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女王様と僕 | 1−2 | (元)喫煙者は余りにもリアルな夢を見る

さて。
第1章では、僕が持っている根本的な疑問を君たちに
ぶつけさせてもらった。
捉え方は人それぞれ。何とでも言える内容だ。
ただ、やっぱり気になるっていう人も多いみたい。

それから、僕の名前。
下上ル(シモ・ノボル)。
所詮記号だからね。
覚えやすいほうがいいと思って。
あと気に入っているのは、シモってところ。
シーモアとかシモーネとか、なんか海外でも通用しそうな感じ。

さておき。

僕が出会った色んな人の話を書き留めることを前回お伝えした訳だけど。
ただ、闇雲に登場するわけじゃない。

この、心に留めるべき、って時には確実に対象が訴えかけてくるんだ。
もちろん、おしゃべりが好きでコレを覚えておけっていう親切な人もいれば
何も語らない石や、美術展、映画、小説、すれ違った通行人の時もある。
そうそう、NETFLIXのMANIACに出てくる、ある人にしか見えていない人、
みたいな存在もあるかも。

で、書く内容にしても、実際に起こった事、そこからの解釈、意識が飛んで
展開する物語、色々ある。
読んでいて、意味不明、ってほどにはならない気がする。
だって、みんなWEBでリンクからリンクに飛ぶでしょ。
ただ、書いてある一行がキャッチーだったり、誰かが誰かを傷つけた話だ
ったりってだけで。

それくらい、接続詞のおかしな世の中に生きているんだから、ま、僕の
脈絡のなさなんて、どうか気にしないでほしい。

ただ、リンクにせよなんにせよ、繋がっている、ということは繋がりが
何かしらあるって事だから。
そう。一見スクロールした先にある全く関係の無いリンクに見えて、
あるページと、次のページにはリンク(繋がり)がある。

今から3ヶ月前、恵比寿。深夜にバーでアブサン好きの(元)喫煙者にあった。なんとなく、(元)って付けているのは彼がそもそも喫煙していたかなんて僕は知らないし、ただ彼が辞めた動機に大きく反応したので書き留めておく事にする。
彼の名前は、山ン(ヤーマン)。僕、下上ル(シモ・ノボル)と合体すると、峠という漢字になる。
それだけで、しっくりきた。

山ン(ヤーマン)…はアラフォーのサラリーマンでありラッパー。好きな言葉は「義理筋」。レペゼンは横浜。人物エピソードはまた掘り下げるとして、話を続けるね。

この物語の、僕に続く2人目の登場人物だ。この物語に登場する人物は何者かもしれないし、何者でもないかもしれない。何人も登場した結果、何かが起こるかもしれないし、ただただ登場人物が増え続けるだけかもしれない。

で、タバコ(彼が辞めたのはiQOS/その前はアメリカンナチュラルスピリット)を辞めた(元)喫煙者、山ン(ヤーマン)の話に戻ろう。タバコを、やめる。止める、辞める、病める、罷める、どれもやめるなんだけど。辞めるがしっくりくる。本当に、パソコンの変換って便利。デジタルって結構嫌いだけど、こういう「頭の悪い僕が頭が良い風な語りがソーシャルなら出来ちゃう部分」って大好き。
話を元に戻すと。
彼のタバコの辞め方は、話の通じない相手に、一方的に辞表を叩きつける感じだった。IQOSバカヤロウ、フィリップモリスのパトロンじゃねぇ、と。タバコという文化はもう死んだ!と。

でも、月に一回くらい、タバコを吸う夢を見るらしい。これがまたリアル。
普通に吸ってるわけ。で、ハッと気づく。いっけね。吸っちゃてた。
でも、やめない。吸い続ける。
なんでか。夢だとわかってるからじゃないみたい。全然変わらないじゃん、タバコ辞めても、ってホンキで思っちゃうんだって。特に。夢の中では。
じゃ、いいじゃんってなっちゃう。多分、そもそもそう思っているんだと思う。もちろん、辞めればいい事がいっぱいある。っていうか、吸っててもいい事ないってことはなんとなくわかってる。でも、吸っててすぐ何かがあるわけじゃないし、辞めてめっちゃ長距離走るわけでもない。ま、染み付いた習慣は簡単には拭えないってこと。ある意味、ファントムペインみたいな?
で、不思議なのは、彼が吸っていたのはIQOSだったのに、夢の中では
絶対に紙タバコ。うん。タバコという文化を嗜んでいたんだね。彼は。

今の社会、なぜこれをやってるんだ??って意味をつかむのが難しい。
全ては、発注受注、納期、仕様なんて具合に金銭を中心とした定型に
人生が収まっているから。
リンクは、クリックという換金作業と連結している。
つまり、知らしめたい人がいて、知らしめるためにはクリックして来て
もらわなければいけないわけで。
怖いね。今、フォロワーも再生回数もいいねも、評価基準を全て換金
する世の中になっている。
接続詞が全てお金って、貧しくないか?

だから、文化が欲しい。
だから、タバコという文化を殺したIQOSを僕は彼と一緒に殺したい。

以下、なんとなく意見みたいな政見放送みたいな何かが聞こえてきた。

「皆さん、意思の切り売りはしないでください。
 だったらこうやって、何かを書き留めるでもいい。
 隣にいる誰かに話しかけるでもいい。
 目の前にある、自分の中から湧き出てくる事に、目を、耳を、傾け澄まし
 日常を生きてみてくれないか。」

本当、こういう書き方してみると…うるせぇ(笑)


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