読書感想文その3
感染症拡大の影響で今年の1月8日から2月7日まで東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏4都県を対象に『緊急事態宣言』が再度発令された。
今回の新型コロナウィルスで今がインターネットがある世の中で良かったと恐らく誰しもが思った事だろう。インターネットのおかげで去年はイタリアの市長たちによる「家でプレステしてろ!」と激怒しながら市民たちに注意喚起するリアルな言葉が映像つきで瞬時に日本に届いたのだ。
最早インターネットなしでは人間は生活が成り立たなくなっている。
しかし、メリットが大きいものは当然デメリットも大きい。
現代ではインターネット依存症、スマホ依存症が既に深刻な問題になっていて冗談ではなく死者も出ているのだ。使うための道具で一度しかない人生を台無しにしてしまっては本末転倒だろうと、世界中の研究者たちが解決策を考えてくれている。
もちろんこの記事を書いている私も依存症の自覚がある。
YouTubeでネット依存もしくはスマホ依存によるドーパミンとレセプターの関係の動画を観て、あえて自分自身に恐怖心を植え付ける事で危機感を忘れないようにしている。
先日『 スマホ脳 』という本を読んだ。
ネットやスマホが脳に与える悪影響は重々知っている。
知っている上で、それでもやっぱり私にはどちらも必要なものだったので「それではどうしたら良いのか?」を調べるために読んだ。
結論から言えば『運動』の大切さがわかる。
この本の第3章で語られている【スマホは私たちの最新のドラッグである】でインターネットもしくはスマホとドーパミンの関係性が詳しく説明されているが、インターネットもしくはスマホの依存度が高い人ほどドーパミンの受け皿であるドーパミンレセプターが壊されまくっていて、最終的には何もやる気が起きない廃人になってしまう。
しかし、ドーパミンレセプターを回復させる方法も存在する。
それが『 運動 』だ。
『運動』はストレスにも効果がある。
日頃から運動をしている人と運動をしていない人とでは精神的なストレスに対する耐久力も明確に差がつくというデータも出ている。もちろん前者の方が耐久力が圧倒的に強い。
『スマホ脳』の第8章によると週に2時間の運動で十分な効果があり、逆に言うと脳だけの話なら週に2時間あたりで効果に限界がありマラソンまではする必要がないという事だ。
週に2時間という事は1日に20分も歩けばノルマが達成される。
運動の他にはベッドにスマホを持ち込まず今まではスマホのアラームで起きていたのを■年ぶりに目覚まし時計を買い、現在はそれを使っている。
枕元のサイドテーブルに乗せた目覚まし時計がジリリリリ・・・と騒がしく鳴って、寝ぼけた頭でその目覚まし時計の後ろ側のスィッチを指で押して音を止めた後になんとかベッドからのろりと起き上がっているのだ。
私たち人間が何故眠るのかと言うと昼間壊れたたんぱく質を老廃物として脳から除去するためだ。この脳の中で行われる巡回清掃は脳が正常に機能するために不可欠な仕組みらしい。
要はこれが行われないと脳にゴミが溜まったままになり将来的に命に関わる問題に発展する。
上記の事を頭に入れながら眠る直前に目から侵入するブルーライトの総量がどれ程のものか、慎重に考えたらベッドに入ってからはスマホの画面を眺めるのは控えようとする人が増えそうに思う。
ブルーライトは睡眠とは真逆に脳を覚醒させてしまう作用がある。
少なくとも私は昨年末から目覚まし時計生活を始めた。
素直に言えばそれでも我慢できずにスマホをベッドに持ち込んでしまう事がたまにあるのだが「こういうデメリットがある」と知っておくと理性が働く頻度も増えた。