ご縁

お嫁にきて義母とは、一日24時間、365日、約34年間、顏を突き合わせてすごした。わが家は食品製造業を営んでいるので、仕事時間も一緒の生活。実に自分の両親と過ごした約3倍の時間を義母と共にしたことになる。私は12歳から大学卒業まで親元を離れ学校の寄宿舎生活を送ったので、実の両親と過ごした時間は本当にわずかだ。

ご縁とは、こういうことなのだろうか・・

こんな長い時間を義母と過ごす・・きっと過去世でもどこかでご縁があったのだと思う。

義母の性格はあまり好きではなかったけど、とにかく一生懸命働いた人で、最期には『よく働いて偉かったね。よく頑張りました。私には真似のできないことでした。』と、頭を撫でてあげずにはいられなかった。

『ありがとう』『ありがとう』『ありがとう』と私に三度、感謝の言葉を言い・・絶句してしまった・・。

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