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郷土料理「のっぺ汁」 / 時代で変化するお正月の過ごし方【編集後記20211231】

さて、いよいよ2021年も終わりを迎えますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。ということで今回は年末年始に関わる2つの話題をお話したいと思います。

    皆さんは、新潟の郷土料理といえば何を思い浮かべますか。全国にはそれぞれの郷土料理があります。郷土料理の定義は、“その地域に根付いた産物を使い、その地域独自の調理方法で作られ、地域で広く伝承されている地域固有の料理”となっています。要するに「地産地消」というところでしょうか笑。有名なところでは、山梨県の「ほうとう」、青森県の「せんべい汁」、北海道の「石狩鍋」などがありますね。私の母の生まれ故郷である秋田県では「きりたんぽ鍋」が有名です。そんな中、新潟の郷土料理というと、一般的に「のっぺ(い)汁」と言われています。新潟県は、なぜかこの「のっぺ汁」をお正月におせち料理として食べる家庭が多いようです。理由は諸説ありますが、行事の際に人が集まる席が「平」らに「納」まる様に「納平(のっぺい)」と呼ばれたとされています。

    私は現在実家に帰省しているため、母とおせち料理の買い出しや、料理の手伝いをしているのですが、買い出しに言った際に驚いたのがおせち具材の値段です。通常500円程度で買えるものがこのシーズンになると1200円から2500円と悪い意味で破格。それでも買わないと作れないのでみんな買うしかありませんよね。ほんとに上手い商売だねと毎年母が言っています笑。特に、のっぺ汁には貝柱を入れるのですが、貝柱はなんと1パックで2600円から3500円とありえない価格でした笑。本当に上手い商売ですよね〜笑。

    そしてもうひとつ別の話題を。皆さんは初詣、もう行かれましたか。ほとんどの方がまだ行っていないと思いますが、実は私、昨日初詣行ってきました。“初”詣と言っていいのか分かりませんが、しっかりお参りをして御守りも買ってきました。実はここ二、三年初詣を早めに済ませる人が多いそうです。最大の理由はコロナ禍で密を避けるためで、神社からも、公式に時期をずらしての参拝が推奨されています。そのお陰もあってか、私が参拝に行った際も、人はちらほら居るくらいでスムーズに済ませることが出来ました。あまりにもすんなり出来たため、私の家族ではこれからは毎年早めの初詣をしようという話になりました。

    このように、このコロナ禍で日本の伝統であるお正月の過ごし方も少しずつ変わってきたようです。長く続いてきた文化を変えることは少し勇気がいりますが、これからは、SDGsにもあるように持続可能な社会を作るために、時代に順応したやり方も必要になってくるのではないでしょうか。(国際文化学科2年田中凛歩)

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