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アート表現 - 観る、描くことの重要性

デッサン、色使い、筆使い(アートナイフ使い)

前回、この3つが作品の善し悪しのほとんどを決定づけると書きました。

デッサンが良いとか悪いとかはどこで判断したらよいでしょうか?

難しいですが、

「モチーフの面積比」「空間の比率」(すべての構成に黄金比という比率もあります)「左右の対比」「視線の誘導先」「時間軸の導入」「デッサンの持つ意味」

などが挙げられます。

次に色使い、

「色の比重」「色の対比」「色の彩度と明度」「色の混ざり具合」「重ね塗りの深さ(油彩や色鉛筆など)」「感情を表す色の配置と組み合わせ」

などです。

続いて筆使い、

これは描いて描いて描きまくった人が会得した技術といってよいでしょう。

水彩は一発勝負もあるし、滲(にじ)んだ霞のような表現から、重厚な重ねぬりもあります。

油彩は筆の軌跡やヘラのシャープで強烈な線と面。

絵具をカンヴァスに投げつけたり、絵具を流し掛けしたり、素手で絵具を塗りたくることなどは含まれませんが、筆に代わるテクニックのひとつです。

私にこれらの技術があるわけではありませんが、ひと目で上手い、下手を感じ取ることができるのはどうしてでしょうか?

それは、私なりにたくさんの絵画を観てきたことと、1万枚以上のデッサンや下絵を描いたことで培われたものだと思います。

まだまだ赤子ほどの絵しか描けない私ですが…

では、また次回をお楽しみに。

林 敬三

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