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精神を病ませる 近代文明


精神を病ませる 近代文明


コンビニは24時間煌々と明かりを灯しているのです。何時でも買い物に行けるのであります。
そんな暮らしが人の心や体にいいわけがありません。 夜は暗いのに限るのであります。
寝室は完全に消灯し暗闇で寝るのが良いそうです。
かつて高原の貸別荘に泊まった時、真の暗闇に驚かされたことがあります。都会の夜は夜中でも物が見えないなんてことはないのです。

ところが高原の森の中というのは、月でも出ていない限り、どんなに目を開いても物が見えないのであります。 真っ暗闇とはまさにそういう状態のことです。暮れ六という江戸時代の刻(とき)の呼び方があります。暮れ六というのは手の平の筋が見えなくなる時間の事で、反対に明け六は手の平の筋が見える刻なのであります。

昔は夜は真っ暗闇ですから、昔の人は早く寝たのです。

行灯が発明され、ろうそくが発明され、ランプが発明され、エジソン電球が発明され、蛍光灯ができ LEDができ、宇宙空間からでも人の暮らしの明かりが確認されるぐらい、夜が明るくなってしまったのです。

何万年も夜の暗闇にビビりながら生活していた人類ががたった数百年のうちに昼のように明るい夜を手に入れてしまい、夜中仕事をしたり、遊んだり出来るようになり、精神疾患も増加しました。

当然です。自然界ではあり得ない行動をしているからであります。人間は一応動物です。脳も肺も心臓も肝臓も他の動物と大差ありません。

人類は夜の明かりを手に入れてしまったわけです。 夜は寝なければいけません。 メラトニンという物質が太陽光を浴びると放出されて、体内時計をコントロールしています。

夜の明かりは 人間の体内時計を狂わせてしまうんです。 リズムが狂うとうつ病の原因になったりします。文明病という病が蔓延しています。

つまり太陽の運動に即したリズムで暮らしをしていないのでしす。眠気が指したらカフェインで無理やり起きている。こういうことが 動物である人間にとって良いわけがありません。

パソコンから直進してくる電磁波を浴び (電磁波は脳細胞を貫通して 通り抜けていく )様々な自然界の音が遮断された密封された空間に暮らし、自然界で発生する低周波や高周波を感じないまま私たちは生きているのであります。

我々の体は原始時代と比べて、情報不足に陥っているのであります。 この情報不足が不安定を生むのだと私は思っているのです。

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