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しみずのはなし 巴川の稚児橋

報告者:すずき
訪問看護ステーション有度の里がある清水区
巴川って聞いたことあるでしょうか?
川に稚児橋という橋が江尻町•入江にあります

稚児橋の河童さんブロンズ像

昔 東海道の江尻の宿を
割って流れる巴川には
橋がなかったので 
たいそう不便だったそうだ

その巴川に 徳川家康の命で 
橋がかけられることになった

慶長12年(1607年)になって
ようやく橋が出来上がり
橋のたもとに大勢の人が集まった

渡り初め式には
お代官さまの命で
めでたい者を探し出せとの
命令で村で一番長生きの夫婦
が選ばれた

選ばれた夫婦を最初に
橋を渡そうとした
その瞬間
突然川からヒョイっと現れた
おかっぱ頭の子どもが
橋を渡ってしまった

巴川に住んでいた悪戯好きの
河童が子どもに化けて
飛び出してきたようだ

みんながあっけに
取られているうちに
橋を渡り終えた子どもは
府中(駿河の府中 静岡市)
へ歩いて去っていった

ありゃあなんだ?
どこンチ子ずら?

とみんなその様子に見入っていた

そのうち1人の年寄りが
あれは神様の使いじゃ!めでたし
と言った

お代官さんの面目も立ち
みんなホッとしたようにうなずいて
無事に渡り初め式は終わった

神の使いの子どもが渡り初めを
したと喜んで
橋の名前を稚児橋と名付けたそうだ

四隅に違う河童さんいます

旅行に行くと旅先で関わってくれる人って
高齢者や子ども多いです
若者は学校行ったり仕事してますものね
渡り初め式は若者もいたのかなぁ
稚児橋の話
高齢者の機転も入ってて
ちょっぴりほっこりしました

私が清水区にきて最初に勤めた法人
施設長がよく遊びに連れて行って
くれたのですが
この橋を「かっぱ橋」と呼んでいました
橋には4匹(河童は匹でいいのでしょうか?)
の河童の像が建っています
なので私はずっとかっぱ橋が正式名称
と思っていましたが
本来は稚児橋で通称かっぱ橋と言うようです

橋の平成13年に新しい橋に
架けかえられたそうです

しみずにも河童がいるのは
わくわくしますね


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