紙選び - 想定外のことが…
紙選びについてお話ししましょう。
紙選びを間違えない方法はあるのでしょうか?厳密に言えば無いと思いますが、少なくすることはできます。
何だと思いますか?
それは、丁寧な下絵を描くことです。デッサンも彩色もです。
ポスターカラーで彩色を仕上げれば、紙選びで苦労することは非常に少なくなります。
ポスターカラーの色が紙に無い場合は、少し迷うことはあるでしょうが。
私は100%コピック彩色です。圧倒的な速さがその理由です。色数は豊富ですが、混色は面倒ですね。
私が未だに失敗することは、想定外の影響がある場合です。
たとえば、CLP二段の課題のひとつである「八丈オクラ」の花弁の色でした。最初に選んだのはタントP60。美しくも透明感のあるクリーム色です。実物の花弁の色に一番近い色です。ところが、仕上がった作品には、透明感や美しいクリーム色は消え失せ、枯れかけて色あせた花弁のように見えたのです。
このような失敗はたいへん珍しいことです。何故でしょうか?
原因は、周囲の緑色の影響でした。
もう少し濃い黄色だったら起きなかった現象です。ここが想定外のことなのです。
次回に続きます。お楽しみに。
林 敬三
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