デッサンの大切さ - なぜ大切か
「デッサンの大切さ」と書きましたが、そもそもデッサンなしでは、タイヤの無い車みたいなものです。
写真上でトリミングや構図がパーフェクトで、被写体も問題なければ、デッサンの必要は無いといえます。
なぜなら、それ以上イジリようがないからです。
あとは、写真に味付けができるかどうかがテクニックとセンスです。
では、デッサンが大切というのはどうしてか?
それは、花火大会をテレビで観るのと現場で花火を見上げるのを比べたほどの臨場感の違いがあるからです。
たとえば、花のスケッチをする場合、どこを見るか。
根本からてっぺん(成長点)まで、必要が無くても観察できます。
いや、しなければいけません。
葉の付き方や特徴
葉柄と花柄の出方
ツルの出方
虫食いの面白さ
葉の裏の色
花弁の色
その植物の先端の形状と葉やツルの形状
つぼみの形状
横からのポーズ
上からのポーズ
後ろからのポーズ
光と影
茎と枝の色の違い
果実の色と形状
これらの情報を得ながら描いたものと、写真だけを見たデッサンでは大きな差が出るのは必然です。
また次回をお楽しみに。
林 敬三
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