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回り道(浪人時代)に関する僕の見解

僕は朝起きてからこの記事を読んでいた。

https://anond.hatelabo.jp/20120904230532

先輩が面白いから読んでみなと教えてくれた記事で、その中にこんな文章が書かれていた。

ホームレスになってからの数日はひどい精神状態だった。足元から世界が崩れていく感覚。視界がぐにゃりと歪む。帰りたい。でも帰る家がない。だからホームレスというのか……というトートロジーを何度繰り返しただろうか。

この文章を読んで、4年前くらいに自分も同じ感覚になったことを思い出した。

ああ、そうだ、大学浪人した時だ。

ただ単に勉強不足での浪人だった。
それをわかっていたし、落ちることも納得していたけれど、それでも実際に浪人が決まった時は、世界が崩れていく感覚だった。
周りのみんなは楽しそうに新生活の話をしているのに、自分はもう一年受験勉強を繰り返さなければならないあの感覚。
僕は世界から1年間置いていかれるのだ。周回遅れで1500m走をしている気分になった。

もちろん、ホームレスと浪人なんて全然違う。
しかし、今まで大した挫折をしてこなかった自分にとって、浪人という身分は喪失感をもたらすには十分すぎるほどの出来事だった。


そんなこんなで浪人時代が始まった。

両親と話し合った結果、自宅から1時間くらいかかる予備校に行くことになった。通学を面倒くさがるような不真面目な生徒で、予備校で勉強するよりも家で勉強することの方が多かった気がする。

真面目な生徒にはなれなかったけど、世界史の授業だけは毎回欠かさず出席した。
その担当講師は思想が強めの人だったけれど、現代と世界史がきちんとつながっていることを教えてくれて、高校生の時は好きになれなかった世界史が好きにさせてくれた人だった。その先生の授業だけは、どうしても受けたくて毎回出席してた。

世界史が好きになったおかげで、世界史だけはセンター試験も9割くらい取れるまでに成長した(前年度6割くらい)。

世界史の得点が伸びたこともあって、無事大学に合格することができた。


そうやって一年浪人して大学に入ってみると、現役組と浪人組ではだいぶ勉強に対する意識が違うなぁと感じる。

浪人にしている友達は、浪人時代を使って自分の進路についてじっくり考えた結果なのか、大学で何を勉強したいのかを考えている人が多かった。

ストレートで入学した現役の友達は、大学に勉強しに来ているというよりも、大学生活を楽しもうという子が多かった。勉強したい学問があるわけでもなく、ただ単にサークル活動を楽しむ姿勢の子ばかりだった。

別に遊ぶこと自体が悪いわけじゃない。
大学時代をモラトリアム期間っていうくらいだし。

でも、モラトリアム期間って遊ぶための期間じゃないはずで。自分が何になりたいか、何をしたいかを考える期間であるはずなのに、ただバイトして、サークル活動して、遊びまくる学生でいいの?とは思っている。

別に、浪人生がすごいっていう話ではない。なんなら、浪人してるくらいだから、現役生より回り道して、親により負担かけてる人だから現役生の方がエライよね。

でも、その浪人時代の回り道が必ずしもムダになるかって言われると、そんなことはないと思う。自分も世界史を好きになったおかげで、哲学に興味を持った。もしあのままストレートで入学していたら、勉強せずにそのまま大学4年間を終えていただろう。

きちんと勉強への意識を持って4年間過ごせるのなら、1年の浪人期間なんてムダじゃない。

最初に紹介した人も海外に回り道をして、何かを掴んだように思える。

回り道にも拾うべきモノはあるのだ。浪人が1年のムダだって感じることもあるかもしれないけど、どこかで生きることが絶対ある。

自分でも何を書いているのか分からなくなってきたので、最後にサムイひとこと書いて閉めます。

回り道に幸あれ。


あ、ちなみに、この文章を読んだことも回り道に入ると思います(笑)。

ではまた!



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