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読書感想文

何かの例え話をする際に『童話』を用いたり、
キャラや世界観のモチーフに『童話』の設定を借りる漫画やアニメがこの世には多数あるので直接読んだ事はなくても童話のタイトルくらいは知っている、という人も大勢いると思う。

童話のまとめ集ではなく、その童話は人々に何を伝えたくて
もしくは何を教えたくて書かれた物語だったのかという解説が載っていて、大人になってからの方がより心に染み込んでいく言葉が多かった。

童話ほどのベストセラーは存在しない。
童話ほどのロングセラーも存在しない。
それは人間社会の本質を捉えているからだ。

初めに書かれているこの文章が私にとってはとてもインパクトがあり、
童話というものはひらがなで分かり易く、短い時間で読める物語だから子供のための教訓集のように感じていたけど、非常にシンプルだからこそ物事の本質を描き切っているので大人になると余計に心に染み渡る気がする。

むしろ子供の頃に読んでいた頃はこんなに良い教材なのに人物名や舞台設定を把握する事に精一杯になっていて、肝心の『これは何を伝えたい物語なのか』を理解する事に意識が持っていけてなかったように思う。

でも大人になってからだと、子供の頃に読んだ時よりも物事を観察する視点が俯瞰的に広がっているから『こういう話だったんだ』と納得したり過去の思い出に浸ったりと違う楽しみ方も体験できるから、年を重ねるって良いなと感じた。

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