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【準備】
今回は現役中に学んだ《準備の深掘り・準備の意識》について書きます。
《準備》とは・・・物事をする前に、あらかじめ必要なものをそろえたり態勢を整えたりして用意をすること。
とある。
私はロッテに入団してすぐにマリーンズ寮に入寮し、集団生活からプロ野球生活が始まった。
※当時、高卒は五年間・大卒は三年間・社会人は一年~二年間寮生活をしなければいけなかった。
シーズン中の寮生の1日の始まりはこうだ。
散歩→体操→朝御飯
朝決まった時間にまず寮のまわりを一周散歩をする、そして駐車場で円になり体操をし、当時名物寮長だった池田寮長が一言話しをして朝御飯に進む。
※余談だが池田寮長が口酸っぱく言っていたことが2つある。一つ目は『好かれなくてもいいから嫌われるな』二つ目は『現役中に三億円貯金しろ』だ。
※『好かれなくてもいいから嫌われるな』について、現役中に感じたことがあるのでまた違う機会に記事にします。
話しを戻します。
寮生の1日の始まりのサイクルは決められていて寮生の時は正直めんどくさいなぁと思っていた。
集団生活のため、みんなと同じ行動をしなきゃいけないのはわかっているが若かった自分は正直なんのためにこの朝のサイクルがあるのかはわからず、決まりだからしょうがないからくらいにしか思えなかったのだ。
しかも朝が早い!朝御飯を食べ終わったあと練習開始までかなり時間があるので朝御飯を食べたあとにまた寝ることもあった。
実はこの朝のサイクルが非常に大事だったことは現役七年目くらいの時に気づくことになる。
気づくきっかけをくれたのは《城島健司氏》だ。
七年目のシーズンに入る前のオフシーズンに城島さんに直接お会いし『一緒に自主トレをお願いしたいです』とお願いし合同自主トレに参加させてもらった。
※これも余談だが、あれは新神戸のホテルでのロビーだった。初めて城島さんとお会いし自主トレ参加をお願いし承諾をいただいたとき衝撃だったのは『とりあえず20万持ってきて』と言われたことだ。何に使うのかというと釣り道具を買うためで自主トレのオフ日に長崎の五島沖で釣りをするためだった…城島さんと釣りができたのは今でも思い出です。
城島さんと自主トレをさせていただいて気づかせてもらったのは【準備の大切さ】だった。
城島さん『なぜウォーミングアップをするの?』
青松『ケガ防止です』
城島さん『なぜバッティング練習前にティーバッティングをするの』
青松『・・・バッティング練習のためです』
城島さん『なぜバッティング練習をするの?』
青松『・・・試合のためです』
城島さん『だよな、全部が繋がってるんだよ』
当たり前のように感じるかもしれないが恥ずかしながら実はこういうことを私は深く考えたことがなかった。
もっと深掘りするとティーバッティングで100%バットが振れる準備を全体(チーム)のウォーミングアップでしているか、全体(チーム)のウォーミングアップですぐ動けるように事前にストレッチ(個人)などをしているか、ストレッチをするために早く球場に入る、そのためには早く起きなきゃいけない、そのためには早く寝ないといけない、そのためには夜の食事を何時に食べなきゃいけない、などなど考えたこともないことを考えさせられた。
準備とは逆算のことなんだと理解した。
この年から1日のサイクルを変えようと決断し、寝る時間、起きる時間、球場に入る時間すべてを変えた。
そうすると不思議とカラダのコンディションも良くなり、パフォーマンスも上がり、結果が出たしたのだ。
寮生のときの
散歩→体操→朝御飯
のサイクルは準備・逆算をしやすくするための作業だったことに気づいた。
この気づきはビジネスパーソンとしての今にも繋がっている。
ある意味、プロ野球選手生活はビジネスの世界に羽ばたくための準備だったのかもしれない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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