見出し画像

セルフレジを数えてみた話

身の回りをあらためて見てみると、顧客自身が精算・支払いを行う機会が(機械が)増えてきています。

ガソリンスタンドもすっかりセルフ式が大半を占めていますし、ビジネスホテルのチェックイン時の精算もここ数年で一気に機械化が進んだ気がします。

中でも一番身近なスーパーマーケットのセルフレジは、当初は物珍しさもありましたが、今ではどこのスーパーにも当たり前に導入されています。

え?セルフレジめっちゃ増えてる

近所のスーパーも、セルフレジを増やし逆に有人レジを減らすような改装がいつの間にか行われていました。

気になって先日数えてみたら、もともと10台以上あった有人レジがぐっと減り、
・有人レジ(稼働中):3台
・セルフレジ:16台 ※サポートの店員:3名
・Scan & GO:1台

という構成になっていました。

こんなに有人レジが減っていたことに驚くとともに、16台のセルフレジをサポートする店員さんが3名だった(それでも特に問題なさそうでした)ことを考えると、コスト的にも非常に合理的なんだろうと思いました。

ちなみに、Scan & GO というのは、専用アプリを使って、商品をピックアップしながら同時にバーコードを読み込み、精算時のレジ待ちをしなくてよくなるサービスです。

(実際に使われた方の記事を見つけたので貼っておきます)

セルフレジは何を変えたのか

ここで、有人レジ、セルフレジ、Scan & GOを使った場合で、買い物のプロセスがどう変わるのかを簡単に書いてみました。

画像1

有人レジの場合、
「選ばれてくる商品の量(流入量)」>「読み込める商品の量(処理量)」
となってしまう時間帯には、レジ待ちの行列が発生します。

これを解消するためには処理量側を増やすしかありませんが、レジを簡単に増やすわけにもいかず(人件費も増えますし)、スタッフさんのスピードアップにも限界があります。

そこで登場するのが、セルフレジです。

セルフレジにもサポートのスタッフは必要ですが、1人で何台もサポート可能であるため、人件費は抑えられます。設置スペースも小さくて済むので、有人レジよりも台数を増やすことができます。

「選ばれてくる商品の量(流入量)」<「読み込める商品の量(処理量)」
という状態を実現するためには、非常に有効な方法と言えます。

ただし、もうひとつ重要な変更点は、レジ打ち業務を客自身が行うようになるということです。つまり顧客から見た時に「レジ待ち」と「レジ打ち」を天秤にかけて「自分でレジを打ってもよい(待つのはイヤだ)」と思えるような状態であることが前提となります。

これにはセルフレジ端末の進歩も不可欠です。もし、とんでもなく使いにくいセルフレジ端末しかなかったら、結局みんな有人レジに並んでしまいますが、端末自体の進歩により一層普及し、普及により客の捉え方が変わり、というフェーズに入っているので、今後はますます普及することは間違いないでしょう。

今後、レジはどうなっていくのか?

先日、Scan & GOを初めて使ってみました。

商品を選んでその場でバーコードを読み込むというルーティーンに慣れておらず、少し戸惑うところはありましたが、その場でどんどん金額が加算されていくのはECサイトでカートに入れていくのによく似た感覚でした。

決済もアプリ内で行えるので有人レジやセルフレジの前で並ぶようなことも全くなくなり、さらなるスピードアップにつながる可能性は感じました。

そして、その先には、そもそもバーコードを読み込む必要がなくなる世界もすでに出てきていますし、商品選択を支えるレコメンド機能が充実してくるかもしれません。

「買い物」ってどういう動作や行為から成り立っているか?
それをどうやって変えたりなくしたりすることができるのか?

そんなことを考えると、業務効率化の余地はまだまだありそうな気がします。

ちなみに、そうなってくると…あれですかね、「おみせやさんごっこ」も次世代型になるんですかね。

いつか(いつやねん)自分に孫ができたとして

「おじいちゃん、お釣りを小銭で渡すっていつの話 www」

なんて言われたら、切なすぎて泣いてしまいそうです。