時代劇を見て妄想

柘榴坂の仇討

幕末、大きな時代の変わり目。
刀を差して髷を結ったお侍さんと洋服に着替えた人たちが混在している。
不思議な時期だ。
主人公は、井伊直弼のボディーガードだが、桜田門外の変で守るべき主君が殺されてしまう。
主人公は責任を取るため切腹を願い出るが許されず、なんと両親が切腹してしまう。
そんな馬鹿な・・・
その後、主人公は仇討ちを職務として命ぜられ、そのためだけに何年も仇を捜索することになる。
収入はなく、捜索間の生活を妻が支え続ける。
時代が違うと今まで当たり前だったことが、まったく違うものになる。
「仇討禁止令」布告の場面があるが、それまで仇討は制度として確立されていて、役所に届を出してから行ったらしい。
今の感覚では信じられない。

価値観やものごと判断基準って時代によってこんなにも違うんだ。
同じ時代でも国や生活する会社、コミュニティーによって、ぜんぜん違うことがあるのだろう。
自分はといえば、今まで見聞きしてきた狭い知見からの価値観にこだわってしまうことが多い。
つまらないこだわりから、自分の正しさを主張し、他者を否定する。
それが思うように通用しないと、途端に不機嫌になったり、ストレスをため込んだりする。
そのくせ人の意見やその時の感情でぶれぶれになる。
まったくもって頼りない。
そもそも自分の中にしっかりした価値観なんて育たないのかもしれない、と思ったりもする。

今、いろんな価値観に触れることができる自由な時代に生きている。
ありがたいことだ。
広くいろんな価値観に触れて、感じることは良いが、正解や真理をもとめたりするのはやめにしよう。
あまりこだわらず、その都度好きにチョイスすればいいのかも。
「こんなことをやって、結果いくらかの納得感や満足感があればいいかな。」くらいアバウトでいいのかなと思った。







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