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「二人とも来ないから、先に食べ始めたよ」が正解だったのか?

違うなぁ。

「お、ツムギちゃん、がんばって早くあがってきたね!じゃ、お父さん起こしてきて。ご飯にしよう!」だったかな。


一昨日の夜、夫は夜勤で私はフラメンコのレッスンがいつもより遅い時間まで予定されていたので、ツムギのリクエスト通りカレーを作って出かけました。

残っていたカレーを、夜勤明けの夫が食べた様子がなかっので、次の日仕事が終わったタイミングで『今から帰ります。今日もカレーです』と家族のグループLINEにメッセージを送りました。

ツムギからは、可愛いジャージのツムギちゃんがはーい!🙋‍♀️と。
ふたつめの既読はつかなかったので、夫は疲れて寝ているのでしょう。


一昨日の出かけ際、「じゃあ、夕飯はカレーでよろしくね」と言うと、「カレーの他に何食べるの?サラダとか?」と、ツムギから想定していなかった質問をされて驚きました。

え?今までカレーの日って、他の一品を用意していたかしら?

品数を用意していても、どちらかというとめんどくさがって、食べたいものだけ食べて後は手をつけないことの方が多いツムギが、自分から聞いてくるとは。

「あー、野菜はレタスとキュウリがあるから、それでサラダにして食べて」と返すと、「わかった。じゃあ、キュウリにマヨネーズつけて食べるね」とキュウリ好きのツムギが返事をしました。
結局、キュウリは封がされたままの袋に残っていましたけれど。


まあ、そんなやり取りを前日にしていたので、朝食用のパンを買いがてら、レタスに合わせるサラダの具を買って帰ることにしました。
ツムギが好きなサーモンがあったので、ルッコラと海藻も加えて。


家に帰ると、夫は予想通りベッドにおり、ツムギは部活のジャージのまま、慌ててリビングから走ってきました。

「急ぐから、シャワー浴びてきてもいい?」

今まで何やってたの?と言いたいところだけれど、まだ心に余裕があったので、「いいよ」と快諾。

「光の速さで入ってくるね!」

これが余計なひと言でした。

時刻は20時20分から30分の間だったと思います。
放っておくと、入浴におよそ1時間かかるツムギが、光の速さでと言うのだから、40分はかかるまいと思い、その時点で21時には上がってくるかな?と変換した記憶があるので。


夫は夫で、寒気がすると言って布団から出ないので、熱を計らせたけれど平熱しかなく、急に起きたから温度差に対応できていないのかな?と思ったので、とりあえず、温まるまではそのままにしておくことに。


前の日のツムギのカレー皿から洗い(私もレッスンの後に食べたお皿は水に浸けたまま寝てしまいましたから、これはおあいこ)、それに加わった、夜勤明けの夫の食事のお皿や、最近ツムギがマイブームで作って食べているらしいマグカップで作るオムライスの後片付けもやって、カレーを火にかけて、サラダの具材も用意して…。

誰も来ない。

結局、洗面所と自分の部屋を行ったり来たりしていたツムギが、私の待つリビングに来たのが21時20分、トイレに起きた夫がその後に続いて、二人とも、普通に「ご飯にする?」って来たのです。


笑って「はーい!」とは言えないよ。

何でこれが全部私の仕事なのよ。

何か言ってやりたかったけれど、言ったら言ったでムスッとされて、そんなことでクドクド説教する私が悪いって雰囲気になる。

これ、私はどうするのが正解なの?

考えても考えてもわかりませんでした。

「私、心が狭いのかなぁ」

返事はない。
ツムギに至っては、沈黙が長過ぎて、ソファの上で寝てしまっています。


先に帰って、好きな時間に好きな物を食べていた人たちが、更に好きなことをしている時間に、同僚からの飲みの誘いを断って急いで帰って夕飯に向けて支度をして、お腹を空かせながら、二人が揃うまで待たされて、それでも何事もなかったように、「はーい!じゃあ、ご飯にしましょうね」と立ち上がるスキルが母役に求められているのだろうか?


これを当たり前だなんて思えない。

いろいろなバランスの中で、そういう役割を担っているお母さんもいるとは思うけれど、少なくとも我が家の状況で私は、その全ては担えない。

何度も説明して協力をお願いしているのに、どうしてこの人たちはわかってくれないのだろう。


「今日はもう、各自自由ね!」

私はそう言い残すと、とりあえず空腹を越える疲れが出てきたので、一旦ベッドに潜り込みました。


リビングで夫と娘が言い争う声がしました。

「お風呂は20時に上がったんだよ!後の20分はやらなきゃいけないことをやってたんだよ!」

ツムギが逆ギレをしているということは、父親にツムギが遅かったのが悪いと言われたのでしょう。

いつも通りのため息を吐きながら寝室に入ってきた夫は、横になったかと思うと、すぐに寝息を立て始めました。

疲れているのはわかるよ。
だけどさ、私だって同じように働いているんだよ。

結局ツムギは反省するどころか、「各自自由!」を都合のいいように解釈して、23時45分ころまで、リビングでテレビを観ていました。

横になっても眠れない私は、ツムギが寝たのを確認すると、キッチンに戻って、案の定そのまま放置されていたサラダの具材をアテにして、缶ビールを飲んでから再びベッドに戻りました。


きっと、わかるわかる!と共感しながら読み進めてくださったお母さん、たくさんいらっしゃることと思います。

けれども、おそらく、大多数のお母さんはムカついても、私みたいな態度は取らずに、グッと飲み込んで家族の夕飯を準備するのでしょう。


令和だぜ?


個の尊重とか言ったって、家庭の中で尊重されない母親業。

みんなそろそろ意識改革してよ!って、声を大にして言いたい!!!


自分の正解が見つからないまま、また今日も仕事から家路についています。

今日は美味しい唐揚げでも買って帰るかな。

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