけて眠れば、まぁ眠れないこともない状態でした。それから、夜中に周りを犬がちょろちょろ走っていて、野犬かと思ってすっごく怖かった…(結局、砂漠の民の番犬でした。彼女的には人間を守っているつもりみたい。かわいい。)

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熟睡はできなかったけど、明るくなってお目覚め。目が覚めたころに、砂漠の民がモーニングチャイを運んでくれました。最高だよね…

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砂漠でのモーニング。手前の茶色いものは、甘辛く味付けしたキヌア。スイカも甘くてとてもおいしかった。

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帰りも1時間くらいキャメルライドをして、途中からジープでジャイサルメールの街に帰りました。嫌な思いをすることが一度もなく、何もない砂漠で安全に過ごすことができて、同行してくれた砂漠の民には本当に感謝と尊敬の気持ちでいっぱいです。

非日常を味わえる、タール砂漠でのキャメルサファリ、おすすめです。


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