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小型軽量のラジオを持って、屋上で授業をサボっていた時代を伝える:RCサクセション『トランジスタ・ラジオ』(2020/11/20放送)

2020/11/20の放送は、「敬和『年の差』プレイリスト」テーマ「学校・反抗・脱走」をお届けしました。

https://kkbox.fm/to79Le

こちらはRCサクセションが1980年にリリースした曲です。

(台本から)

「こちらの曲は1980年にリリースした曲です。タイトルにあるトランジスタラジオという名前は初めて聞きました。普通のラジオとは何が違うのでしょうか?調べてみると、真空管の代わりにトランジスタを用いて、小型で軽量なうえに乾電池でも使えるラジオのことで、1950年代に量産が始まり、多くの家電メーカーが参入したことで価格も比較的手ごろになり、高度経済成長期に急速に普及したそうです。ラジオ番組も、1960年代に入ると深夜放送が始まり、次第に若者をターゲットにした番組が充実していきます。RCサクセションもトリオでデビューした頃に「僕の好きな先生」が深夜放送で人気を呼んでいました。」
「そんな時代を強烈に感じさせるこの曲は、「WOO 授業をさっぼって日の当たる場所にいたいんだよ、寝転んでたのさ、屋上で」から始まります。小型軽量化したトランジスタラジオは、ポケットに入れて屋上に持っていけるわけですね。学生のありありとした感情をそのまま表現していて、はじめて聞いた時にとても共感しました。私の通っていた学校はどこも屋上は閉鎖されていたので行くことはできませんでしたが、屋上でサボることに憧れたこともありました。」



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