羊肉とヨーグルトの出会い - ヨルダンの伝統料理マンサフ : 一戸信哉の「のへメモ」 20240914
(画像は、Midjourneyで作成)
今週の放送、イスラーム文化圏研究を担当されている、一般財団法人日本エネルギー経済研究所 中東研究センター主任研究員渡邊駿先生のインタビュー、いかがでしたか?
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番組の中で、ヨルダンの伝統料理「マンサフ」について取り上げられました。収録に参加した私、興味を惹かれ、この料理についてさらに調べてみることにしました。
マンサフは、ヨルダンを代表する料理で、特に祝祭や特別な行事の際に食べられることが多いそうです。料理のメインとなるのは、柔らかく煮込まれた羊肉と、その羊肉を覆うようにかけられた、独特の発酵ヨーグルト「ジャミード」。さらに、サフランライスの上に羊肉とジャミードが豪快に乗せられ、大勢の人々が一緒に食べるというスタイルも、この料理の魅力のひとつです。
JICA海外協力隊高池遼さんの記事が参考になりました。
高池さんはJICA海外協力隊の活動を通じて、実際に現地でマンサフを作る機会を得て、その様子を紹介しています。
マンサフの調理は思った以上に簡単でありながら、いくつかの独特な手順があるそうです。まず、羊肉をじっくり煮込むこと。そして、ヨーグルトと羊肉の相性を引き立てるために、ジャミードという発酵乳製品が使われる点が印象的です。ジャミードは固形のヨーグルトを乾燥させたものを水で戻し、クリーミーなソースとして仕上げられるとのことです。
日本では、羊肉とヨーグルトを組み合わせる料理はあまり見かけないため、一見すると奇妙に感じるかもしれません(番組の中でも、学生MCたちは、やや引き気味でした)。しかし、ヨルダンではこの組み合わせが絶妙であり、文化的にも重要な料理とされています。食材の選び方や調理法には、その国の気候や歴史が色濃く反映されています。
ラジオ番組を通じて、学生たちは自国とは異なる文化や料理に興味を持ち、またその背景にあるストーリーを学ぶことができました。食文化を知ることは、その土地の生活や人々の価値観を理解する一歩でもあるのです。