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ヒーロー

インスタのリールを適当にスワイプしていたらオジの「踊ってみた」が流れてきた。惹かれて最後まで見てしまい、更にはプロフィールに飛んで別の動画も見てしまった。

つらつらと書かれたプロフィールには、現在57歳で52歳からダンスを習い始め「始めるのに遅すぎることはない。新しいことに挑戦し続けます。」と書かれている。すごい。色んな曲の「踊ってみた」投稿どれも一生懸命に楽しそうに踊る姿が可愛い。

なんかいいな。私にもそうしてた時期があったよと、勝手に重ねて振り返ってしまった。好き勝手に踊ってた。自分を表現する方法はいっぱいあるけど自分は踊ってるとき楽しかった。「好きなこと」をある一定期間、長い間続けて極めていくとその分野で上手い人がこの世に山ほど居ることを知る。だんだん「踊れます」と簡単に口にすることができなくなってしまっている自分に気づく。「好きです」とまでも言えなくなってしまう日がくるのなら情けないなと思うけど…

ダンスが踊れるならアイドルになって得じゃん!
的なことを稀に言われることがあるけど実際は全然そんなことなかった。
元々やっていたダンスとアイドルダンスが違いすぎたし、新曲の振り入れの度に「踊りすぎて浮いてる」って指摘受けたりした。
なるべく沢山アイドルのダンス見て自分と何が違うか考えたり、練習のときも力量を6割〜7割に落として丁度メンバーとのユニゾンが成立することが分かったりした。(他のメンバーが上手いとか下手とかじゃなくて馬力で踊りすぎると誰でも浮くということ)

そんなことを考えてたらある日ライブでダンス面のパフォーマンスが全然楽しめなくなってしまった。だってこの踊りで人を惹き付けないとあかんから。チェキを撮りに行きたいと思わせたかった。自分が楽しく踊ってる場合では無いと、前提として”ウチらは楽しも”ってライブ前にメンバーと話したりしてたのに全然できひん時期もあったな。

アイドルに惹き付けられる瞬間って踊りがただ上手いってだけじゃなくて表情管理とか移動するほんの一瞬の間合いとかの”魅せ方”が全てやと思ってて、言ってしまえば下手くそでも惹き付けられるなって人はいっぱいいる。それを研究するのは楽しい。
良かったことといえば多少複雑なフォーメーションでもすぐに把握できたり仮にメンバーがミスっても何となく空気を読んで臨機応変に合わせたりすることができる、振り覚えが早いとか細かい音を聞き取れることぐらい。
アイドルは歌えて踊れて当たり前がデフォルトで、特別なことができなければそんなのいくらでもいるんよな〜〜
歌が上手い人もダンスが上手い人も山ほどいるから。プラスアルファで何の魅力が出せるかで人の心を動かすことができるかが決まると痛感してる。

話を戻すとここ最近はリールに突如現れたオジに癒されています。
楽しむと魅せなきゃの狭間でうまくバランスをとってこれからも研究し続けることを辞めたくない。
オジありがとう〜!!


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