見出し画像

紙選び - 錯覚を知る

前回は色紙を作る方法を話しました。

今回は間違いを少なくするためのシミュレーションです。


色は単色で見た場合、A4大の紙で見た場合、小さなパーツが周囲を他の色で囲まれてしまった場合、を比べると想像を超える色の変化が現れます。


「目の錯覚」これが失敗の原因です。


このような失敗を未然に防ぐには以下の確認が必要です。

色の失敗で一番わかりやすいのは、濃い緑色を選んだはずが、茶色に見えるという現象です。他にもこのような現象はいくつもあります。濃い緑色が茶色に見えるのは、周りの色が鮮やかな緑色の場合に現れる現象です。


紙の見本帳の鮮やかな緑色の紙に直径5~6㎜程度の穴を開け、濃い緑色の上に乗せて見てみましょう。これで仕上がりの色がはっきり確認できます。

他に、濃い色に囲まれた淡い色などが全部白っぽく見えてしまうことや、周囲の色が淡い場合、グレーが濃く見えてしまったり、ハレーションをおこしてしまう場合もあります。

使う色紙を事前に検証すると失敗を防ぐことができます。

次回もお楽しみに。

林 敬三

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?