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【屋久島】激闘!風雨、猿、鹿、鼠そして人との出会い(5日目)最終日

やっと最終日にこぎつけたこの旅の記録。
もうちょっと達成感あるんですが、3か月も前の話を未だに綴っているのはさすがに人生の無駄遣い感が少しあります。

お盆休み終わるまでには書き終えたい。

本日は観光と帰宅だけなのにハプニング!?っていうやつです。


■朝、チェックアウト

朝はゆっくり起きて、この前と同じようにパンと紅茶をいただく。
空調の効いた部屋で寝れること
柔らかい布団で寝れること
起きたらすでに沸いているお湯と、トースターで熱いトーストを作れる幸せなどを感じながら朝食をいただく。

パッキングしながら朝の準備を整える。
宿のお母さんにお礼を言いつつ、借りていた簡易トイレ(結局未使用)や使いきれなかったガス缶を置いていっていいというので、それを置いていく。

図々しくも、飛行機の時間まで観光している間荷物を置かせてほしいというお願いも快諾してくれた。

バスの時間まで時間があったので、ゆっくりしていると
宿泊客の一人が話しかけてきた。
宮之浦岳登山の話をして、向こうのこと聞くと、山梨から車中泊やゲストハウスなどを使いながら各地の農業をしている人の話を聞いて勉強しているのだという。
ここにもすでに1週間以上滞在しているとか。来た時からずっと止まっているワーゲンがあったがそれが彼のものなのだという。

農業での農薬使用や過度の機械化に疑問を持っているようで、
そういったものに頼らない農業を自分もしたいと夢を語っていただいた。

こんなに夢に向かって行動している人に久しぶりに出会ったな、とかなり印象に残っている。
年齢も多分年上なのに。


バスの時間に合わせてチェックアウトする。
この日は一緒にチェックアウトする人もいたので、記念にお母さんと3人で宿の玄関で写真を撮った。
いつもこうしているらしい。

■屋久杉自然館

そんなこんなで観光しに行こうと宿を出た。
山行の影響でいろんなところが筋肉痛である。

空港から、山行の時と同じ方向のバスに乗る。バスには大きなザックを背負った人も何人かいるので、今から山に入るのだなあと感慨深くなる。

行く先は「屋久島自然館」

屋久島と屋久杉に関する資料を展示した記念館で、結構大きいし見ごたえがある。
縄文杉の枝(大雪で折れたもの)の展示や
屋久杉を伐採するために使われた道具の紹介など
工夫を凝らされた展示ばかりで、結構いい博物館。


(最近博物館や歴史館に行くのが楽しくてたまらない。)

個人的に面白かったのは泊如竹という人物のビデオ
屋久島出身の僧侶で、兵庫などで修業したのち屋久島に帰り
儒学を修め、大名とのパイプもあり、屋久杉伐採を指揮するなどした人物ということで
屋久島にとっては欠かせない重要人物だということである。
屋久杉を伐採することで山の神に祟られてしまうと不安視する住民に、
泊如竹が山に数日間入り込み、山の神の許可をもらったから大丈夫と説得するというエピソードに含蓄がありすぎて好き。

調べたら、屋久島大学というオンラインコンテンツで詳しく講義しているものが無料で見れるので、興味があれば。

ちなみにWikiは調べた限りなかった。

そのほかにも色々と面白いものがあってかなり面白い施設だと思います。


ということでご飯でも食べて帰りますか、といった気持ちになったが、バスの時間まで少し時間が空いている。

隣接するおしゃれカフェで一休みさせてもらった。


■喜来里

牧野までバスで降りてきて、店を探す。

どうせなら刺身かな~と思いつつ探して入ってみたのがここ。

刺身定食はなく、塩サバ定食が急に食べたくなって
それとおビールをいただいた。


素朴な定食と昼ビールの最高さにくらくらしてしまった。

帰り際に、「トビウオの姿揚げがあるから見ていくか?」と言われたので
ありがたく見せてもらって写真に収めた。
(予約限定なので飛び込みでは頼めないそうだ)


■かもがわレストラン

またしてもバスの時間が微妙なので、歩いていくつか先のバス停に行こうという風に考えた。

歩くうちに刺身を食べられなかった後悔が来て
海鮮丼を食べられる店を探して、勢いで入ってしまった。

バスに乗り遅れるとやばいので、早食いをしなければならなかったが海鮮丼が食えて満足だった。


■ピンチ発生

食事を終えて無事バスに乗り込んでいく。
ここで非常事態。小銭がない。
1万円札はあるが、1万円札の両替はできないと表示してある。

今思えばバスの運転手に相談すればよかったが、
手持ちの小銭で足りるところまでで降りてしまった。
ここまではなんとかなるだろうとの楽観的な考えがあった。

次のバスでは飛行機に確実に遅れるため
タクシーを呼ぶほかないと決心しコールしようとしたが電波がない。

何もなさそうな場所で奇跡的に店を見つけて電話を借りたが、
タクシーの配車ができないと断られた(先日に引き続き3度目の敗北)。

バス、タクシーがだめなら歩くしかない。
しかし、歩けば1時間以上かかる。1時間以上かかると飛行機に間に合わない。

脈打つ心臓の音が大きく聞こえる。

どうすればいい!?
できるだけ急いで空港に徒歩で向かうことにしたが、解決にはなっていない。



少しして思いついたのが、ヒッチハイクであった。

歩きながら、車が通ればサムズアップをしてみる。
ヒッチハイクの経験などないので、どうやったら止まってくれるかもわからない。

5台ほど失敗したあたりで、もはやダメかと思い、焦りが出る。
空港や航空会社に連絡するにはどこにかければいいかを探し始める。

10台くらいから見送られたあと、タクシーがこちらに来た!

精一杯手をあげ振ってみたが、
近づくと「予約車」と表示してある。

神はいないのか、と膝の力が抜けるが、一縷の希望を信じて手を振り続ける。


と、予想外にそのタクシーは止まってくれた!
扉が開いて、「いいんですか?」と聞くと「大丈夫大丈夫」とのこと。

よくわからんが正に渡りに船状態なので、逃してはならんと、乗り込んで
屋久島空港行きであること、万札しかないこと、めちゃくちゃ助かったことなど伝える。


話を聞くと予約は確かにあるが、時間に余裕があって通り道なので問題ないとのこと。
時間を使って買いものでもしようという時に拾ってくれたのだ。

ありがてえ。神はいた。

無事、宿に荷物を回収して、空港に到着した。
チェックインのとき、重量オーバーで超過料金を支払ったこともハプニングだったが、帰れないことに比べたら小さいことだ。
悪天候で少し出発が遅れたことも全く問題ない。


さらば屋久島


山に入り、雨にふられ、鼠や鹿や猿に苦しめられた。
若夫婦、宿のお母さん、通りすがりの外国人、タクシーのおじさん、などなどいろんな人に助けられ、ふれあい、心の回復になった旅でした。

これにてこの度の記録を終わります。
たいして面白くもないだらだらとした記録ですが、とりあえず書ききれてよかった!!

また今度。



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