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『寝ながら学べる構造主義』(内田樹)読書メモ

『寝ながら学べる構造主義』(内田樹)を読んだ時のメモを投稿してみる。
キーワードだけ。

前史1マルクス

人間主体を決めるのは存在ではなく行動

前史2フロイト

人間主体は「意識化したがらない」ことを意識化したがらない

前史3ニーチェ

過去の風俗風習文化を追体験できる伸びやかな知性が必要とされる
超人とは、人間を超える(超克)する意思や行動であり、人間への嫌悪感がその源である

始祖ソシュール

ことばには「語義」と「価値」がある
記号…人為的な取り決め
徴候…自然的関係
象徴…現実的な連想
記号学の予言
言語とは差異のシステム

①フーコー

自然的身体と政治的身体
「性の言説化」への批判
権力とは「カタログ化し一覧的に位置づける」こと

②ロラン・バルト

記号学を展開
エクリチュール…「書き手が己の語法の『自然』に位置付けるべき社会的な立場を選びとることである」(定義曖昧)
(外)ラング…国語「ある時代に書き手全員に共有されている規則と習慣の集合体」
(内)スティル…(文体)個人的で生来的な言語感覚

(実存主義)サルトル

実存は本質に先行する
歴史的に正誤が判断される(⇔レヴィストロース)

③レヴィ・ストロース

社会構造は本質に先行する(≒サルトル)
人間として生まれるのではなく、ある社会規範を受け入れることで人間になる
贈与論=変化の必要性の証
同じ循環を繰り返す=未開社会=冷たい社会
新たな変化(進化)を積み上げる=西欧社会=熱い社会

④ジャック・ラカン

鏡像段階
人間は生後六ヶ月くらいで原初的不調和→私(統一像)の発見→鏡像は私になり得ない矛盾をはらむ→人間はみな狂っている
主体は「自我」によって「私」を語るが、その間(主体⇔私)の距離は0にならない。ゼロに近付けることはできる。

父ーのー名(父ーのー否)
子と母の癒着を切り、言語を教え名もなきものとの分断をする父
父=私の十全な自己認識と自己実現を抑止する強大なもの

エディプス
他社とのあいだで共有共作される物語=社会化のプロセス=エディプス

フロイト

精神分析
真相の究明ではなく症候の寛解
たどり着けない「私」という葛藤を分析家に語る「物語」へ移動させる


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